単体の Tableau Server を Microsoft Azure に自己展開
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Tableau Server の展開の最新コンテンツについては、「Tableau Server 導入ガイド(新しいウィンドウでリンクが開く)」および Tableau Server ヘルプの「展開(新しいウィンドウでリンクが開く)」「」セクションを参照してください。
アクセスが可能な場合は、Tableau Cloud を使用することをお勧めします。詳細については、以下を参照してください。
- Tableau Cloud 手動移行ガイド
- 管理者向けの Tableau Cloud トライアル版(新しいウィンドウでリンクが開く)
- Tableau Cloud: 管理者向けのスタート(新しいウィンドウでリンクが開く)
概要
Microsoft Azure 仮想マシン (VM) には、Tableau Server をインストールして実行できます。Tableau Server は、Tableau で作成されたコンテンツを共有、分配、および連携するオンライン ソリューションです。
Microsoft Azure 仮想マシン (VM) に Tableau Server をインストールして実行するには、次のタスクを実行します。
ステップ 1: Azure VM を設定する
Tableau Server をインストールする Microsoft Azure 仮想マシン (VM) を作成します。
Microsoft Azure ポータル(新しいウィンドウでリンクが開く) (https://portal.azure.com) にサインインします。
Microsoft Azure ダッシュボードで、[リソースの作成] をクリックします。
[Azure Marketplace] で [Compute] を選択し、[新規] ブレードで [すべて表示] をクリックします。
[Compute] ブレードで、サポートされている Linux ディストリビューションのいずれかを選択します。たとえば [Ubuntu Server] の [Ubuntu Server] ブレードで [Ubuntu Server 18.04 LTS] または [Ubuntu Server 20.04 LTS] を選択します。
[Ubuntu Server ] ブレードで情報を確認します。[展開モデルの選択] ドロップダウン リストで [Resource Manager] を選択し、[作成] をクリックします。
[仮想マシンの作成] - [基本] ブレードで、以下の情報を指定します。
名前: インスタンスの名前を入力します。これは半角 15 文字以内である必要があります。
VM ディスクの種類: SSD を選択します。
ユーザー名: ユーザー名を入力します。リモート デスクトップ プロトコル (RDP) を使用して VM にログインする際はこのユーザー名を使用します。
SSH 公開キー | パスワード: SSH 公開鍵またはパスワードを入力します。VM にログインする際はこの SSH 公開鍵またはパスワードを使用します。
サブスクリプション: この VM を関連付ける Azure サブスクリプションです。
リソース グループ: [新規作成] を選択し、この VM のリソースをホストする新規リソース グループの名前を入力します。
場所: 新規リソース グループの場所です。
[基本] ブレードの下にある [OK] をクリックします。
[仮想マシンの作成] - [サイズの選択] ブレードで、[すべて表示] をクリックして使用可能な仮想マシンのサイズをすべて表示します。
Tableau Server のシステム要件を満たす VM を選択します。たとえば [DS13_V2] サイズを選択し、[選択] をクリックします。
[仮想マシンの作成] - [設定] ブレードで、[Storage] にある [マネージド ディスクを使用] を [はい] に設定します。
[仮想マシンの作成] - [設定] ブレードで、[ネットワーク] にある [ネットワーク セキュリティ グループ (ファイアウォール)] をクリックします。
次に、特定のタイプの内部トラフィックが VM に到達することを許可する受信規則を作成します。[ネットワーク セキュリティ グループの作成] ブレードで、[受信規則の追加] をクリックします。
[受信セキュリティ規則の追加] ブレードの [サービス] ドロップダウン リスト ボックスで、[HTTP] を選択します。
[優先度] ボックスで、規則の優先度 (たとえば 100) を指定します。この数字が小さいほど、先に処理されます。たとえば、優先度 100 の規則は優先度 110 の規則の前に処理されます。
[名前] ボックスに受信規則の名前 (たとえば "HTTP Port-80") を入力し、[OK] をクリックします。
ステップ 11 ~ 14 を繰り返し、HTTPS サービス用に 2 番目の規則を優先度 101 で作成します。
完了した後、[ネットワーク セキュリティ グループの作成] ダイアログには SSH、HTTP、および HTTPS アクセスを許可する 3 つのルールが含まれているはずです。[OK] をクリックします。
[仮想マシンの作成] - [設定] ブレード内の設定を確認し、必要に応じて変更を行った後、[OK] をクリックします。
[仮想マシンの作成] - [作成] ブレードで、[概要] にある設定を確認して [作成].をクリックします。
VM の展開プロセスが完了して VM が実行されたら、Azure ダッシュボードでこの VM のタイルをクリックします。
[設定] にある [ディスク] をクリックします。
注: この VM は 1 台だけのディスクでプロビジョニングされています。2 番目のディスクを追加し、そのディスクに Tableau Server をインストールすることをお勧めします。
[ディスク] ブレードで、[データ ディスク] の下にある [データ ディスクの追加] をクリックします。[名前] 列にある [使用可能なマネージド ディスクがありません。] ドロップダウン リストで、[ディスクの作成] をクリックします。
[マネージド ディスクの作成] ブレードで、[名前] フィールドにディスクの名前を入力します。
[サイズ (GiB)] フィールドを [128]、[512]、または [1024] に設定し、[作成] をクリックします。
注: [サイズ] フィールドでは任意の数を指定できますが、Azure でプロビジョンされるストレージのサイズは、Premium Storage ディスク サイズ用のオプションであるこれら 3 つの値のいずれかに繰り上げられます。少なくとも、許容できる最低限の IOPS 量とスループットが提供される 512 GiB を選択することをお勧めします。
[ホスト キャッシュ] 列で、[なし] を選択して [保存] をクリックします。
ステップ 2: Azure VM に接続する
Linux を実行している PC から、Secure Shell (SSH) を使用して、Linux を実行している Azure VM に接続します。Microsoft Windows を実行しているコンピューターから接続している場合は、PuTTY(新しいウィンドウでリンクが開く) などの SSH クライアント、または xrdp(新しいウィンドウでリンクが開く) などのデスクトップ プロトコル (RDP) クライアントをインストールして、Linux を実行している Azure VM に接続する必要があります。詳細については、Microsoft Azure Web サイトの「リモートデスクトップを使った Azure への Linux VM のインストールと設定」(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。
ステップ 3: Azure VM に 2 番目のディスクを追加する
追加したデータ ディスクを Linux で認識されるように構成する必要があります。単体の Tableau Server を Microsoft Azure に自己展開で、Tableau Serverをこのディスクにインストールします。
Linux が実行されている Azure VM で、コマンド プロンプトを開きます。
接続されているディスクをすべて表示します。
sudo fdisk -ls
と入力します。パーティションを作成します。
sudo fdisk /dev/sdc
と入力します。fdisk プロンプトで、
n
と入力してEnter
を押します。新しいプライマリ パーティションを作成するには、
p
と入力してEnter
を押します。パーティション番号を指定するには、数字を入力します。指定しない場合は、
Enter
を押して規定値を受け入れます。パーティションの最初のセクターを指定するには、数字を入力します。指定しない場合は、
Enter
を押して規定値 (ディスクの最初の空きセクター) を受け入れます。パーティションの最後のセクターを指定するには、数字を入力します。指定しない場合は、
Enter
を押してディスク全体をパーティションにします。変更内容をディスクに保存するには、
w
と入力します。ディスクをフォーマットするには、
sudo mkfs.ext4 /dev/sdc
と入力します。ディスク用のディレクトリを作成するには、
sudo mkdir /data
と入力します。すべてのドライブとその UUID をリスト表示するには、
sudo ls -l /dev/disk/by-uuid
と入力します。追加したディスクの UUID をメモしておいてください。これはステップ 12 で必要になります。
ディスクを永続的にマウントするには、fstab ファイルを編集します。
sudo nano /etc/fstab
と入力します。fstab ファイルの末尾に次の行を追加します。
UUID=<uuid of the disk you're adding> /data ext4 defaults 0 1
説明:
/data
は、上のステップ 11 で作成したマウント ポイントです。defaults
により、rw
,suid
、dev
、exec
、auto
、nouser
、およびasync
のオプションは規定値に設定されます。詳細については、Linux ファイルシステムのマウント オプション(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。0
により、デバイス / パーティションのバックアップ (コマンド ダンプ) が無効にされます。2
により、fsck がブート時にこのデータ ボリュームをチェックする前にルート ボリュームのエラー チェックを行うことが指定されます。このファイルを保存して終了するため、
ESC
、CTRL + X
、Y
、およびEnter
の順に押します。VM を再起動します。
ステップ 4: Tableau Server を Azure VM にインストールする
Microsoft Azure 仮想マシン (VM) への Tableau Server のインストールは、その他のサーバーへのインストールと似ています。
注:
ローカル認証または Active Directory 認証を選択できます。ただし、Active Directory 認証を選択する場合は Azure で Active Directory を設定する必要があります。詳細については、Microsoft Azure ドキュメントの「Azure 仮想ネットワークにレプリカ Active Directory ドメイン コントローラーをインストールする (英語)」(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。
実行ユーザーはサーバー インスタンスでローカル ユーザーである必要があります。
以下のいずれかの方法により、VM に追加したデータ ディスクに Tableau Server インストール プログラムをコピーします。
以下のいずれかの方法により、VM に追加したデータ ディスクに Tableau Server インストール プログラムをコピーします。
インストーラーを直接ダウンロードする。VM にログインした状態でブラウザーを開き、Tableau Server ダウンロード ページ(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照し、64 ビット バージョンの Tableau Server をダウンロードします。
インストーラーを VM にコピーする。PC にTableau Server インストーラーのコピーがすでにある場合は、それを VM に追加したディスクにコピーします。インストーラーを置く必要がある VM にフォルダーを作成します。PC から Tableau Server インストーラー ファイル (たとえば TableauServer-64bit-10.5.exe) を VM にアップロードします。
注: 単体の Tableau Server を Microsoft Azure に自己展開で追加したディスクの /data ディレクトリに、Tableau Serverをインストールします。
インストーラーを VM にコピーする。Tableau Server インストーラーのコピーがすでに PC にある場合は、それを VM にコピーします。インストーラーを置く必要がある VM にフォルダーを作成します。PC から Tableau Server インストーラー ファイル (たとえば TableauServer-64bit-10.5.exe) を VM にアップロードします。
VM で Tableau Server インストーラーを実行し、サーバーのインストール プロセスを開始します。インストール プロセスは、他のサーバーでの場合と同じように行われます。詳細については、Tableau Server のインストールと構成を参照してください。
ステップ 5: リモート ブラウザーから Azure VM にアクセスする
Tableau Server をインストールした Azure 仮想マシン (VM) にユーザーがアクセスできることを確認します。
Microsoft Azure ポータルで、VM の [概要] ページに移動します。VM に関連付けられたパブリック IP アドレスをメモします。
(オプション) VM のパブリック ホスト名を指定するには、パブリック IP アドレスをクリックします。
別の PC (VM ではない) で、ブラウザーを開きます。
ブラウザーで、VM をインストールした Tableau Server の IP アドレスまたは DNS 名を入力します。
例:
http://13.64.47.61
またはhttp://tableauonazure.westus.cloudapp.azure.com
インスタンスに接続できない場合は、Microsoft Azure での Tableau Server のトラブルシューティングを参照します。
ステップ 6: データを Azure VM 上の Tableau Server にパブリッシュする
Microsoft Azure 仮想マシン (VM) で Tableau Server が設定された後、組織内のユーザーは VM 上の Tableau Server にワークブックやデータ ソースをパブリッシュすることができます。このプロセスは Tableau Server がオンプレミスでインストールされた場合と同じように機能しますが、ユーザーは VM 上で実行されているサーバーにサインインする必要があります。
ユーザーにパブリッシュを許可する前に、Tableau Server で各ユーザーがパブリッシャー サイト ロール付きで作成されていることと、パブリッシャー パーミッションを持っていることを確認してください。詳細については、Tableau Server へのユーザーの追加を参照してください。
ユーザーがワークブックやデータ ソースを Tableau Server にパブリッシュするには、VM 用に作成された IP アドレス (またはオプションの DNS ホスト名) (たとえば、http://13.64.47.61
または http://tableauonazure.westus.cloudapp.azure.com
)、および割り当てられたユーザー名とパスワードを使用してサーバーにサインインする必要があります。詳細については、Tableau ドキュメントで「Tableau Server にワークブックをパブリッシュする方法」(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。
ステップ 7: Microsoft Azure VM のシャットダウンまたは削除時に Tableau Server ライセンスを管理する
Microsoft Azure 仮想マシン (VM) が静的 MAC アドレスまたは静的 VM ID を使用していることを確認します。Microsoft Azure VM が静的 MAC アドレスまたは静的 VM ID を使用していない場合は、インスタンスを停止する前に Tableau Server ライセンス認証を解除する必要があります。そうしないと、Microsoft Azure VM をシャットダウンしたときに Tableau Server がライセンスなしの状態になる可能性があり、その場合は VM の再起動時にライセンスを再認証する必要があります。また、Azure ポータルを使用して VM を停止した場合、ストレージを除くリソースは割り当て解除され、その課金が停止されます。ただし、オペレーティング システムをシャットダウンすることによって VM を停止した場合、リソースは Azure によって割り当て解除されず、引き続き課金が行われます。
VM を削除すると、外部ストレージを含め、すべてのリソースの割り当てが解除されます。VM は必要なくなると削除できます。VM をシャットダウンして削除する前に、必ず Tableau Server のライセンス認証を解除してください。
VM を削除する前に、次のようにします。
VM にサインインします。
Tableau Server のバックアップを作成し、
.tsbak
ファイルを、VM が使用できなくなった後もアクセスできる別の場所にコピーします。詳細については、Tableau Server の完全なバックアップと復元を実行しますを参照してください。tsm licenses deactivate(新しいウィンドウでリンクが開く) コマンドを使用して、Tableau Server プロダクト キーのライセンス認証を解除します。これで、VM をシャットダウンして削除できます。