アップグレードの準備

Tableau Server アップグレードの準備を正しく行うには、既存のインストールに関する以下の情報、インストールとアップグレードに関するキー ファイルを収集し、アップグレード前のタスクを完了します。

カスタムの構成情報の収集

既存のハードウェアでアップグレードを行う場合、構成は保持されますが、さまざまな理由により、既存のインストールに関するこの構成情報を収集することをお勧めします。テスト環境を構成する際にはこの情報が必要となります。アップグレードの一貫として新しいハードウェアへ移行する場合にはこの情報を使用できます。また、アップグレードに予期しない点があることに気付いた場合、この情報を使用してアップグレード後の Tableau Server が期待どおりに構成されていることを確認できます。

この情報と関連ファイルを収集し、Tableau Server コンピューター以外の場所に保存します。

次のリストは、収集する必要がある情報の種類の例を示します。

  • カスタマイズ: 既定以外のポート、タイムアウト値、カスタム ロゴ イメージとフォントが含まれます。

    また、Tableau Server に影響を与える Windows パス環境変数も書き留めます。

  • SMTP 構成。

    TSM 前バージョンの Tableau Server (バージョン 2018.1 以前) では、構成ユーティリティの [SMTP セットアップ] タブで、現在の SMTP 構成を確認できます。

    詳細については、SMTP セットアップの構成を参照してください。

  • SSL 構成および証明書。

    TSM 前バージョンの Tableau Server (バージョン 2018.1 以前) では、構成ユーティリティの [SSL] タブで、SSL 構成を確認できます。また、このタブには、証明書と証明書キー ファイルの場所もリストされています。これらのファイルをコピーし、安全な場所に保存することをお勧めします。

    詳細については、Tableau Server との双方向の外部 HTTP トラフィック用に SSL を構成するを参照してください。

  • SAML 構成、証明書および任意の IdP メタデータ ファイル。

    TSM 前バージョンの Tableau Server (バージョン 2018.1 以前) では、構成ユーティリティの [SAML] タブで、証明書、キー、およびメタデータ ファイルを含む現在の SAML 構成を確認できます。 これらのファイルのコピーを安全な場所に保存する必要があります。

    詳細については、「SAML」を参照してください。

  • Kerberos 構成。

    TSM 前バージョンの Tableau Server (バージョン 2018.1 以前) では、構成ユーティリティの [Kerberos] タブで、コピーして保存する必要があるキータブ ファイルの場所を含む、現在の Kerberos 構成を確認できます。

    詳細については、Kerberos の構成を参照してください。

  • OpenID 構成。

    TSM 前バージョンの Tableau Server (バージョン 2018.1 以前) では、構成ユーティリティの [OpenID] タブで、現在の OpenID 構成詳細を見つけることができます。

    詳細については、OpenID Connect 用に Tableau Server を構成するを参照してください。

  • 追加のノード 構成。上記ノードにコピーした任意の証明書やその他のサポート ファイルを含む、追加Tableau Serverノードの構成を収集します。

    TSM 前の Tableau Server (バージョン 2018.1 以前) では、 構成ユーティリティの [サーバー] タブで、各ノードに構成されたプロセスの数に関する詳細な情報を確認できます。

  • その他の値。本番環境のプロジェクト、グループ、ワークブック、ビュー、データ ソース、およびユーザーの数を書き留めます。この情報があることにより、アップグレード後、すべてが期待どおりに復元されていることを確認するためのクイック チェックを簡単に実行できるようになります。

環境構成の収集

アップグレード プロセス中に必要な手順は、同じハードウェア上にアップグレードをインストールするか、新しいハードウェアに移行するかによって異なります。同じハードウェア上でのアップグレードはわかりやすく、手動での手順は最小限です (必要な手順はアップグレード元のバージョン、移行先のバージョン、または既存のインストールが既定の場所にあるかどうかによって異なります)。新しいハードウェアを移行するには、Tableau Server データを手動で復元し、新しいバージョンをインストールした後で設定を再構成する必要があります。

セットアップ ファイルをローカルファイル共有にコピー

Tableau Server をアップグレードする前に、次のセットアップ ファイルが必要です。

  • 既存のバージョンの Tableau Serverセットアップ プログラム

    セットアップ プログラムは必ずしも必要ではありません。ただし、アップグレード中に問題が発生した場合に備え、それらを利用できるようにしておくことをお勧めします。このように、セットアップ プログラム加えてサーバーのバックアップを使用してインストールをアップグレード前の状態に復元できます。

    注: 既存のバージョン用のセットアップ プログラム がない場合は、代替ダウンロード サイトからダウンロードできます。セットアップ プログラム は、本番バージョンまたはテスト バージョンの Tableau Server に属さない安全な場所に保存してください。アップグレード後に既存のバージョンに戻す必要が出た場合、これらが必要になります。

  • 既存のバージョンの Tableau Server のセットアップ プログラム。

Tabcmd の更新

新しいバージョンの tabcmd は Tableau Server がリリースされるたびにリリースされます。Tableau Server インストールの一部でないコンピューターで tabcmd をインストールする場合は、これらのコンピューターで tabcmd を更新する必要があります。詳細については、tabcmdを参照してください。

Tableau Server データのバックアップ

アップグレード プロセスを開始する前に Tableau Server のインストールのバックアップを作成することをお勧めします。これにより、アップグレード環境のテスト バージョンを設定するために必要なデータを提供します。また、アップグレード プロセスに失敗した場合に回復することもできます。

注: 

  • バックアップを作成する直前に本番環境でサブスクリプションおよびスケジュールを無効化し、バックアップの完了後に再度有効化することをお勧めします。この操作は、テスト環境でバックアップを復元したときに、ユーザーが重複するサブスクリプションやメール メッセージを受け取るのを回避するのに役立ちます。

  • 大規模なインストールや多数の抽出がある場合は、フル バックアップにしばらく時間がかかることがあります。

  • バックアップの作成時からアップグレードの実行時までの間に加えられた変更はバックアップに含まれないため、失われます。

詳細については、不必要なファイルの削除およびTableau Server データのバックアップを参照してください。

Tableau Server for Windows 2018.1.x 以前をアンインストールする前にアセット キー ファイルを生成する

カスタムのアセット キーを生成した後で Tableau Server on Windows バージョン 2018.1.x 以前からアップグレードする場合は、以前のバージョンをアンインストールする前に asset_keys.yml ファイルのコピーを保存してください。ファイルの保存先は、Tableau Server インストールの一部ではない安全な場所 (たとえば、ネットワーク共有) にします。

ほとんどの場合、このファイルが必要になることはありません。アップグレード プロセスでアップグレードが正常に終了すると、アセット キーは自動的に更新されます。このファイルが必要になるのは、アップグレードが失敗し、新しいバージョンの Tableau Server のインストール後にバックアップ ファイルを手動で復元する必要がある場合だけです。この場合、復元の実行時にアセット キー ファイルも指定する必要があります。

既存のアセット キー ファイルを見つける

カスタムのアセット キー ファイルを生成した場合は、asset_keys.yml ファイルがデータ ディレクトリに存在します。既定では、次になります。

\ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\config

asset_keys.yml ファイルが表示されない場合は、このステップをスキップできます。

2018.2 より前の Tableau Server for Windows のバックアップをアセット キーと共に復元する

Tableau Server for Windows Server 2018.1.x 以前のバックアップを手動で復元し、アセット キーを含めるには、次のように tsm を使用します。

tsm maintenance restore --file <backup> --ak <asset_key_file>

詳細については、tsm maintenance restoreを参照してください。

製品のメンテナンス ステータスのチェック

プロダクト キーのメンテナンス期限が切れた Tableau Server インストールをアップグレードしようとすると、アップグレード後の Tableau Server はライセンスなしとなり、アップグレードに失敗する可能性があります。アップグレードを実行する前に、サーバーのメンテナンスの有効期限が切れていないことを確認します。

メンテナンスの有効期限が切れている場合、プロダクト キーを選択して [更新] をクリックします。このようにしてもメンテナンス日が更新されない場合は、Tableau カスタマー ポータルで、メンテナンス日が遅い方の Tableau Server プロダクト キーと置換されていることを確認してください。ご質問や不明点がありましたら、Tableau テクニカル サポートにお問い合わせください。アップグレード プロセスの一環としてプロダクト キーのライセンスが再認証されます。

詳細については、Tableau Server のライセンス認証と登録を参照してください。サーバーにインターネット アクセスがない場合は、オフラインでの Tableau Server のライセンス認証を参照してください。

重要: Tableau Server バージョン 2018.1 以前からアップグレードしている場合は、Tableau のアンインストール前にプロダクト キーの管理アプリケーションが閉じられていることを確認してください。開いたままにしておくと、アップグレードに失敗する場合があります。

抽出更新の無効化

バージョン 10.5 以降、抽出には .tde 形式ではなく .hyper 形式を使用します。ファイル形式が .hyper にアップグレードされると、.tde 形式に戻すことはできず、Tableau Desktop 10.5 以前のバージョンでは開くことができなくなります。詳細については、.hyper 形式への抽出のアップグレードを参照してください。

Tableau Server の以下のタスクが、.tde 抽出から .hyper 抽出にアップグレードされます。

  • 手動更新

  • スケジュールされた完全抽出または増分抽出の更新

  • tabcmd、Extract API 2.0、または Extract コマンド ライン ユーティリティを介して実行される自動更新タスク

  • tabcmd または Extract コマンド ライン ユーティリティを使用したデータの抽出への自動追加

注: 自動化されたタスクとスケジュールを無効化することで、抽出をアップグレードすることをお勧めします。デスクトップ バージョンがまだ 10.5 にアップグレードされていない場合、デスクトップ ユーザーはアップグレード後の .hyper 抽出を開くことができません。また、サーバーのアップグレード後にいくつかの抽出を手動でテストしてからスケジュールや自動化された更新タスクを再度有効化することもできます。

抽出更新スケジュールの詳細については、抽出更新スケジュールと失敗通知を有効にする を参照してください。

仮想マシン (VM) を使用する場合の戦略の計画

Tableau Server をローカルまたはクラウドの VM 上で実行する場合は、ライセンスに関連した複雑さがある可能性に留意してください。単に Tableau Server を VM 上でアップグレードしている場合は、ライセンスに関連する追加の対応を取る必要はありません。アップグレードする新しい本番環境またはテスト環境を作成するために VM のクローンを作成する計画がある場合は、クローン作成の前に Tableau Server のライセンス認証をすべて解除する必要があります。このようにしないと、新しい VM 環境では最終的にライセンスが信頼できなくなり、アップグレードを試行しても失敗します。

VM のクローンを作成するには、Tableau がライセンスなしになっている (すべてのライセンス認証が解除されている) ことを確認してください。VM のクローンを作成後、そこで Tableau をライセンス認証し、アップグレードを続行してください。

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