サイト ユーザーの表示状態の管理
既定では、パーミッションにより許可されている場合にはすべてのサイト ユーザーが別名、プロジェクトの所有権、他のユーザーによるコメントを表示することができます。[ユーザーの表示状態] 設定を使用すると、管理者は、Viewer (ビューアー) や Explorer のサイト ロールを持つユーザーにサイト上の他のユーザーやグループが表示されるかを管理することができます。これは複数のクライアントにより使用されているサイトで重要な場合があります。サイト ロールの詳細については、ユーザーのサイト ロールの設定を参照してください。
ユーザーの表示状態の制限
[ユーザーの表示状態] を [Limited (制限)] に設定すると、特定のコラボレーション ツールに影響が及び、Tableau Cloud および Tableau Server のユーザー情報が非表示になります。ユーザーの表示状態を制限すると、Viewer (ビューアー) および Explorer (サイト管理者 Explorer を除く) の機能が無効になるか、他の領域からユーザー情報が削除されます。[ユーザーの表示状態] が [Limited (制限)] に設定されている場合でも、Creator と管理者にはユーザー情報が表示されます。
Explorers と Viewer (ビューアー) (サイト管理者 Explorer を除く) でのユーザーの表示状態を制限するには、以下の操作を行います。
- サイトの [設定] ページに移動します
- [ユーザーの表示状態] 設定で [Limited (制限)] を選択します
[ユーザーの表示状態] を [Limited (制限)] に設定する場合に影響があるサイト領域のリストを次に示します。この機能がすべてのユーザーで無効になるという記載がなければ、管理者以外の Explorer または Viewer (ビューアー) のみが影響を受けます。
領域 | 影響 |
検索 | ユーザー情報が表示されない |
コンテンツ所有者 | ユーザー情報が表示されない (Explorer と Viewer (ビューアー) は自分を表示できないが、[マイ コンテンツ] でコンテンツを確認できる) |
プロフィール写真 | ユーザー情報が表示されない |
サブスクリプション | ユーザー情報が表示されない
|
推奨事項 | 類似ユーザーが表示されない (すべてのユーザー) |
タグの追加/編集 | Explorer と Viewer (ビューアー) はタグを表示できるが、削除や変更ができない |
"このビューを表示したユーザー" | 無効 |
「データに聞く」(Ask Data) の使用状況分析 | 無効 |
パーミッション ダイアログ | 無効 |
名前付き共有 | 無効 (すべてのユーザー) |
アラート | 無効 (すべてのユーザー) 既存のアラートが一時停止する |
コメント | 無効 (すべてのユーザー) |
パブリック カスタム ビュー | 無効 (すべてのユーザー) 既存のパブリック カスタム ビューがプライベートとして表示される |
アクセス権の要求 | 無効 (すべてのユーザー) |
Tableau Desktop | Desktop でのワークブックのパブリッシュが無効になっている ユーザー フィルターにユーザー情報が表示されない |
Tableau Pulse | フォロワーを表示および管理するためのボタンがメトリクスに表示されない |
Tableau Catalog (データ管理 に付属) | ユーザー情報が表示されない |
[ユーザーの表示状態] を [Limited (制限)] に設定すると、Tableau Server の REST API およびメタデータ API 呼び出しは上記の表の説明に従って動作します。
サイトのユーザーは、ビューを操作して、フィルターの適用などのビューを変更できます。そのユーザーが変更したビューを他のユーザーと共有する場合、またはユーザーがその変更されたビュー (指標またはプライベートカスタムビューなど) から何かを作成した場合、そのユーザーの名前が URL に表示されます。この変更されたビューの URL は、そのユーザーの名前を表示できるユーザーにのみ配布されるようにしてください。
注: ユーザーが複数のサイトのメンバーである場合、Tableau Cloud のサインイン ページにメールを入力すると、ユーザーがメンバーになっているすべてのサイトの名前が返されます。
ユーザーの表示状態の制限に関するベスト プラクティス
管理者は、次の方法でユーザーとグループの情報が表示されないことも確認できます。
- 適切な関係者にコンテンツの提供のみを行うパーミッションを構成する。詳細については、パーミッションを参照してください。
- ユーザーの表示状態が制限されていると、ユーザー ID 情報は検索しても表示されませんが、検索しているユーザーにコンテンツに対する表示パーミッションがある場合には、所有者の名前で検索を行うとユーザーがパブリッシュしたコンテンツが返される場合があります。
- 同じプロジェクト内でタイトルが重複したワークブックをパブリッシュするユーザーには、そのタイトルのワークブックが既に存在するという警告が表示されることがあります。
- 必要に応じて行レベルのセキュリティを適用します。
- ダッシュボード内のメタデータにユーザー情報が含まれていないことを確認します。
- ユーザーがアクセスできる計算にユーザー メタデータが含まれていないことを確認します (ユーザー フィルターなど)。
ユーザーの表示状態を [完全] に戻す
管理者が [ユーザーの表示状態] を [完全] に戻したとき、[ユーザーの表示状態] を [Limited (制限)] に設定してすべてのユーザーに対して無効にした機能 (コメントやアラートなど) はオフのままです。管理者は、サイトの [設定] ページでこれらの機能をもう一度有効にすることができます。
[ユーザーの表示状態] を [完全] に設定したとき、以前の機能設定は保持されず、影響を受ける機能は自動的にオンになりません。