リポジトリ フェールオーバー
Tableau Server のインストールにおいて、リポジトリ (pgsql) データベースはキーが必要なプロセスの 1 つです。Tableau Server リポジトリには、Tableau Server ユーザー、グループおよびグループ割り当て、パーミッション、プロジェクト、データ ソース、および抽出メタデータと更新情報に関する情報が格納されています。これ はサーバーが機能するために重要なものであるため、一定の要件を満たす分散環境にサーバーがインストールされるときに、リポジトリの自動「フェールオーバー」が Tableau Server に組み込まれます。
自動リポジトリ フェールオーバー
自動リポジトリ フェールオーバーとは、アクティブな Tableau Server リポジトリに問題がある場合に、パッシブ リポジトリを使用するようにサーバーが自動的に切り替えることです。リポジトリの一時的な問題によっては、スイッチの切り替えが適切でない場合もあるため、フェールオーバーはすぐには実行されませんが、リポジトリが 1 ~ 5 分以上使用できない場合は、フェールオーバーが発生します。たとえば、基盤となる PostgresSQL サービスに障害が発生した場合、約 1 分以内にフェイルオーバーが発生します。ただし、他の構成の問題によっては、最大 5 分間障害が発生しない場合があります。
自動リポジトリ フェールオーバーが機能するには、Tableau Server インストールで次の条件が満たされる必要があります。
ノードが 3 つ以上ある
リポジトリの 2 つのインスタンスがインストールされている
オプションであるが強く推奨:
マルチノード調整サービス アンサンブルの展開
これらの条件が満たされていると、プロセスに関する問題や、プロセスが実行されているノードに関する問題によってアクティブなリポジトリが使用できなくなったときに、リポジトリ フェールオーバーが発生します。元のリポジトリが再び利用可能になったら (たとえば、ノードが再起動され、すべてのプロセスが正常に発生する状態)、元のリポジトリがパッシブ リポジトリになり、必要に応じてフェールオーバー用に利用できるようになります。
手動リポジトリ フェールオーバー
フェールオーバーの発生後に元のリポジトリに戻したい理由が生じる場合があります。理由の 1 つとして、リポジトリのインスタンスが、リソースの多いコンピューターにインストールされている場合があります。これを行うには、tsm topology failover-repository
コマンドを使用して手動で元のリポジトリに戻します。詳細については、tsm topology failover-repositoryを参照してください。
優先するアクティブなリポジトリ
Tableau Server を構成するとき、優先アクティブ リポジトリとしてノードを指定することができます。Tableau Server がリポジトリ フェールオーバー用に構成されている場合、この優先アクティブ リポジトリ ノードがアクティブ リポジトリ用に使用されます。このステップはオプションです。優先アクティブ リポジトリ ノードを指定しない場合、Tableau Server は起動時にアクティブ リポジトリ ノードを選択します。
優先アクティブ リポジトリを構成するには、tsm configuration set
コマンドを使用して、pgsql.preferred_host
オプションを次のように構成します。
tsm configuration set -k pgsql.preferred_host -v "<host_name>"
注: host_name
は大文字と小文字が区別され、tsm status -v
の出力に表示されるノード名と一致する必要があります。
Tableau Server が起動時に特定のノードを選択するようにする場合は、優先するアクティブなリポジトリを設定します。アクティブなリポジトリ (たとえば、ディスク容量やメモリの大きいコンピューター) に特定のサーバーを使用する場合や、カスタムの管理ビューを使用している場合、この操作が必要となる場合があります。カスタム管理ビューには、ビューを作成したリポジトリを参照する接続情報が埋め込まれています。Tableau Server リポジトリへの接続の詳細については、Tableau Server リポジトリでデータを収集するを参照してください。