コアベース ライセンスからロールベース ライセンスへの移行
Tableau Server をコアベースのライセンス メトリクス (Tableau Server をインストールしたプロセッサー コア数をカウント) からロールベースのライセンス メトリクス (名前の付いたユーザー数をカウント) に移行することができます。ライセンス メトリクスの詳細については、ライセンス発行の概要を参照してください。
ロールベース ライセンスへの移行準備
コアベースのライセンスを使用すると、表示のみのゲスト アカウントを含め、無制限のユーザー数を許可できます。どのユーザーも Tableau Server に追加されるとサイト ロールが設定され、これらのユーザーとサイト ロールはライセンス設定が変更されても保持されます。ロールベース ライセンスではユーザー数が制限されるため、ロールベースの新しいライセンスが、現在ゲスト アカウントを使用しているユーザーを含め、現在 Tableau Server に接続しているユーザー数に対応することを確認する必要があります。
重要: ロールベースの新しいライセンスが全ユーザー数に対応しない場合、一部のユーザーは「ライセンスなし」サイト ロールに移行しますが、これが行われると CPU にかなりの負担がかかります。多数のユーザーがいる場合、すべてのユーザーが処理されるまで、アプリケーション サーバー プロセスが使用できなくなる可能性があります。この操作は完了するまでに数時間かかる可能性があるため、それを考慮して計画を立ててください。
移行完了後にすべてのユーザーが Tableau Server にアクセスできるようにするには、移行する前に、ユーザー ライセンスと対応するプロダクト キーがあることを確認します。
- Tableau カスタマー ポータル(新しいウィンドウでリンクが開く)にサインインして、ライセンスを確認し、対応するプロダクト キーをコピーします。
- サイト ロールの詳細については、ユーザーのサイト ロールの設定を参照してください。
- お使いの Tableau Server インストールでのユーザー数をカウントするには、ユーザー リストをエクスポートし、Microsoft Excel などのツールでカウントしてください。ユーザー リストのエクスポート方法については、「ユーザー リストをエクスポートする」(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。
ロールベース ライセンスへの移行
ロールベース ライセンスに移行するには、Tableau Server を停止し、コアベースのプロダクト キーのライセンス認証を解除し、ロールベースのプロダクト キーをライセンス認証してから、Tableau Server を起動します。このプロセスは Tableau Server を再起動させ、Tableau Server のユーザーにとってはダウンタイムが発生するため、使用率が低い期間にライセンス設定を移行するようにしてください。
- Tableau Server を停止します。
tsm stop
コマンドを使用します。 - コア ベースのプロダクト キーのライセンス認証を解除します。
コア ベースのプロダクト キーで
tsm licenses deactivate
コマンドを使用します。 - ロールベースのプロダクト キーをライセンス認証します。
ロールベースのプロダクト キーで
tsm licenses activate
コマンドを使用します。 - Tableau Server を起動します。
tsm start
コマンドを使用します。
コアベース ライセンスが設定されているサーバーでロールベース ライセンスを使用する
Tableau Server の 2018.1 リリースでは、既存のコアベース ライセンスが設定されている Tableau Server インストールに Creator ロールベース ライセンスを追加できます。
注: ロールベースのライセンスを認証せずに Tableau Server インストールを 2018.1 にアップグレードする場合、Tableau Server はこれまでと同様に動作し、従来の Viewer (ビューアー) サイト ロールの名前が読み取り専用に変更になったことを除き、Tableau Server の UI やパーミッションに変更はありません。バージョン 2018.2 では、 読み取り専用 サイト ロールは非推奨となり、もう一度 Viewer サイト ロールになりました。
Creator ライセンスが Tableau Server に導入されると、すべてのサーバー管理者ユーザーに Creator ライセンス ロールが必要になります。これは追加のライセンスが必要になる場合があります。 管理者は Tableau Server で tsm licenses activate
コマンドを使い、Creator の追加ライセンスを認証し、ライセンス ユーザーの容量を増やすことができます。これらのロールベース ライセンスを認証すると、ユーザーベースの Creator ライセンスにより付与される権限と、コアベース ライセンスにより付与される権限を組み合わせることができます。異なる種類のロールベース ライセンスの詳細については、「ロールベース ライセンス」を参照してください。
注: コアベース ライセンスで Tableau Server へのアクセス権を持つ無制限な数のユーザーは、ロールベース ライセンスで Explorer ライセンスを持つユーザーと同等の権限を持っています。Creator 機能は、定義されたユーザー ライセンス モデルに制限されます。
たとえば、Tableau Server インストールに、ゲスト アクセスを含む 16 コア ライセンスがあり、10 の Creator ライセンスが含まれる更新可能なサブスクリプション ライセンス (USL) プロダクト キーを追加した場合、そのサーバーは以下の権限を持つことになります。
- Tableau Server を実行するハードウェアではプロセッサー コア数に 16 の制限
- ゲスト アクセス
- 無制限の Explorer/Viewer ライセンス (コア ライセンスに付随する無制限のユーザー ライセンスによる)
- 10 の Creator ライセンス
コアベース ライセンスからの移行完了の例
上記の例を次のように拡張します: その後、コアベースのライセンス認証が解除された場合、以下の権限を利用できます。
- サーバー ハードウェアには制限なし
- ゲスト アクセスなし
- 10 の Creator ライセンス
その後、50 の Explorer ライセンスと 200 の Viewer (ビューアー) ライセンスを追加した場合、コアベース ライセンス認証を解除した後、以下の権限を利用できます。
- サーバー ハードウェアには制限なし
- ゲスト アクセスなし
- 10 の Creator ライセンス
- 50 の Explorer ライセンス
- 200 の Viewer (ビューアー) ライセンス