Tableau セマンティクス
Data Cloud と Tableau Next は、Tableau セマンティクス プラットフォームを使用したセマンティック モデルの作成をサポートしています。詳細については、「Tableau セマンティクスでのセマンティック モデルの作成」(Data Cloud) と「セマンティック モデルについて」(Tableau Next) を参照してください。
これらのセマンティック モデルは、Data Cloud および Tableau Next 内で直接使用するか、Tableau のデータ ソースとして使用することができます。
Tableau セマンティクス コネクタは、Tableau Desktop 2025.2 でリリースされました。このコネクタは、Data Cloud または Tableau Next で作成された Tableau Semantic のモデルに Tableau をシームレスに接続します。コネクタは Tableau Desktop および Tableau Cloud で利用できます。
Tableau Cloud または Tableau Desktop で接続する
Tableau Cloud または Tableau Desktop (バージョン 2025.2 以降) で Tableau セマンティク モデルに接続するには、次の手順を実行します。最初のステップは、Data Cloud コネクタの場合と同じです。
- [データ] メニュ―を開き、[新しいデータ ソース] を選択します。(Tableau Desktop を起動したばかりの場合は、このステップを無視してください。)
- [接続] ペインの [サーバーへ] セクションで、[Tableau セマンティクス] を選択します。
- ログインし、プロンプトが表示されたらアクセスを許可します。
- 重要: インスタンスの URL は、
login.salesforce.comや "lightning" を含む URL ではなく、<something>.my.salesforce.comなどの名前付き URL である必要があります。
- 重要: インスタンスの URL は、
- [データ スペース] を選択します。
Tableau セマンティクス コネクタを使用する
セマンティック モデルには、定義上、データ以外のものも含まれています。モデルに含まれるセマンティック情報も、コネクタでセマンティック メタデータ クエリを使用して取得されます。セマンティック クエリでは、データの取得方法 (結合のタイプ、集計方法など) を指定する代わりに、必要なデータを要求して、残りをソースのセマンティック モデルに任せるクエリ構文を使用します。
Tableau セマンティクスでは、機能がソース データ モデルに大きく依存するため、抽出を使用できません。
セマンティック コネクタの機能は、標準コネクタとは若干異なります。セマンティック データ ソースを使用すると、Tableau の一部の機能が影響を受けます。これは、キューブ データ ソースを使用する場合の機能の制限や違いに似ており、ソース テクノロジーによって維持される制御によるものです。
ほとんどの機能は期待どおりに動作しますが、いくつかの場所では動作が異なります。セマンティック モデルの上に Tableau 機能を重ねることができる場合がありますが、Tableau 機能が完全にブロックされている場合もあります。
次のような多くのセマンティック機能は正常に機能します (ただし、これらに限定されません)。
- データ型の変更 - Tableau で作成されたフィールドの場合のみ変更可能で、セマンティック モデルのフィールドのデータ型を変更することはできません
- メジャーとディメンション、または連続と不連続の変換
- 計算フィールドの作成と使用 - いくつかの制限あり: ATTR とユーザー関数は使用できません
- パラメーターの作成と使用
- 階層の作成
- カスタム日付
- フィールドの複製 - いくつかの制限あり: コピーの編集は、セマンティック モデルからの計算では使用できません。
- 地理的フィールドの作成と使用
- テーブルまたはフォルダーによるデータ ペインのグループ化
- フィールドの非表示
- フィールド メンバーの別名の再作成
- フィールド名の変更
- 並べ替え
- 既定の色と形状の設定
- フィールドの分割
レイヤー化された機能
Tableau の機能によっては、セマンティック モデル ソースの上に重ねることができるものがあります。これは通常、セマンティック モデルで作成された機能に適用されますが、Tableau で変更できます。
元々はセマンティック モデルによって作成されていて、Tableau で拡張 (作成、編集、または変更) できる機能には、次のものがあります。
- フィールドの説明は、ローカルで編集または作成できます。
- 既定の集計はセマンティック モデルから取得しますが、Tableau で変更できます。これは、フィールドが Tableau Viz で使用される場合の既定の集計にのみ影響します。
- Viz 内のすべての並べ替えと同様に、既定の並べ替えは Tableau によって実行され、ソースには送信されません。
- 数値形式はセマンティック モデルから取得しますが、Tableau で変更できます。
- データ型の変更は、フィールドの取得元に応じて許可される場合があります。
- セマンティック モデルのフィールドの場合、ユーザーは Tableau ではなくソースでデータ型を変更する必要があります
- Tableau で作成されたフィールドの場合は、Tableau でデータ型を変更できます。
- セマンティック モデル ソースから取得したパラメーターは引き続き使用でき、新しいパラメーターは Tableau にローカルで追加できます。
これらのセマンティック定義を参照元モデルで変更する場合、Tableau がローカル制御を要求しているため、更新は Tableau に引き継がれません。ソース モデルの定義に戻すには、定義をクリアまたは元に戻します (並べ替えをクリアする、フィールド名を元に戻すなど)。フィールドの説明やパラメーターの取得などの場合は、フィールドの説明をクリアするかパラメーターを削除してから、データ ソースを更新または再読み込みします。
セマンティック モデルで制御される機能
機能によっては、セマンティック モデルの定義が優先され、Tableau のカスタマイズを妨げることがあります。これに該当するのは通常、データ型の変更など、セマンティック固有の機能です。Tableau はセマンティック モデルの定義を尊重し、ローカルでの変更を許可していません。
セマンティック コネクタの使用時に使用できない機能:
- セットは Tableau では作成できず、セマンティック モデルで作成されたセットは Tableau で使用できません。
- グループは Tableau では作成できず、セマンティック モデルで作成されたグループは Tableau で使用できません。
- 「グループのサポートなし」とは、クラスターを [分析] ペインから追加できても、クラスタリングによって作成されたグループを [データ] ペインで保存できないことを意味します。
- ビンは Tableau では作成できず、セマンティック モデルで作成されたビンは Tableau で使用できません。
- これにより、ヒストグラムを作成できなくなります。
- 組み合わせフィールドは Tableau では作成できず、セマンティック モデルで作成された組み合わせフィールドは Tableau で使用できません。
- データ型の変更は、フィールドの取得元に応じて許可される場合があります。
- セマンティック モデルのフィールドの場合、ユーザーは Tableau ではなくソースでデータ型を変更する必要があります
- Tableau で作成されたフィールドの場合は、Tableau でデータ型を変更できます。
- カスタム カレンダーは使用できません。
- セマンティック コネクタが集計データを Tableau に渡すため、非集計メジャーは使用できません。
- セマンティック コネクタが集計データを Tableau に渡すため、参照元データは表示できません。
- ピボットやユニオン後の不一致フィールドのマージなどのデータ変換機能は使用できません。
- コンテキスト フィルターは作成できませんが、他のフィルター タイプは作成できます。
- ATTR() 関数やユーザー関数など、特定の計算は使用できません。
また、データ ソース全体として、次のような一部の機能も使用できません。
- データ ブレンド
- データ ソースの抽出
- データ ソースのパブリッシュ
- データ ソースの置換
セマンティクスとして考えられるものや、明らかにセットに結びついているもの以上のセットを持っていない場合は、いくつかの影響が生じます。Tableau のネイティブ機能の中には、バックグラウンドのセットに依存しているものがあります。セマンティック コネクタでセットを使用できない場合、一部の追加機能が Tableau で使用できなくなります。そのような機能には以下が含まれます。
- フィルター アクション
- フィルター アクションによって参照元セットが作成される場合がありますが、無効になります。
- [保持]/[フィルターを除外する] オプション
- ダッシュボードで Viz をフィルターとして使用する
- ツールヒント内 Viz フィルター
