動的な軸の範囲の使用

データを正しく分析できるように、Viz で表される範囲をユーザーが理解することは重要です。特に、ダッシュボード内の複数の Viz や複数のワークシートを同時に分析する場合、Viz によって軸の範囲が異なるとユーザーがデータを誤解しやすくなります。たとえば、2 つの棒グラフが隣り合って表示される場合、両方のグラフの棒は同じサイズに見えることがあります。しかし、軸の範囲が大きく異なる場合があり、グラフが誤解を招く可能性があります。

ユーザーが軸の範囲を理解しやすいように、2023.3 以降、作成者は、軸の範囲の最小値と最大値を数値パラメーターまたは日付パラメーターで設定できる「動的な軸の範囲」を使用することができます。その後、ユーザーが Viz 間を移動すると、軸が同期して更新されます。これにより、ユーザーは複数の Viz にわたるデータを簡単かつ正確に分析できるようになります。また、データの範囲を制限することで、参照元のデータをフィルタリングしたり、データの移動平均に影響を与えたりすることなく、データのサブセットを表示できます。

動的な軸の範囲を使用すると、参照元データをフィルタリングすることなく軸の範囲を広くしたり狭くしたりすることもできます。これは、目標に対する進捗状況を示したり、移動平均を示したりするのに最適です。

サポートされているフィールド タイプ

動的な軸の範囲は、選択した連続軸と互換性のあるパラメーターに対応しています。次に例を示します。

  • 数値パラメーター
  • 時間パラメーター (日付または日時)

動的な軸の範囲の設定

  1. Tableau シートで、軸のパラメーターを作成します。
  2. 軸を右クリックし、[軸の編集] を選択します。
  3. [範囲] で、[カスタム] を選択します。次に、開始軸範囲または終了軸範囲に対して作成したパラメーターを選択します。
  4. ダイアログ ボックスを閉じます。
  5. ダッシュボードで複数のシートを使用している場合は、異なるシートの軸に対してこれらの手順を繰り返します。

動的な軸の範囲の作成に使用されるパラメーターを示すアニメーション。その後、フィルタリングが動的な範囲によってどのように影響されるかを示しています。

制限とエッジ ケースについて

動的な軸の範囲は、ストーリー内では更新されません。軸に使用されているパラメーターが削除された場合、最新のパラメーター値が軸範囲として残ります。次回軸を編集するときに、使用する新しいパラメーターを選択するように求めるエラー メッセージが表示されます。