Tableau Desktop ライセンスの使用状況の管理

Tableau Desktop ライセンスの使用状況のレポートで、Tableau Desktop の個々のインスタンスから使用状況情報を取集し、指定した Tableau Server のインスタンスに情報を送信するように構成します。収集された情報は、組織内での Tableau Desktop ライセンスの管理に役立ちます。サーバー ライセンスの使用状況の追跡方法については、Tableau Server ヘルプの「サーバー ライセンスの表示(新しいウィンドウでリンクが開く)」を参照してください。

Tableau では、次のツールを使用して組織内のライセンスや利用状況を追跡および管理することができます。

ツール説明
カスタマー ポータル

Tableau Web サイトのカスタマー ポータル(新しいウィンドウでリンクが開く) ページでは、ユーザーに割り当てられたプロダクト キーの登録情報を購入、管理、および表示できます。組織の代わりに Tableau アカウントを管理したり、Tableau Desktop のインストール パッケージをダウンロードしたりできます。また、Tableau の技術サポート チームと共同で、現在および過去のサポート案件のやり取りを開いて管理できます。

詳細な利用状況データについては、ポータルでは提供していません。ただし、ポータル内で利用可能なユーザー登録レコードに従って、組織内で Tableau インストールを行ったユーザーを判断できます。

Tableau Desktop レポート

Tableau Desktop (バージョン 10.0 以降) では、Tableau Desktop レポートを設定して組織で実行している Tableau Server のインスタンスに利用状況の情報を報告できます。この機能は、プロダクト キーを使用しているお客様のみを対象としており、ログインベースのライセンス管理 を使用しているお客様は対象外です。

Tableau Desktop レポートは Tableau Desktop の個々のインスタンスから利用状況情報を取集し、Tableau Server に情報を一元的に保存して送信します。そこから、管理者は管理ビューを使用して使用状況を追跡および報告できます。

利用状況情報を報告するよう Tableau Desktop を構成する前に、ポータルに表示されているプロダクト キー/登録のペアが、組織のライセンス認証されている Tableau Desktop/ユーザーのペアと一致していることを確認してください。詳細については、Tableau Desktop レポートの有効化と構成を参照してください。サーバー ライセンスの使用状況の追跡方法については、Tableau Server ヘルプの「サーバー ライセンスの表示(新しいウィンドウでリンクが開く)」を参照してください。

仮想デスクトップ サポート

事前定義した期間の終了後に Tableau Desktop (バージョン 10.5 以降) のライセンス認証を自動的に解除するように構成できます。この機能は、頻繁なリサイクルによって新たなアクティブ化要求を発生させている、非永続的な仮想デスクトップを使用する組織をサポートすることを目的としています。

Tableau Desktop インスタンスのライセンスを自動的に返却する構成では、VM のリサイクルまたは PC の再イメージングを行う場合、事前設定の期間が終了すると、その VM または PC の任意のアクティブ化されたライセンスまたは ログインベースのライセンス管理 のリースは自動的に返却され、別のコンピューターでアクティブ化できるようになります。

仮想デスクトップ サポートの構成方法の詳細については、仮想デスクトップ サポートの構成を参照してください

ログインベースのライセンス使用状況レポート

Tableau Cloud や Tableau Server のログインベースのライセンス使用状況を表示できます。レポートには、ライセンス認証、使用中の作成者シート、使用中でない作成者シート、および作成者シートが最後に使用された日時が表示されます。ログインベースのライセンス管理を有効にする方法の詳細については、「ログインベースのライセンス管理」(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。

Tableau Desktop レポートの有効化と構成

Tableau Desktop レポートは既定で無効化されています。必要な機能を使用するには、次の操作を実行する必要があります。

  1. Tableau Server でレポートを有効化します。

  2. Tableau Server の 1 つ以上のインスタンスにレポートするように Tableau Desktop インストールを構成します。

ステップ 1: Tableau Server でレポートを有効化する

Tableau Server の TSM 管理者は、TSM Web インターフェイスを使用するか、TSM CLI を使用したコマンド ラインからレポートを有効にできます。この機能は、以下に示す手順のいずれかを行うだけで有効にできます。

TSM Web インターフェイスの使用

  1. ブラウザーで TSM を開きます。

    https://<tsm-computer-name>:8850詳細については、サーバー ヘルプの「Tableau サービス マネージャーの Web UI へのサインイン」(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。

  2. [構成] タブで [通知] をクリックし、[イベント] をクリックします。

  3. [サーバー状態の監視][Enable Tableau Desktop License reporting (Tableau Desktop ライセンス レポートの有効化)] ボックスをオンにします。これにより、Desktop レポート用に Tableau Server を構成します。

  4. 構成情報を入力したら、[保留中の変更を保存] をクリックします。

  5. ページ上部の [変更を保留中] をクリックします。

  6. [変更を適用して再起動] をクリックします。

TSM CLI の使用

Tableau Server でレポートを有効にするには、Tableau Desktop がレポートを行う各 Tableau Server インスタンスで次の tsm コマンドを使用します。

tsm configuration set -k features.DesktopReporting -v true 
tsm pending-changes apply 
tsm restart

tsm の使用方法の詳細については、Tableau Server ヘルプの「tsm コマンド ライン リファレンス」(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。

ステップ 2:レポート用に Desktop を構成する

ライセンス情報のレポート用に Tableau Desktop を設定するには、次の 2 つの方法があります。

インストールまたは再インストール中 (Windows のみ)

  • Windows コンピューターで Tableau をインストールする場合は、インストーラー コマンドのプロパティを使用してレポートを行う Tableau Server のインスタンスを指定し、異なる頻度の間隔を設定することができます。

  • REPORTINGSERVER プロパティで、ライセンス レポート情報の送信先となる Tableau Server の 1 つ以上のインスタンスを定義します。Tableau Server のインスタンスを指定するには、サーバーへの接続に通常で使用する URL を使用し、ポートが既定のポート 80 でない場合はそれも含めます。

    Tableau Server で SSL が使用されている場合は URL の先頭に https:// を使用し、そうでない場合は http:// を使用します。

  • SCHEDULEREPORTINTERVAL プロパティで、Tableau がサーバーにレポートを送信する間隔 (秒) を設定します。

  • 次のコマンドによってインストールされる Tableau Desktop は、2 時間のレポート間隔で 2 つの Tableau Server インスタンスにレポートを送信するように構成されます。

    一方のインスタンス (http://mytableau) では既定のポートが使用され、SSL は使用されていません。もう一方のインスタンス (https://mytableau02) では SSL および既定のポート 443 が使用されます。

    tableau-setup-std-x64.exe /quiet ACCEPTEULA=1 SCHEDULEREPORTINTERVAL=7200 REPORTINGSERVER="https://mytableau02,http://mytableau"

    コマンド ライン プロパティの使用の詳細については、コマンド ラインからのインストールを参照してください。

インストール後

  • Windows レジストリ キー (ReportingServer) または Mac .plist ファイル値 (com.tableau.ReportingServer.plist) を、ライセンス情報を送信する 1 つ以上の Tableau Server インスタンスのアドレスと一緒に追加します。

  • 最大 6 台の異なるサーバーにレポート情報を送信するよう Tableau Desktop インスタンスを構成できます。レジストリまたは .plist ファイルを編集して、レポート頻度の間隔に既定以外の値を指定することもできます。

    詳細については、このトピックのインストール後の Tableau Desktop レポートの有効化を参照してください。

Tableau Desktop のインストール後に、レジストリまたは .plist ファイルを更新する場合は、Tableau Desktop を再起動して更新を有効にする必要があります。

インストール後の Tableau Desktop レポートの有効化

組織が既に Tableau Desktop を配置している場合、Desktop のレポート機能を使用するには、Tableau Desktop がインストールされている各コンピューターのレジストリ キーまたは .plist ファイルの値を更新する必要があります。

Windows

  1. Tableau Desktop を実行しているコンピューターの管理者として、変更を加える前にレジストリ ファイルのバックアップを作成してください。

  2. レジストリ エディターを開き、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Tableau を展開します。その後、レジストリを編集し、次の値を使用して ReportingServer という名前の新しいキーを作成します。

    • 名前:Server」という名前の文字列値を追加します。

    • データ: Tableau Desktop インスタンスがレポート データを送信する Tableau Server インスタンスの URL を追加します。必要に応じてプロトコル (http または https) およびポート番号を含めます。複数のアドレスをコンマ (,) で区切ります。最大 6 つのアドレスを含めることができます。6 番目より後のアドレスは無視されます。

      たとえば、次のServer の値は、2 つの Tableau Server インスタンスに報告するよう Tableau Desktop を構成します。最初の https://mytableau02 は SSL 用に構成され、既定のポート 443 でリッスンします。2 番目の http://mytableau は SSL を使用せず、既定のポートである 80 でリスンします。

      https://mytableau02,http://mytableau

    • 名前:ScheduleReportInterval」という名前の文字列値を追加します。

    • データ:Tableau Desktop がサーバーにレポートを送信する間隔 (秒) を追加します。

      たとえば、ScheduleReportInterval の値を 14400 に構成すると、Tableau Desktop は 4 時間ごとにレポートを送信します。

    以下の図は、レジストリ エディターで Server および ScheduleReportInterval キーがどのように表示されるかを示します。

  3. Tableau を再起動して変更を有効にします。

Mac

/Library/Preferences より .plist ファイルを更新

  1. 変更を加える前に、.plist ファイルのバックアップを作成します。

  2. 次のコマンドを実行して /Library/Preferences の場所を表示します。

    defaults write com.apple.finder AppleShowAllFiles YES

  3. /Library/Preferences 内で com.tableau.ReportingServer.plist ファイルを作成し、Server キーを Tableau Desktop インスタンスがレポートを送信するサーバーのアドレスに設定し、scheduleReportInterval キーを Tableau Desktop がサーバーにレポートを送信する頻度 (秒) に設定します。

    :

    https://mytableau02http://mytableau の 2 つのサーバーへ 4 時間ごとに情報を送信するよう構成された .plist ファイル。

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
    <!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd">
    <plist version="1.0">
      <dict>
        <key>Server</key>
        <string>https://mytableau02,http://mytableau</string>
        <key>scheduleReportInterval</key>
        <string>14400</string>
      </dict>
    </plist>

  4. Tableau を再起動して変更を有効にします。

コマンド ラインより .plist ファイルを更新

  1. 変更を加える前に、.plist ファイルのバックアップを作成します。

  2. 管理者としてターミナル プロンプトを開き、以下のコマンドを使用して、Tableau Desktop インスタンスがレポートを送信するサーバーのアドレスを設定し、scheduleReportInterval -string を Tableau Desktop がサーバーにレポートを送信する頻度 (秒) に設定します。

    :

    https://mytableau02http://mytableau の 2 つのサーバーへ 4 時間ごとに情報を送信します。

    sudo defaults write /Library/Preferences/com.tableau.ReportingServer Server -string "https://mytableau02,http://mytableau"

    sudo defaults write /Library/Preferences/com.tableau.ReportingServer scheduleReportInterval -string "14400"

    重要: 上記の例をターミナルにコピーして貼り付けないでください。エラーが起こらないように、手動で入力してください。

  3. Tableau を再起動して変更を有効にします。

Tableau Server で Tableau Desktop の利用状況と有効期限情報を表示する

レポート用に Tableau Desktop のインスタンスを構成すると、Tableau Server に使用状況情報が送られます。Tableau Server のレポートを有効化した場合、Tableau Desktop ライセンス使用状況管理ビューを使用してライセンスの使用状況データを確認できます。

Tableau Desktop ライセンス使用状況管理ビューは、次のような質問に回答することができます。

  • 組織内でインストールされているライセンスのタイプ。

  • Tableau ライセンスを持っているユーザー。

  • 最も使用頻度が高いライセンスと低いライセンス。

  • 試用版ライセンスを有料ライセンスに変換する必要があるかどうか。

  • 有効期限が切れた、または有効期限が近いライセンス。

  • 組織内でメンテナンス更新の期限が切れていた場合。

また、管理ビューを使用して使用量が多いことを特定し、特定のユーザーが Tableau を使用していないかどうか、および追加トレーニングを必要としているかどうかを判断できます。

詳細については、Tableau Server ヘルプの「デスクトップ ライセンスの使用率」(新しいウィンドウでリンクが開く)「デスクトップ ライセンスの使用期限」(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。

ログインベースのライセンス使用状況の表示

Tableau Cloud または Tableau Server に関するログインベースのライセンス使用状況を表示できます。レポートには、ユーザー、ホスト、ユーザー ロール、製品、バージョン、ライセンス認証、使用中の Creator シート、使用中でない Creator シート、Creator シートが最後に使用された日時が表示されます。過去 30 日~ 183 日間のデータを表示できます。

ログインベースのライセンス管理 ライセンス使用状況管理ビューを表示するには、次の手順を実行します。

  1. Tableau Cloud または Tableau Server のナビゲーション ペインで、[サイトのステータス] をクリックします。

  2. [サイトのステータス] ページで、[ログインベースのライセンス使用率] をクリックします。

  3. オプション。レポート画面では、シートが最後に使用された日時を示す時間枠の変更、アクションのフィルター、ユーザー名のフィルター、列による並べ替えを行うことができます。

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