Tableau Cloud でカスタム ドメインを使用する

カスタム ドメインを使用して、トラフィックをTableau Cloudサイトにリダイレクトできます。カスタムドメインを使用すると、analytics.example.com のようなサブドメインを設定することで、Tableau サイトの詳細情報を公開することなく、パブリッシュしたコンテンツを埋め込んだりアクセスしたりすることができます。カスタム ドメインを使用すると、組織の URL を使用してユーザーをコンテンツに誘導できます。

このトピックでは、Tableau Cloud サイトの設定で、カスタム ドメインを設定する方法について説明します。Tableau REST API を使用したカスタム ドメインの設定の詳細については、「Tableau REST API OpenAPI エンドポイント(新しいウィンドウでリンクが開く)」を参照してください。

はじめる前に

カスタム ドメインを Tableau Cloud に追加するには、次のユーザーと TLS 証明書の要件を満たす必要があります。

ユーザーの要件

  • Tableau Cloud サイトへの管理者アクセス。カスタム ドメインを追加する Tableau Cloud サイトへの管理者アクセス権限が必要です。

  • 親ドメインの DNS 設定に対する管理者権限。親ドメインの DNS 設定に CNAME レコードを追加できる、管理者権限が必要です。

    親ドメインは、DNS 階層内のプライマリ ドメインです。親ドメインには、子ドメインまたはサブドメインが含まれています。たとえば、example.com が親ドメインであるとき、abc.example.comxyz.example.com などのサブドメインはその下にあります。

TLS 証明書の要件

有効な TLS 証明書チェーンのファイルと秘密鍵を認証機関 (Verisign、Thawte、Comodo、GoDaddy など) から入手します。自社で発行した内部証明書は使用できません。

カスタム ドメインの TLS 証明書を取得する場合は、次のガイドラインと要件に従ってください。

  • 完全な証明書チェーンを含む TLS 証明書。TLS 証明書には、ID 証明書、中間証明書、ルート証明書の順序で並んだ、完全な証明書チェーンが含まれている必要があります。

  • PEM エンコードされた有効な x509 証明書。証明書ファイルはすべて、PEM エンコードされた有効な x509 証明書である必要があります。

  • SHA-256 が署名アルゴリズムとして使用されている。証明書ファイルは、SHA-2 (256 ビットまたは 512 ビット) 署名ハッシュを使用する必要があります。

  • RSA が暗号化アルゴリズムとして使用されている。証明書ファイルは、RSA 暗号化アルゴリズムを使用する必要があります。

  • カスタム ドメインに一致する共通名。証明書の共通名 (CN) は、[Tableau Cloud 設定] ページで入力したカスタム ドメインと一致する必要があります。Tableau では、*.example.com などのワイルド カード証明書はサポートされません。また、サブジェクトの別名 (SAN) フィールドはチェックされません。

  • 有効期限は 90 日から 365 日までの範囲内である。証明書の有効期限は、発行日から 90 日から 365 日以内である必要があります。公的に信頼される TLS 証明書の最大有効期間は 397 日で、これにはプロバイダーからの標準的な 30 日間の猶予期間が含まれます。

    注: 証明書を追加または置き換える場合、アップロード日から少なくとも 88 日以上の有効期間が残っている必要があります。

  • 有効な RSA 秘密鍵 ファイル。証明書ファイルに加えて、対応する TLS 証明書キー ファイルをアップロードします。鍵ファイルは、拡張子 .key が付いた有効な RSA 秘密鍵で、ビット長が 2048 ビット以上のものである必要があります。

PEM エンコードされたファイルの例

この例は、PEM エンコードされた証明書と秘密鍵ファイルの形式を示します。説明のため、内容を短縮しています。

重要: 証明書チェーン ファイルは -----BEGIN CERTIFICATE----- で始まる必要があります。また、証明書チェーン ファイルの -----END セクションと -----BEGIN セクションの間にコメントを含めてはいけません。

証明書鍵ファイル

-----BEGIN CERTIFICATE-----
MIIGiTCCBHGgAwIBAgIIY5dpPr2gQjowDQYJKoZIhvcNAQENBQAwgYsxCzAJBgNV
...
A7jcIyoWtoPP1rZ3VjP4LIVVro8pce7MNtD9CzUYN8kQk1iftBKWjcCd20Km
-----END CERTIFICATE-----
-----BEGIN CERTIFICATE-----
MIIGqzCCBJOgAwIBAgIIYifB1rX/1pAwDQYJKoZIhvcNAQELBQAwgYUxCzAJBgNV
...
g+qyDLoAy/td0D8ha8SlWt5ee2cAF9Xu7Y9jNe21Ug==
-----END CERTIFICATE-----
-----BEGIN CERTIFICATE-----
MIIDpjCCAyugAwIBAgIQDTYMRISRziTtCzVA2HCg3TAKBggqhkjOPQQDAzBhMQsw
...
7LX35CV+ypuVTbKZkjATTvROgmL5AgTbsAg=
-----END CERTIFICATE-----

秘密鍵ファイル

-----BEGIN PRIVATE KEY-----
MIIEpAIBAAKCAQEAgN9TePjxsgvjZ8QERQILf3YbofaBHGks5E3k9dRP0cx7sw1O
...
xpAh+dRkr0vjsj/ZnJyYfaUQDcV4wslFcn6eKoINEQrtBj40P1iqig==
-----END PRIVATE KEY-----

SAML シングル サインオン (SSO) との互換性

Tableau Cloud サイトで SAML 認証を使用している場合は、カスタム ドメインを追加した後に、ID プロバイダー (IdP) の設定を更新する必要があります。特に、IdP の以下の値を更新して、サイトのカスタム ドメインを反映させてください。

  • エンティティ ID
  • ACS URL

SAML 認証の構成の詳細については、「SAML」を参照してください。

注: カスタム ドメインは SCIM(新しいウィンドウでリンクが開く) 連携では利用できません。

カスタム OAuth 接続との互換性

新しい OAuth クライアントを設定するときは、リダイレクト URL にカスタム ドメインを使用します。たとえば、カスタム ドメインが analytics.example.com の場合、リダイレクト URL は https://analytics.example.com/auth/add_oauth_token になります。既存のワークブックは、カスタムドメインの構成に関係なく、引き続き期待どおりに機能します。カスタム Oauth クライアントの詳細については、「OAuth 接続」を参照してください。

カスタム ドメインをサイトに追加する

カスタム ドメインを Tableau Cloud サイトに追加するには、以下のセクションの手順を使用します。

ドメイン名の追加

  1. Tableau Cloud サイトに管理者としてサインインし、[設定] を選択します。

  2. [全般] タブで、[カスタム ドメイン] までスクロールします。

  3. サイトのドメイン名を入力します。この名前はサブドメインである必要があります。Tableau では、カスタム ドメインの example.com などの親ドメインはサポートされていません。

  4. [保存] を選択します。

    ドメイン名を追加するための最初のステップがアクティブになっていることを示す、3 ステップのカスタム ドメイン設定インターフェイス。

CNAME の検証

  1. ステップ 1 で表示された [Tableau 作成のドメイン] を使用して、DNS 設定に CNAME レコードを作成します。この手順は Tableau Cloud 外で実行するため、組織内でネットワーク管理者のアクセス権限が必要です。CNAME の検証は、カスタム ドメインを追加してから 48 時間後に期限切れになるため、その時点でプロセスを再起動する必要があります。

    ヒント: CNAME レコードの有効期間 (TTL) 値は 30 ~ 60 分にします。

  2. 選択したカスタム ドメインから DNS 設定の Tableau CNAME への CNAME レコードが作成されていることを確認し、チェック ボックスをオンにします。

  3. [検証]を選択します。

    ドメイン名のステップが完了し、CNAME 検証のステップがアクティブになっていることを示す、カスタム ドメイン設定インターフェイス。

TLS 証明書と秘密鍵のアップロード

  1. カスタム ドメインに関連付けられている完全な証明書チェーンと秘密鍵のファイルをアップロードします。証明書チェーンには、ルート証明書、中間証明書、およびエンドユーザー証明書が含まれている必要があります。証明書の要件の詳細については、「TLS 証明書の要件」を参照してください。

  2. [保存] を選択します。

    ドメイン名と CNAME の検証ステップが完了し、TLS 証明書のアップロード ステップがアクティブになっていることを示す、カスタム ドメイン設定インターフェイス。

ファイルが正常にアップロードされた後、ドメインのプロビジョニングには最大 60 分かかることがあります。プロビジョニングの進行中はステータス通知が表示され、カスタムドメインが使用可能になると非表示になります。

プロビジョニング ステータス バナーと現在の構成詳細を示す、カスタム ドメイン インターフェイス。

カスタム ドメイン使用時の注意点

カスタム ドメインを使用すると、ユーザー インターフェイスにいくつかの変更が適用されます。

  • アドレス バーの URL には、サイトをホスティングしている Tableau Cloud ポッドではなく、カスタム ドメインが表示されます。この変更はサインインには影響しません。ユーザーは引き続き https://online.tableau.com(新しいウィンドウでリンクが開く) からサイトにアクセスできます。

  • [共有] ダイアログのリンクと埋め込みコードは、サイトをホスティングしている Tableau Cloud ポッドではなく、カスタム ドメインを指します。ダイアログが現在の URL の情報を使用してフィールドに入力するため、この現象が発生します。以前に共有または埋め込まれたコンテンツの場合、URL は引き続き Tableau Cloud ポッドを参照します。代わりにカスタム ドメインを使用するには、新しい [共有] ダイアログの値を使用して、以前のリンクを更新する必要があります。Tableau コンテンツの共有の詳細については、Tableau Desktop ヘルプの「Web コンテンツの共有(新しいウィンドウでリンクが開く)」を参照してください。

  • 複数のサイトのメンバーであるユーザーがカスタム ドメインを使用したコンテンツにアクセスする場合、サイトの選択は使用できません。サイトを切り替えるには、一度サインアウトしてから、利用したいサイトでもう一度認証します。

TLS 証明書の置き換えまたは更新

TLS 証明書とキー ファイルは、有効期限が近づいている場合や組織で必要になった場合に置き換えます。証明書の有効期限は、[設定] ページの [カスタム ドメイン] セクションに表示されます。

TLS 証明書と秘密鍵のファイルを置き換えるには、次の操作を行います。

  1. Tableau Cloud サイトに管理者としてサインインし、[設定] を選択します。

  2. [全般] タブで、[カスタム ドメイン] までスクロールします。

  3. [証明書の置き換え] を選択し、「TLS 証明書のアップロード」に記載されている手順に従います。置き換える証明書の有効期限は、少なくとも 88 日残っている必要があります。アップロード日から 88 日未満で証明書の有効期限が切れる場合、アップロードは失敗します。

    プロビジョニング ステータスのバナー、現在の構成の詳細、有効な証明書と秘密鍵のアップロード フィールドを表示する、カスタム ドメインのインターフェイス。

カスタム ドメインの削除

カスタム ドメインを削除すると、コンテンツの共有と埋め込みに使用される URL は使用できなくなります。リンク切れを防ぐには、ドメインを削除する前に、ユーザーにブックマークと埋め込みコンテンツを更新するよう依頼してください。更新された URL は、そのサイトをホストしている Tableau Cloud ポッドの名前を使用する必要があります。Tableau Cloud ポッドのリストについては、「Salesforce Trust(新しいウィンドウでリンクが開く)」を参照してください。

サイトからカスタム ドメインを削除するには、次の操作を行います。

  1. Tableau Cloud サイトに管理者としてサインインし、[設定] を選択します。

  2. [全般] タブで、[カスタム ドメイン] までスクロールします。

  3. [ドメインの削除][削除] の順に選択します。

    [ドメインの削除] の確認ダイアログ ボックスを表示する、カスタム ドメイン インターフェイス。

トラブルシューティング

CNAME レコードを追加するときの DNS 伝播の遅延

DNS 設定に CNAME レコードを追加する際に遅延が生じた場合は、CNAME が想定通りのマッピングになっているか確認してください。dignslookup などのコマンドライン ツールを使用して、CNAME マッピングを確認できます。

証明書エラー

証明書のエラーを修正するには、画面の指示に従って、証明書が TLS 証明書の要件を満たしていることを確認します。

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