Salesforce CRM

この記事では、Tableau を Salesforce.com データに接続し、データ ソースを設定する方法について説明します。

:
- Tableau Desktop バージョン 2020.4 以降、すべてのサインインで Oauth を使用します。ユーザー名とパスワードでサインインするオプションはありません。
- Tableau Prep Builder バージョン 2020.2.1 では、Salesforce.com データへの接続に対応しています。ただし、この資料で説明しているすべてのコネクタ オプションに対応しているわけではありません。Tableau Prep Builder の対応内容の詳細については、Tableau Prep Builder ヘルプの「Salesforce データへの接続」(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。

接続する前に

開始する前に、次の接続情報を収集します。

  • OAuth を使用してSalesforce.com にサインインするための認証資格情報

推奨事項

カスタム OAuth クライアントを設定して会社の IT ポリシーを適用する

カスタム OAuth クライアントを使用すると、独自の IT ポリシーに従って OAuth 設定を制御できます。独自の OAuth クライアントを使用するオプションにより、Tableau のリリース サイクルや、Tableau の OAuth クライアントのローテーション スケジュールに縛られることがなくなります。独自の OAuth クライアントを設定する方法については、「サイトのカスタム OAuth の構成」を参照してください。

接続してデータ ソースを設定する

  1. Tableau を起動し、[接続] の下で [Salesforce] を選択します。データ接続の完全なリストについては、[サーバーへ][詳細] を選択します。その後、次を実行します。

    1. Salesforce.com のサインイン認証資格情報を入力します。

    2. [ログイン] を選択します。

    3. [アクセスの許可] ダイアログ ボックスで、[許可] を選択します。

      接続に失敗した場合は、認証情報が正しいことを確認してください。引き続き接続に失敗する場合は、コンピューターにおけるサーバーの検出に問題があるか、データへのアクセス パーミッションがない可能性があります。ネットワーク管理者または Salesforce 管理者に連絡してください。

  2. データ ソース ページで次の手順を行います。

    1. (任意) ページ上部にある既定のデータ ソース名を選択し、Tableau で使用する一意のデータ ソース名を入力します。たとえば、データの他のユーザーが、どのデータ ソースに接続するか推測するのに役立つ命名規則を使用します。

    2. 標準の接続を選択するか、独自のカスタム接続を作成します。

      [標準の接続] では、一般的に使用されるオブジェクトを表す定義済みのクエリの一覧から選択し、キャンバスまでドラッグできます。または、[表] で、会社で作成されたカスタム オブジェクトが含まれている 1 つの表を選択し、キャンバスまでドラッグすることもできます。

    3. シート タブを選択して分析を開始します。

列のサブセットを使用して作業する

Tableau Desktop バージョン 2020.1 以降では、列のサブセットを使用して作業できます。

作業する列のサブセットを選択する場合は、[新規カスタム SQL] をダブルクリックし、次の構文を使用します。

SELECT <column1, column2, […]columnN> FROM <table>

たとえば、Org テーブルの 3 つの列 (取引先担当者、部門、およびコスト コード) を使用して作業するには、次のように入力します。

SELECT AccountRep, Department, CostCode from Org

詳細については、カスタム SQL クエリへの接続を参照してください。

Salesforce データの更新

シート タブをクリックすると、Tableau は抽出を作成して、データをインポートします。Tableau Desktop は Salesforce 用の抽出のみをサポートします。

注: 最初の抽出は、含まれているデータ量によっては、しばらく時間がかかる場合があります。

最初の抽出後、抽出を完全更新または増分更新することができます。Salesforce データの増分更新には、最後の増分更新以降に追加または変更された Salesforce オブジェクトが含まれます。返される結果は、直前の 30 日分に限定されます。

更新するには、[データ] > [データ ソース名] > [抽出] > [更新 (増分)] | [更新 (完全)] を選択します。

注: 増分更新オプションはカスタム SQL をサポートしません。

アクセラレーターを使用する

アクセラレーターを使用すると、Tableau Desktop と Tableau Cloud の主要なビジネス メトリクス向けに作成された有益なダッシュボード デザインをすばやく構築できます。詳細については、「アクセラレーターを使用してデータを迅速に可視化する」を参照してください。

Salesforce で結合を使用する

データ ソース ページでデータ ソースを設定し、表をキャンバスにドラッグすると、結合から選択した表のリストがフィルターされます。任意の文字列フィールドに対してや、テーブル間の制約された参照であるフィールドに対して結合を作成できます。(左外部結合と内部結合のみがサポートされています。)後から結合を追加することもできます。詳細については、データの結合を参照してください。

Salesforce 接続では、非等価結合はサポートされていないため、等価演算子 (=) を使用する必要があります。

Salesforce を使用したクロスデータベース結合の制限

Salesforce では、クロスデータベース結合を使用した、異なるデータベースの表の組み合わせもサポートしています。詳細については、「異なるデータベースのテーブルを組み合わせる」セクション (データの結合) を参照してください。

マルチ接続データ ソースに Salesforce 接続が含まれている場合、データ ソースは次の機能をサポートしません。

  • ライブ接続

  • 抽出フィルター

  • 抽出に対する増分更新

  • データ グリッド内でのデータの表示

Salesforce 接続のトラブルシューティング

Tableau は、さまざまな force.com API を利用して、Salesforce.com、Force.com、および Database.com のデータに接続します。これらのサービスには、データ型、および所定の時間にアクセスできるデータ量についていくつかの制限があります。接続に問題が発生した場合、以下の一般的な制限の一覧が、解決策を見つけるのに役立つことがあります。

会社アカウントおよびユーザー プロフィールの構成

Tableau が Salesforce データに接続するには、会社のアカウントおよびユーザー プロフィールの両方で以下の操作が有効になっている必要があります。

  • サインインするための SOAP API

  • メタ データを取得するための REST API

  • オブジェクトをダウンロードするための BULK API

  • BULK API がサポートしていないオブジェクトをダウンロードするための REST API

  • データの変更を取得するためのレプリケーション SOAP API

パフォーマンスを最適化してすべての顧客が API を確実に利用できるようにするため、Salesforce.com は並行する API 要求の数を制限し、全体での API の要求の合計を制限することにより、ロード バランスを図ります。Tableau を使用して接続中にこの制限に達すると、エラーが発生します。この制限の詳細については、Salesforce.com の開発者向けドキュメントを参照してください。

注: Salesforce エディションによっては、API へのアクセスが一切許可されていない場合があります。アカウントから上記の API リストにアクセスできることを確認するには、Salesforce 管理者に問い合わせてください。

抽出中のエラー

Tableau を使用して Salesforce に接続すると、データは自動的に Tableau データ抽出ファイルに抽出されます。文字制限のため特定のフィールドを抽出できない場合があります。具体的には、4096 文字を超えるテキスト フィールドと計算フィールドは抽出に含まれません。データに計算フィールドがある場合、抽出を作成した後に Tableau でそれらを再作成する必要があります。

また、Force.com API では、クエリは合計で 10,000 文字に制限されています。

関連項目

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