データ ラベルの管理

2023 年 10 月の Tableau Cloud および Tableau Server 2023.3 以降、データ管理 ライセンスがあり、管理者である場合は、ラベル マネージャーを使用してラベル名とラベル カテゴリを作成および編集できます。これらのカスタマイズは、ユーザーがラベルを操作するときに Tableau 全体でラベルが表示される方法に影響します。

注: REST API の labelValues メソッドと labelCategories メソッドを使用して、ラベルとラベル カテゴリを作成および編集することもできます (Tableau Cloud 管理者は、2023 年 6 月の Tableau Cloud 以降、labelValues メソッドを使用してラベルの名前と説明を作成および変更できるようになりました)。詳細については、「REST API リファレンス(新しいウィンドウでリンクが開く)」のメタデータ メソッドを参照してください。

ラベル マネージャー

ラベル マネージャーを使用するには、管理者としてログインし、左側のナビゲーション ペインから [データ ラベル] を選択します。

[データ ラベル] メニュー項目を使用して [データ ラベル] ページにアクセスする

あるいは、管理者としてログインし、[データ ラベル] ダイアログを開いてアセットにラベルをアタッチすると、左下隅に [ラベルの管理] リンクが表示されます。[ラベルの管理] リンクをクリックすると、[データ ラベル] ページに移動します。(Tableau Server 2023.3 以前では、個々の認証、データ品質に関する警告、機密度ラベル、カスタム ラベル ダイアログのラベル選択のドロップダウンに [ラベルの管理] リンクが表示されます。)

[ラベルの管理] リンクを使用して、[データ ラベル] ページにアクセスする

ラベル マネージャーのページには、ラベル カテゴリごとに並べ替えられた各ラベルの行が表示されます。各行には、ラベルのカテゴリ、名前 (ここでは値と呼ばれます)、そのラベルに対してアクションを実行するための [アクション] メニュー (...)、視認性、および説明が含まれます。

[データ ラベル] ページとラベルのリスト

ラベル マネージャーを使用して次のことを行います。

  • 組み込みラベルを編集する
    • 例: 組み込みの「メンテナンス中」という品質警告の名前を「メンテナンス モード」に変更します。
    • 例: 抽出更新監視ラベルの視認性を標準の視認性から高い視認性に変更して、ビューに表示されるようにします。
  • 既存の組み込みカテゴリを使用する新しいラベルを作成する
    • 例: 「機密」という新しい機密度ラベルを追加します。
  • 組み込みラベルをデフォルトの名前、説明、視認性に戻す
    • 例: 品質警告名を「古いデータ」から「期限切れ」に変更しましたが、デフォルト名に戻します。
  • カスタム カテゴリを作成する
    • 例: さまざまな事業部門のラベルを追加するために、「部門」という新しいラベル カテゴリを作成します。
  • カスタム カテゴリに新しいラベルを作成する
    • 例: 新しく作成した「部門」カテゴリに、「販売」、「サービス」、「運用」というラベルを新しく作成します。

データ ラベルのプロパティ

ラベルには名前、カテゴリ、および説明があります。品質警告または機密度カテゴリのラベルには視認性レベルもあります。

名前

ラベル名は、さまざまな場所に表示されるラベルの通称です。たとえば、ここでは、[データ ラベル] ダイアログの [品質に関する警告] タブでラベル名 [Deprecated (非推奨)] が選択されています。

データ品質警告ダイアログのラベル名

ここでは、ラベル名「警告」が「バッター」テーブル ページの上部に表示され、[ラベルの詳細] にも表示されています。

テーブル ページの上部にあるラベル名

カテゴリ

ラベル カテゴリは、ラベルがどこにどのように表示されるか、ラベルを設定したアセットのダウンストリームのアセットにラベルが表示されるかどうか、どの部分がカスタマイズ可能であるかなどに影響します。たとえば、品質警告ラベルと機密度ラベルはダウンストリームのアセットに表示されますが、他のカテゴリのラベルは表示されません。別の例: 認定ラベルの説明は変更できますが、名前は変更できません。

組み込みカテゴリは、認定品質警告、および機密度です。

カスタム カテゴリの場合は、[データ ラベル] ダイアログの垂直カテゴリ タブなどにカテゴリ名が表示されます。たとえば、ここではカテゴリ名「部門」が垂直カテゴリ タブやラベル名リストの上部などに表示されます。

[その他のデータ ラベル] ダイアログでのカテゴリの選択

説明

ラベルの説明は、[データ ラベル] ダイアログを含むさまざまな場所に表示されるため、ユーザーはラベルの用途を簡単に理解することができます。たとえば、この品質に関する警告のラベルの説明には、「このアセットは保守されなくなったので、使用しないでください」と表示されています。

[データ品質警告] ダイアログのラベルの説明

視認性

ラベルの外観は視認性に応じて変わります。視認性の高いラベルはより多くの場所に表示されるため、緊急性が高いラベルとして認識される可能性があります。視認性のレベルは、品質警告ラベルまたは機密度ラベルにのみ設定できます。さらに、ラベルに品質警告のカテゴリがある場合、権限を持つユーザーは、品質警告ラベルを設定する各アセットのデフォルトの視認性を上書きできます。詳細については、データ品質に関する警告機密度ラベルの設定に関するトピックを参照してください。

データ ラベルを作成する

ラベルを作成するには次の操作を行います。

  1. [データ ラベル] ページで、[新しいラベル] を選択します。
  2. [ラベル] カテゴリのドロップダウンからカテゴリを選択します。
  3. [ラベル値] フィールドにラベル名を入力します。
  4. [ラベルの説明] フィールドにラベルの説明を入力します。テキストの書式を太字、下線、斜体などに設定したり、リンクや画像を含めたりすることもできます。テキストの書式設定のヒントを表示するには、[保存] ボタンの上にある情報 (i) アイコンにカーソルを合わせます。
  5. ラベルに品質警告または機密度のカテゴリがある場合は、視認性レベルを設定します。詳細については、「視認性」を参照してください。
  6. [保存] を選択します。

[新しいラベル] ダイアログ

ラベル作成の制限事項

  • 認定カテゴリではラベルを作成できません。認定カテゴリでは、単一の組み込みラベルのみが許可されます。
  • 新しい監視警告を作成することはできません。ただし、「ラベルの編集」セクションで説明されているように、抽出更新の失敗とフロー実行の失敗の警告は、限定的な方法で編集することができます。
  • Tableau Cloud と Tableau Server 2024.2 以降では、ラベル名の最大長は 128 文字です。Tableau Server 2023.3 以前では、ラベル名の最大長は 24 文字です。
  • ラベルの説明の最大長は 500 文字です。

データ ラベルを編集する

既存のラベルを編集するには次の操作を行います。

  1. [データ ラベル] ページで、ラベルの行の [アクション] (...) メニューを選択します。または、左側のチェックボックスで行を選択し、ラベル リストの上部にある [アクション] ドロップダウンをクリックします。
  2. [編集] を選択します。
  3. (オプション) [ラベル値] フィールドをでラベル名を変更します。
  4. (オプション) [ラベルの説明] フィールドをでラベルの説明を変更します。
  5. (オプション) ラベルに品質警告または機密度のカテゴリがある場合は、視認性レベルを設定します。詳細については、「視認性」を参照してください。
  6. [保存] を選択します。

ラベル編集の制限事項

  • 既存のラベルのカテゴリを変更することはできません。
  • Tableau Cloud と Tableau Server 2024.2 以降では、ラベル名の最大長は 128 文字です。Tableau Server 2023.3 以前では、ラベル名の最大長は 24 文字です。
  • ラベルの説明の最大長は 500 文字です。

ラベルのカテゴリによってラベル編集のレベルを変えることができます。次の表に、指定されたカテゴリのラベルの編集可能なプロパティを示します。

ラベルのカテゴリ

ラベルのカテゴリを編集できる

ラベルの名前を編集できる

ラベルの説明を編集できる

ラベルの視認性を編集できる

認定

不可

不可

N/A

品質に関する警告

不可

1

2

機密度

不可

カスタム

不可

N/A

1 抽出更新またはフロー実行の監視警告のラベル名 (ラベル値) は編集できません。
2 品質警告に対して設定した視認性レベルがデフォルトの視認性です。権限のあるユーザーは、アセットに品質警告を設定するときに、デフォルトの視認性を上書きできます。詳細については、「視認性」を参照してください。

データ ラベルを削除する

既存のラベルを削除するには次の操作を行います。

  1. [データ ラベル] ページで、ラベルの行の [アクション] (...) メニューを選択します。または、左側のチェックボックスで行を選択し、ラベル リストの上部にある [アクション] ドロップダウンをクリックします。
  2. [削除] を選択します。

ラベル削除の制限事項

  • 組み込みラベルは削除できません。組み込みラベルは、Tableau Cloud のデフォルトのラベルです。

組み込みデータ ラベルをデフォルトに戻す

管理者が以前に組み込みラベルを編集していた場合、そのラベルの [アクション] メニューには [デフォルト ラベルに戻す] が表示されます。ラベルをデフォルトに戻すと、ラベルの名前 (値)、説明、および視認性が組み込みのデフォルトに戻ります。

組み込みラベルをデフォルトに戻す

データ ラベルのカテゴリを作成する

ラベル カテゴリを作成するには次の操作を行います。

  1. [データ ラベル] ページで、[新しいラベル] を選択します。
  2. [新しいラベル] ダイアログで、[新しいカテゴリ] を選択します。
  3. [カテゴリ名] フィールドにカテゴリ名を入力します。
  4. [カテゴリの説明] フィールドにカテゴリの説明を入力します。テキストの書式を太字、下線、斜体などに設定したり、リンクや画像を含めたりすることもできます。テキストの書式設定のヒントを表示するには、[保存] ボタンの上にある情報 (i) アイコンにカーソルを合わせます。
  5. [保存] を選択します。

[新しいカテゴリの追加] ダイアログ

ラベル カテゴリ作成の制限事項

  • Tableau Cloud と Tableau Server 2024.2 以降では、カテゴリ名の最大長は 128 文字です。Tableau Server 2023.3 以前では、カテゴリ名の最大長は 24 文字です。
  • カテゴリの説明の最大長は 500 文字です。

データ ラベルのカテゴリを編集する

ラベル カテゴリを編集するには次の操作を行います。

  1. [データ ラベル] ページからラベルのカテゴリを選択し、鉛筆アイコンを選択します。または、[新しいラベル] ダイアログまたは [ラベルの編集] ダイアログの [ラベル カテゴリ]ドロップダウンでカテゴリを選択し、[カテゴリの説明] の横にある鉛筆アイコンを選択します。
  2. (オプション) [カテゴリ名] フィールドを使用して、カテゴリ名を変更します。
  3. (オプション) [カテゴリの説明] フィールドを使用して、カテゴリの説明を変更します。
  4. [保存] を選択します。

ラベル カテゴリ編集の制限事項

  • 組み込みカテゴリは編集できません。
  • Tableau Cloud と Tableau Server 2024.2 以降では、カテゴリ名の最大長は 128 文字です。Tableau Server 2023.3 以前では、カテゴリ名の最大長は 24 文字です。
  • カテゴリの説明の最大長は 500 文字です。

データ ラベルのカテゴリを削除する

現在、通常の Tableau Cloud インターフェイスでラベル カテゴリを削除することはできません。REST API を使用したカテゴリの削除の詳細については、「REST API リファレンス」の「ラベル カテゴリの削除メソッド」(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。

カスタマイズのシナリオ

シナリオ: 組み込みデータ ラベルをカスタマイズする

「警告」というデータ品質警告をより具体的にできると判断したとします。管理者は、ラベル名をデフォルトの「警告」から、組織にとってより実用的と思われる名前「未許可」に変更します。ユーザーがラベルを選択しているときに、ラベル名「未許可」が [ラベル] ダイアログに表示されるようになりました。

あるいは、ラベルの説明を変更して、ユーザーが [ラベル] ダイアログの警告をよりよく理解できるようにすることもできます。例: 「このアセットは、マーケティング部門が求める品質基準を満たしていません。」

シナリオ: カスタムのデータ ラベルを作成する

アセットの機密度の分類を、ユーザーがより細かく管理できるようにしたいとします。「パブリック」と「個人情報 (PII)」という名前の 2 つの新しい機密度ラベルを作成します。カスタムのラベル名「パブリック」と「個人情報 (PII)」が、組み込みの機密度ラベルと並んで、[ラベル] ダイアログのドロップダウンと説明に表示されるようになりました。

シナリオ: データ ラベルの新しいカテゴリと、関係づけるデータ ラベルを作成する

アセットを担当する業務部門を特定する方法が必要だとします。「部門」という名前の新しいラベル カテゴリを作成します。次に、その「部門」カテゴリに関連する「販売」、「サービス」、「運用」の 3 つのラベルを作成します。「部門」カテゴリに関係づけられた 3 つのラベルが、ユーザーがアセットに設定できる [その他のデータ ラベル] ダイアログに表示されるようになりました。

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