ビューで背景イメージを使用する
背景イメージは、ビューのマークにさらにコンテキストを追加するために、データの下に表示するイメージです。背景イメージは一般的に、データの座標系に対応するカスタム マップ イメージを追加するために使用します。
たとえば、建物の複数のフロアに対応するデータがあるとします。背景イメージを使用して建物の実際の平面図にそのデータを重ねると、より多くのコンテキストを提供することができます。背景イメージを使用する例として他に、海底のモデルの表示、Web ログを解析するための Web ページのイメージの表示、テレビ ゲームのプレーヤーの統計を視覚化するためのテレビ ゲームのレベルの表示などがあります。
Tableau ではオンラインとオフラインのプロバイダーから動的マップを読み込むことができますが、背景イメージには、特殊なマップである独自のカスタム イメージや、データに対応する他のイメージを使用することができます。
背景イメージをワークブックに追加する
ビューに背景イメージを追加する場合は、データベースのフィールドの値に X 軸と Y 軸の両方をマッピングすることで、座標系を指定する必要があります。マップを追加する場合、X 軸と Y 軸は 10 進表記の経度と緯度にする必要があります。ただし、独自の座標系に基づく関連フィールドにも軸をマッピングすることができます。
背景イメージを追加するには
[マップ] > [背景イメージ] の順に選択し、データ ソースを選択します。
[背景イメージ] ダイアログ ボックスで、[イメージの追加] をクリックします。
[背景イメージの追加] ダイアログ ボックスで、次の操作を行います。
[名前] テキスト ボックスにイメージの名前を入力します。
[参照] をクリックし、背景に追加するイメージに移動して選択します。オンラインでホストされているイメージにリンクする URL を入力することもできます。
イメージの x 軸にマッピングするフィールドを選択し、左と右の値を指定します。マップを追加する場合は、度/分/秒または N/S/E/W ではなく 10 進値を使用して、経度値を x 軸にマッピングする必要があります。
イメージの y 軸にマッピングするフィールドを選択し、上と下の値を指定します。マップを追加する場合は、度/分/秒または N/S/E/W ではなく 10 進値を使用して、緯度値を y 軸にマッピングする必要があります。
ウォッシュアウト スライダーを使用してイメージの明度を調整することができます。データの背後に表示されるイメージは、スライダーを右に動かすほどより薄くなります。
[オプション] タブを使用して、次のオプションを指定できます。
アスペクト比の固定 - 軸を操作する際にイメージの元のディメンションを維持するには、このオプションを選択します。このオプションの選択を解除すると、イメージの形状を歪ませることができます。
常にイメージ全体を表示 - データがイメージの一部のみを含む場合に画像のトリミングを避けるには、このオプションを選択します。ビューの両方の軸を固定すると、このオプションは無効になる場合があります。
イメージを表示する条件を追加します。条件の定義の詳細については、ビューからのデータのフィルター(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。
[OK] をクリックします。
x フィールドと y フィールドをビューの行シェルフと列シェルフに追加すると、背景イメージはデータの後ろに表示されます。背景イメージが表示されない場合は、x と y フィールドに非集計のメジャーが使用されていることを確認してください。すべてのメジャーを非集計するには、[ディメンション] を選択します。最後に、生成された [緯度] フィールドと [経度] フィールドを x および y フィールドに使用した場合は、背景イメージが表示される前にビルトイン マップを無効にしますを無効にする必要があります。 を選択して、ビルトイン マップを無効にします。
を選択します。各メジャーを個別に変更するには、シェルフ上のフィールドを右クリックし、ビュー内のマークを背景イメージ上に配置したときはっきりと見えるようにするため、各マークはハローと呼ばれる単色の対比色で囲まれています。マークのハローをオフにするには、[書式設定] > [マークのハローを表示] を選択します。
背景イメージを使用してビューを構築する
背景イメージを追加した後、イメージに指定した x および y のマッピングに合わせてビューを作成する必要があります。つまり、x および y に指定したフィールドは適切なシェルフにある必要があります。次の手順に従って、ビューを適切に設定します。
x 軸にマッピングしたフィールドを [列] シェルフに配置します。
マップで作業している場合は、経度フィールドを [列] シェルフに配置します。最初は逆に思えるかもしれませんが、[列] シェルフ上のフィールドによって x 軸に分布される値が決まります。
y 軸にマッピングしたフィールドを [行] シェルフに配置します。
マップで作業している場合は、緯度フィールドを [行] シェルフに配置します。最初は逆に思えるかもしれませんが、[行] シェルフ上のフィールドによって y 軸に分布される値が決まります。
背景イメージの編集
背景イメージを追加した後、いつでも編集画面に戻り、x および y フィールドのマッピングだけでなく、[オプション] タブのオプションも編集できます。
イメージを編集するには
[マップ] > [背景イメージ] の順に選択します。
[背景イメージ] ダイアログ ボックスで編集するイメージを選択し、[編集] をクリックします。またはイメージの名前をダブルクリックすることもできます。
[背景イメージの編集] ダイアログ ボックスで、イメージを変更し、[OK] クリックします。
背景イメージを有効または無効にする
ワークブックには複数のイメージを追加できますが、イメージのサブセットを特定のワークシートのセットに対してのみ使用する必要がある場合があります。たとえば、1 つのビューに米国全体のマップを表示し、別のビューには個々の州のマップを表示する場合などです。
[背景イメージ] ダイアログ ボックスのチェック ボックスを使用して、現在のワークシートのイメージを有効または無効にします。1 つのワークシートで複数のイメージを有効にすることで、複数のイメージを表示できます。たとえば、背景に複数のイメージを並べて表示して大きな背景イメージを作成することができます。
背景イメージを有効または無効にするには
[マップ] > [背景イメージ] の順に選択します。
[背景イメージ] ダイアログ ボックスで、有効にするイメージの横にあるチェック ボックスをオンにします。
[OK] をクリックします。
背景イメージに条件の表示および非表示を追加する
背景イメージを追加して有効にすると、ビューで使用する必須フィールドがあるワークシートに自動的にそのイメージが表示されます。すべてのワークシートにイメージが表示されることを避けるには、表示/非表示条件を指定します。表示/非表示条件は、イメージの表示条件を指定するために定義する条件ステートメントです。たとえば、高層建築の平面図のイメージがあるとします。それぞれのイメージが同じ座標 (建物の隅) に関連付けられている場合、3 階の情報を見るときは 1 階のマップを表示しないとします。この場合、"Floor (フロア)" フィールドが 1 のとき 1 階のイメージのみを表示する条件を指定できます。
表示/非表示条件を指定するには
の順に選択し、データ ソースを選択します。
[背景イメージ] ダイアログ ボックスで条件を追加するイメージを選択し、[編集] をクリックします。
次に表示されたダイアログ ボックスで、[オプション] タブを選択します。
ダイアログ ボックスの下部にある [追加] ボタンをクリックします。
条件の根拠になるフィールドを選択します。上記の例ではフィールドは "Floor (フロア)" です。
フィールドの値を選択することで、イメージをいつ表示するかを指定します。この例では 1 が選択されています。
[OK] をクリックします。
条件ステートメントがイメージに追加されます。建物の平面図の例では、条件ステートメントは "Floor (フロア)" が 1 の場合にのみイメージを表示します。
[OK] を 2 回クリックし、[背景イメージ] ダイアログ ボックスを閉じて変更を適用します。
複数の条件を追加すると、背景イメージはすべての条件が満たされたときにのみ表示されます。たとえば、背景イメージに "Property Name (不動産物件名)" と "Floor (フロア)" の 2 つの条件がある場合、"Property (不動産物件)" が Greenwood Estates で "Floor (フロア)" が 3 のときにのみ表示されます。
背景イメージを削除する
背景イメージを使用しない場合は、これを無効にするか削除して、すべてのワークシートで使用できないようにすることができます。
イメージを削除するには
[マップ] > [背景イメージ] の順に選択します。
[背景イメージ] ダイアログ ボックスで、削除するイメージを選択し、[削除] をクリックします。
[OK] をクリックします。