手順 2 - Tableau Server のフロー設定の構成
このトピックでは、Tableau Server で構成可能な様々なフロー設定について説明します。フローの Web 作成を有効にするために必要なさまざまな設定についての詳細は、「Web 上でのフローの作成と操作」を参照してください。
パブリッシュ、スケジュール、および認証資格情報の設定
Data Management プロダクト キーを使用して Tableau Prep Conductor をライセンス認証すると、Tableau Server インストール全体で Tableau Prep Conductor が有効になります。サイトの設定は、さらに変更してカスタマイズすることができます。
すべてのサイトのまたは個々のサイトのフローに関連する設定を構成するには、以下の指示に従います。
Tableau Server 管理者ページにサインインするには、以下の指示に従います。
サイトでフローのパブリッシュとスケジュールを許可するかどうかを構成する:
ユーザーによるフローのパブリッシュとスケジュールの有効化: この設定は、Tableau Prep Conductor を有効にすると、既定で有効になります。複数のサイトがある場合、サーバーの Tableau Prep を個々のサイトに関して選択的にオフにすることができます。一度フローを許可したサイトでこの設定を無効にする場合は、Tableau Prep Conductor の無効化が意味することを参照してください。
[設定] の [全般] ページで、[Tableau Prep Conductor] セクションまでスクロールし、[Allow users to schedule and monitor flows (ユーザーにフローのスケジュールと監視を許可)] チェック ボックスをオフにします。
リンクされたタスクを使用して、ユーザーがフロー実行をリンクできるようにする (バージョン 2021.3 以降): フロー タスクを次々に実行するようにスケジュールできます。バージョン 2022.1 以降では、このオプションは既定で有効になっています。以前のバージョンでは、管理者が最初にこの機能を有効にする必要がありました。
複数のサイトがある場合、個々のサイトでリンクされたタスクを選択的にオフにすることができますが、このオプションは最初にサーバー設定レベルで有効にする必要があります。
リンクされたタスクをスケジュールした後にサーバー設定をオフにした場合、実行中のタスクはすべて完了しますが、スケジュール済みのリンクされたタスクは非表示になり、[スケジュールされたタスク] タブに表示されなくなります。
認証資格情報の埋め込み
- パブリッシャーにデータ ソース、フロー、またはワークブックへの認証資格情報の埋め込みを許可: この設定により、パブリッシャーはパブリッシュ済みのフローにパスワードを添付し、Web ユーザーを自動的に認証することができます。
- パブリッシャーにフローの実行とデータ抽出の更新のスケジュールを許可: このオプションは、上記の設定が有効になっている場合にのみ利用可能です。この設定を有効にすると、パブリッシャーには [パブリッシュ] ダイアログ ボックスでスケジュール オプションが表示されます。
Tableau Prep Conductor の無効化が意味すること
Tableau Prep Conductor をしばらく使用した後に無効にすると、フロー、スケジュール、タスク、およびフローに関連する他の内容を表示できなくなります。次の表では、サーバーで Tableau Prep を完全に無効にするか、特定サイトのみ無効にする場合に表示できる情報と表示できない情報を記載しています。
サーバー レベルで Prep が有効になっていない | サーバー レベルで Prep が有効になっているが、サイトでは無効になっている | サーバーとサイトの両方で Prep が有効になっている | |
フローの表示 | あり | あり | あり |
サーバー ビューでのタスク/スケジュールの表示 | なし | あり | あり |
サイト ビューでのタスク/スケジュールの表示 | なし | なし | あり |
サイト設定の表示 (サーバー管理者のみ) | あり (無効) | あり | あり |
TSM ステータスの表示 | あり (Tableau Prep Conductor が表示されない) | あり | あり |
TSM 設定の表示 | あり (無効) | あり | あり |
重要: スケジュールされたタスクは、そのサイトで Tableau Prep Conductor が無効になっている場合でも引き続き実行されますが、エラーが発生します。
フローの失敗に関する通知の構成
Tableau Server で、フローの実行失敗に関するメール通知の送信を構成することができます。フローの実行時に発生したエラーに関する通知は、スケジュールされたタスクやリンクされたタスクにより、または [今すぐ実行] メニュー オプションを使用した手動実行により送信されます。最初にサーバー全体の設定を有効にしてから、サイト レベルで構成する必要があります。
サーバー全体のメール通知を有効にするには
以下に説明するように、Tableau サービス マネージャー (TSM) の Web インターフェイスまたは TSM CLI を使用できます。
ブラウザーで TSM を開きます。
https://<tsm-computer-name>:8850
[構成] タブで [通知] をクリックし、[メール サーバー] をクリックします。
メール サーバー情報を入力します。
[イベント] タブをクリックします。
デフォルトでオンになっていない場合は、[コンテンツの更新] で [フロー実行、暗号化ジョブ、スケジュールされた更新の失敗時にメールを送信] を選択します。
構成情報を入力したら、[保留中の変更を保存] をクリックします。
[変更を適用して再起動] をクリックします。
この通知値は、tsm configuration set コマンドを使用して個別に設定可能です。
Windows: tsm configuration(新しいウィンドウでリンクが開く)。
Linux: tsm configuration。
通知値の設定
次の構文で tsm configuration set コマンドを使用し、
フロー失敗の通知を有効にし、以下のコマンドを実行します。
tsm configuration set -k backgrounder.notifications_enabled -v true
注: これにより、抽出更新の失敗とフローの失敗の両方でメール通知が有効になります。
値を設定したら、以下のコマンドを実行する必要があります。
tsm pending-changes apply
pending-changes apply コマンドは、Tableau Server が実行中の場合にはそれが再起動することを知らせるプロンプトを表示します。このプロンプトはサーバーが停止しても表示されますが、その場合には再起動は行われません。--ignore-prompt オプションを使用してメッセージが表示されないようにできますが、そのようにしても再起動に関する動作が変わることはありません。
サイトの通知を構成するには、次を実行します。
[設定] の [全般] ページで、[通知の管理] 設定までスクロールし、サイト ユーザーが受信する通知のタイプを選択します。
通知は、メールまたは Tableau サイトで受信するか、または管理者がサイトを Slack に接続している場合は Slack ワークスペースで受信することができます。詳細については、「サイト設定リファレンス」を参照してください。
注: 2020.4 以前から 2021.1 以降にアップグレードする場合は、通知設定をもう一度作成してください。古い通知設定は、[通知の管理] 設定に自動的に移動されません。
次の手順
実行可能なユーザー
Tableau Server 管理者は、サーバー レベルの設定とサイト レベルの設定を構成できます。Tableau サイト管理者は、サイト レベルの設定を構成できます。