Tableau Server ログとログ ファイルの場所
Tableau Server は通常の機能の一部としてログ ファイルを生成します。Tableau Server の一部として稼働している各サービスは、それぞれ独自のログを生成します。それらのログ ファイルには、サーバーで発生している事象、サービスやプロセスが行っている処理、エラーや警告が生成された場合の情報などが含まれます。ログに含まれる情報の範囲は、ログを書き込んでいるサービス、ログ レベルの設定、サーバーで発生している事象などによって異なります。
Tableau Server on Linux については、「サーバー ログ ファイルの場所」を参照してください。
ログ ファイルは、Tableau Server が抱える問題を特定して修正するのに役立ちます。システム管理者がログを調べると、何が起こっているかについての手がかりが得られる場合があるかもしれません。いっぽう、ほとんどの場合、Tableau Server のログは Tableau サポートにとって大変役立ちます。サポートに問い合わせを行ってケースを開くと、サーバーからログ ファイルを送信するように求められる場合があります。
注: Tableau Server が生成する具体的なディレクトリとログは、実行しているサーバーのバージョンと、構成したプロセスによって異なります。新しいサービスとプロセスは、新しい機能をサポートするために定期的に追加されます。ログを確認する可能性のあるプロセスまたはサービスの詳細については、Tableau Server プロセスを参照してください。
アクティブなクラスター上の Tableau Server ログ ファイル
ベスト プラクティスとして、アクティブな Tableau Server インストールにおいては、ログ ファイルを編集または削除しないでください。これを行うと、予期しない動作やサーバーのダウンタイムが発生する可能性があります。ほとんどの Tableau Server ログは、データ ディレクトリ内の場所に書き込まれます。他の場所に書き込まれるログもあります。
サーバー ログ ファイルを収集して閲覧する最も簡単で安全な方法は、ログ アーカイブを作成することです。ログ アーカイブは、クラスター内のすべてのノードからのログを zip 形式で集めたものです。何らかの理由で古いログが必要だと思われる場合があります。たとえば、アップグレード後に新しいログと比較したり、サーバーの問題のトラブルシューティングを行う際に Tableau サポートに送信したりするためなどです。その場合は、zip アーカイブを作成し、アーカイブを Tableau Server インフラストラクチャの一部ではない安全な場所に移動します。ログ アーカイブ内のログ ファイルの詳細については、Zip アーカイブ内のサーバー ログ ファイルを参照してください。
ログは、特に使用頻度の高いサーバー上で、かなりの領域を占める可能性があります。tsm maintenance cleanup コマンドを使用して不要になったログを削除できますが、既存のログが必要と思われる場合は、クリーンアップの前にアーカイブすることを検討してください。
動作中の Tableau Server インストールのプライマリ ログの場所
Tableau Server ログのほとんどは、デフォルトでデータ ディレクトリ C:\ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\logs\
C:\ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\logs\backgrounder
動作中の Tableau Server インストールの構成ファイルの場所
各サービスまたはプロセスのログに加えて、config
C:\ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\config\backgrounder
Tableau サポートでは、サーバーの問題に対応している場合、これらの一部を収集するよう求める場合があります。内容を Tableau サポートで分析する場合があります。
プライマリの場所に書き込まれないログ
主要なログ群に含まれず、通常のログ フォルダー以外の場所に書き込まれるログがあります。
- TSM ログ。
tsm.log
ファイルはC:\Users\<user>\.tableau\tsm
にあります。 - インストール ログ。既定では、
app-install.log
ファイルはC:\ProgramData\Tableau\Tableau Server\logs
にあります。 - アップグレード ログ。既定では、
app-upgrade.log
ファイルはC:\ProgramData\Tableau\Tableau Server\logs
にあります。 Bash スクリプトのログ。Tableau Server のスクリプトは \scripts ディレクトリ (既定のディレクトリは次のとおりです。
C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\packages\scripts.<version_code>\
) にあり、スクリプトの多くは実行される度にログを生成します。スクリプトのログは次の場所に保存されます。<install_drive>\<install\path>\logs\
既定は次の場所です。
C:\ProgramData\Tableau\Tableau Server\logs
Zip アーカイブ内のサーバー ログ ファイル
Tableau Server のログ ファイルを確認したり、サーバーに問題があり Tableau サポートに送信したりすることが必要になる場合があります。tsm maintenance ziplogs
コマンドを使用して、インストール内のすべてのノードからログ ファイルの圧縮アーカイブを作成します。デフォルトでは、Tableau Server のログ ファイルのアーカイブは logs.zip
という名前の zip ファイルに集められますが、アーカイブを作成するときに異なる名前のファイルを指定することもできます。アーカイブをサーバーからローカル コンピューターにコピーし、そこで開くか、Tableau サポートに送信することができます。
アーカイブを解凍すると、クラスタ内の各ノードに対するディレクトリが作成され、そのディレクトリ内には各サービスまたは各プロセスのサブディレクトリが次の命名規則で作成されます。
<service_name>_<instance>.<version>.<build>
ノード上にサービスのインスタンスが複数ある場合、そのサービスにはインスタンスごとに 1 つずつ、複数のディレクトリが存在します。たとえば、ノードに 2 つの Backgrounders がある場合、次のようなディレクトリが表示されます。
backgrounder_0.<version>.<build> backgrounder_1.<version>.<build>
zip ファイル内の具体的なディレクトリとログは、お持ちの Tableau Server のバージョンと、構成したプロセスによって異なります。ログを確認する可能性のあるプロセスまたはサービスの詳細については、Tableau Server プロセスを参照してください。
一時ファイル
下記のフォルダー内の exe_ で始まるファイルは Tableau Server のファイルであり、削除できます。
C:\ProgramData\Tableau\Tableau Server\temp