Tableau Lightning Web コンポーネントでユーザー属性関数 (UAF) を活用する

Tableau ビューおよび Pulse Lightning Web コンポーネント (LWC) でユーザー属性関数 (UAF) を活用して、Viz を見ているユーザーの属性に基づいて特定のデータを表示できます。ユーザー属性関数は行レベルのセキュリティを提供して、Viz を見るユーザーに自分に関連するデータのみが表示されるようにします。UAF の詳細については、「ユーザー属性関数でパーソナライズされた分析のパワーを解放する」を参照してください。

前提条件

Salesforce での Tableau UAF クレーム定義

Tableau UAF 定義を使用すると、JWT にユーザー属性のクレームを含めることができます。これらの属性の値は、Salesforce の Account オブジェクトまたは User オブジェクトから取得できます。Tableau コンテンツ内のユーザー属性関数と組み合わせて使用すると、指定された属性に一致するデータのみが表示されます。

たとえば、Tableau ダッシュボードは、[State/Province (都道府県/州)] データ列の値が属性「state」の JWT クレームの値の 1 つと一致する売上データのみを表示するように構成できます。

構文: USERATTRIBUTEINCLUDES('attribute_name', expected value)

: USERATTRIBUTEINCLUDES('state', [State/Province])

Salesforce でクレーム定義を作成すると、JWT にユーザー固有の適切な情報を含めることができます。この例では、Billing State/Province フィールドから値を取得することにより、現在のユーザーがアカウント所有者であるアカウントの値が属性「state」に入力されます。

クレーム定義の例

  • 定義名: state_Account_BillingState

  • 属性名: state

  • ターゲット オブジェクト: Account

  • ターゲット オブジェクト フィールド: Billing State/Province

  • 閲覧者とターゲット オブジェクトの関係: 現在の閲覧者はアカウント所有者

ワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州にアカウントを持つ営業担当者の場合、JWT には [WA, OR, CA] という値を持つ「state」のクレームが含まれます。Tableau ダッシュボードには、[State/Province] 値が WA、OR、または CA に一致するデータのみが表示されます。

定義の作成

ユーザー属性の定義を作成するには、次の手順を実行します。

  1. Salesforce アプリで、右上隅にある歯車を選択し、[設定] を選択します。

  2. 左側のナビゲーション ペインで、[Quick Find (クイック検索)] 検索バーに「Tableau」と入力します。

  3. [Tableau UAF Claims Definition (Tableau UAF クレーム定義)] 設定ページを選択します。

  4. [Create New (新規作成)] を選択します。

  5. 定義の値を入力します。

    1. 定義名: 一意の名前を入力します。(例: state_Account_BillingState)

    2. 属性名: Tableau のユーザー属性関数で指定された属性名を入力します。(例: state)

    3. ターゲット オブジェクト: 情報の取得元のターゲット オブジェクトを選択します。Tableau LWC は現在、User オブジェクトと Account オブジェクトをサポートしています。

    4. ターゲット オブジェクト フィールド: 情報の取得元のフィールドを選択します。(例: Billing State/Province)

    5. 閲覧者とターゲット オブジェクトの関係: 現在の閲覧者とターゲット オブジェクトの関係を選択します。(例: 現在の閲覧者はアカウント所有者)。

  6. [保存] を選択します。または、保存せずに [Tableau UAF Claims Definition (Tableau UAF クレーム定義)] 設定ページに戻る場合は、[キャンセル] を選択します。

Tableau Lightning Web コンポーネント ページに定義を追加する

Tableau LWC を構成するときは、[UAF Definition Names (UAF 定義名)] コンポーネント フィールドを使用して、追加する UAF クレーム定義を選択します。

定義を追加するには、次の手順を実行します。

  1. [Select… (選択…)] を選択します。

  2. 矢印を使用して、利用可能な定義を [Selected (選択済み)] フィールドに移動します。

  3. [OK] を選択します。

Experience Cloud ページ

UAF クレーム定義名のコンマ区切りリストを入力します。定義名をコピーするには、Salesforceアプリから [Tableau UAF Claims Definition (Tableau UAF クレーム定義)] 設定ページに移動し、[コピー] を選択します。

定義の削除

ユーザー属性の定義を削除するには、次の手順を実行します。

  1. Salesforce アプリで、右上隅にある歯車を選択し、[設定] を選択します。

  2. 左側のナビゲーション ペインで、[Quick Find (クイック検索)] 検索バーに「Tableau」と入力します。

  3. [Tableau UAF Claims Definition (Tableau UAF クレーム定義)] 設定ページを選択します。

  4. 削除する定義に対して [削除] を選択します。

アプリ、ホーム、レコード ページ

Tableau LWC にすでに追加されている定義を削除する場合は、Lightning アプリケーション ビルダーでページを更新して、使用可能な定義を更新します。削除された定義は自動的に取り除かれます。

Experience Cloud ページ

削除された定義は、Tableau LWC コンポーネント フィールドから自動的に取り除かれません[UAF Definition Names (UAF 定義名)] コンポーネント フィールドの削除された定義は問題を引き起こしませんが、不要かつ乱雑な状態を作り出します。Tableau LWC コンポーネント フィールドから定義を削除するには、[UAF Definition Names (UAF 定義名)] フィールドを選択し、使用されなくなった名前を手動で削除します。