Google Cloud での PostgreSQL インスタンスの作成
バージョン 2021.4 以降では、Google Cloud Platform で Tableau Server 外部リポジトリをホストできます。このトピックでは、Tableau Server 外部リポジトリとして使用する PostgreSQL インスタンスを Google Cloud で作成する方法について説明します。
外部リポジトリで使用できるホストの完全なリストについては、Tableau Server 外部リポジトリを参照してください。
要件と推奨事項
少なくとも 8 個の vCPU と 32GB の RAM を備えたハイメモリ マシン タイプを使用してください。これは、Tableau Server 外部リポジトリに使用する PostgreSQL インスタンスの推奨最小サイズですが、正確な要件は実際の要件や使用方法によって異なります。ほとんどのシナリオで良好なパフォーマンスを得るには、16 個の vCPU と 128GB の RAM を備えたハイメモリ インスタンス タイプをお勧めします。
Tableau Server と外部 PostgreSQL DB インスタンス間の SSL 接続を使用した安全な通信は、必須ではありませんが、推奨されています。
PostgreSQL インスタンスを Tableau Server クラスタ内のすべてのノードから到達可能にする必要があります。これを行う方法の 1 つは、PostgreSQL インスタンスを、Tableau Server クラスタ内のすべてのノードからアクセスするために必要なパーミッションを持つセキュリティ グループのメンバーにすることです。
PostgreSQL のバージョンは、サポートされているバージョンである必要があります。詳細については、製品の互換性でサポートされているバージョンの情報を参照してください。
Tableau は、内部のデータベース ユーザーが内部で使用するためのパスワードを自動生成します。このパスワードは長さが 32 文字で、小文字と数字で構成されています。管理者がアクセスしたり、設定したりすることはできません。外部の PostgreSQL インスタンスでは、パスワード ポリシーを設定できる場合があります (使用しているプラットフォームによって異なります)。数字と小文字以外の文字タイプを含むポリシーを指定すると、Tableau Server が外部リポジトリを使用するように設定したときにエラーが発生する可能性があります。
Google Cloud での PostgreSQL データベース インスタンスの作成
ステップ 1: 新しい PostgreSQL インスタンスを作成する
こちらの Google Web サイトに記載されている手順を使用して、PostgreSQL インスタンスを作成します。
16 個の vCPU と 128GB の RAM を備えたハイメモリ マシン タイプを使用することをお勧めします。
ステップ 2: PostgreSQL インスタンスのデータベース フラグを構成する
Tableau Server の観点では、インスタンスのほとんどのパラメーター値はデフォルトに設定できます。特別なパフォーマンスやログ取得の要件がある場合はパラメーター値を変更できますが、次のパラメーターはデフォルト値のままにして、変更しないことを強くお勧めします。
standard_conforming_strings
escape_string_warning
また、パフォーマンスの問題を回避するために、work_mem
の値は少なくとも 16384 に設定することをお勧めします。
データベース フラグの詳細については、Google Web サイトのこのトピックを参照してください。
ステップ 3: PostgreSQL DB インスタンスのエンドポイントを取得する
インスタンスの準備が完了したら、このインスタンスを Tableau Server リポジトリ用に使用するように Tableau Server を構成するためのエンドポイント情報を取得します。
ステップ 4: SSL 証明書ファイルをダウンロードする
Tableau Server と外部リポジトリ間の SSL を使用した安全な通信は、必須ではありませんが、推奨されています。
Tableau Server と外部リポジトリ間の安全な接続を設定するには、この外部リポジトリを使用するように Tableau Server を構成するときに、証明書ファイルを使用する必要があります。詳細については、Google Web サイトの「SSL / TLS 証明書を構成する」を参照してください。
PostgreSQL DB の高可用性の構成
Tableau Server では、外部リポジトリの高可用性の管理やセットアップは行われません。Google Cloud には、高可用性を提供するために使用できる機能が用意されています。詳細については、Google Web サイトの「インスタンスでの高可用性の有効化と無効化」を参照してください。
PostgreSQL DB の災害復旧
災害が発生すると、PostgreSQL インスタンス用の新しい PostgreSQL データベースの設定が必要になる場合があります。他のシナリオにおいても、データベース インスタンスの問題から復旧することが必要にある場合があります。このようなシナリオで新しい PostgreSQL インスタンスを使用するように Tableau Server を構成するには、次のステップを実行します。
新しい PostgreSQL インスタンスにバックアップを復元します。Google Cloud プラットフォームでは、同じインスタンスに復元するか、新しいインスタンスを作成するかを選択できます。詳細については、Google Web サイトの「インスタンスの復元」を参照してください。
新しいインスタンスを作成し、次の手順を実行して復元することをお勧めします。
新しいインスタンスの場合は、新しい Azure Database for PostgreSQL インスタンスの接続情報が含まれた新しい JSON 設定ファイルを新規作成します。JSON 設定ファイルの作成に関する詳細については、「PostgreSQL 外部リポジトリでの Tableau Server のインストール」のステップ 1 を参照してください。
tsm topology external-services repository replace-host
コマンドを使用して、新しい Azure Database for PostgreSQL インスタンスに Tableau Server を指定します。tsm topology external-services repository replace-host
コマンドの詳細については、tsm topologyを参照してください。
実行可能なユーザー
Tableau Server を、外部リポジトリを使用するように構成できるのは、Tableau Server 管理者のみです。PostgreSQL データベース インスタンスを作成するには、Google Cloud アカウントも必要です。
次のステップ
新規インストールの場合: PostgreSQL 外部リポジトリでの Tableau Server のインストール
外部リポジトリを使用するように既存の Tableau Server を構成する場合は、Tableau Server リポジトリの再構成を参照してください。