Tableau Server 2018.2 以降からのアップグレード (Windows)

Tableau Server をアップグレードするには、既存のバージョンの実行中に新規バージョンをインストールし、アップグレード スクリプトを実行して新規バージョンに切り替えます。これにより、新規バージョンをインストール中もサーバーが継続して実行するため、ユーザーのダウンタイムを軽減することができます。アップグレード スクリプトは、サーバーを停止するだけで実行できます。

重要: Tableau Server on Windows をバージョン 2018.1 以前からアップグレードする場合、別途記載されている特別な手順を実行する必要があります。2018.2 前バージョンからアップグレードする方法の詳細については、Tableau Server 2018.1.x 以前からのアップグレード (Windows)を参照してください。

アップグレードについての一般的な注意。

すべてのアップグレード:

  • バックアップ - バックアップを作成します。アップグレードする前に既存の Tableau Server データのバックアップを作成することはお客様の責任です。2018.2 より、アップグレードの際、新しいバージョンのインストール時に古いバージョンのバックアップを作成するように求めるメッセージが表示されなくなります。当社はバックアップを作成してからアップグレードすることを強く推奨します。これにより、以前のバージョンの Tableau Server に戻る必要がある場合に、使用可能なデータの最新のバージョンが得られます。アップグレードの適切な準備についての詳細は、アップグレードの準備を参照してください。

  • アンインストール既存バージョンのアンインストールはアップグレード前に実行しないでください。TSM から TSM のアップグレード (バージョン 2018.2.x からそれ以降のバージョン) を実行している場合、既存バージョンは残しておき、アップグレード スクリプトを使用してアップグレードする直前まで実行しておく必要があります。既存バージョンのアンインストールをアップグレード前に実行すると、アップグレードできなくなります。エンドユーザーにとっては、既存バージョンの実行中に新しいバージョンをインストールするため、ダウンタイムが短縮されるという影響があります。サーバーが実行されていない唯一の時間は、アップグレード スクリプトが実際に新しいバージョンにアップグレードしている期間です。

  • ライセンス -

    • 試用版プロダクト キー - 試用版プロダクト キーを実行しているサーバーを、1 つのメジャー バージョンから別のバージョン (バージョン 10.5.x から 2018.x など) に直接アップグレードすることはできません。試用版プロダクト キーを使用して 1 つのメジャー バージョンから別のバージョンへアップグレードするには、Tableau Server の新しいバージョンを別のマシンにインストールし、そこで試用版のキーをライセンス認証してから、既存のバージョンのバックアップを復元します。詳細については、ライセンス発行要件の確認を参照してください。

    • メンテナンス期限切れ - メンテナンス期限がすでに切れているか、アップグレードするバージョンのリリース日より前に期限が切れるプロダクト キーを使用してサーバーをアップグレードすることはできません。この状態でサーバーのアップグレードを試行すると、サーバーがライセンスなしとなり、アップグレードに失敗します。メンテナンス期限が切れているか古すぎる場合は、アップグレード スクリプトを実行して新しいバージョンにアップグレードする前にプロダクト キーを更新します。キーを更新してもメンテナンス期限が有効な日付に更新されない場合は、Tableau カスタマー ポータルで Tableau Server キーの現在のメンテナンス期間を確認してください。プロダクト キーを更新する方法の詳細については、プロダクト キーのメンテナンス日の更新を参照してください。

  • インストール先 - Tableau Server on Windows をアップグレードする場合、以前にインストールしたバージョンに関連するすべてのファイルやフォルダーを完全に削除しない限り、インストール先を変更することはできません。これを実行する場合には、最新のバックアップ ファイルが安全な場所に保存されていることを確認してください。Tableau を完全に削除する方法の詳細については、コンピュータから Tableau Server を削除するを参照してください。

  • 実行中のインストール - Tableau Server 2018.2 以降をアップグレードするときは、新しいバージョンをインストールしてから古いバージョンをアンインストールします。アップグレード プロセスでは、古いバージョンは所定の位置に留まります。アップグレードが完了したら、古いバージョンをアンインストールしてディスク容量を空けることができます。ただし、これは必須ではありません。

  • 複数バージョン - アップグレード後、コントロール パネルには複数のバージョンの Tableau Server が表示されます。アップグレードが完了したら、コントロール パネルを使用して、古いバージョンをアンインストールできます。コントロール パネルから古いバージョンをアンインストールしても、実行中の新しいバージョンへの影響はありません。古いバージョンのアンインストールに obliterate スクリプトを使用しないでください。このスクリプトは Tableau の完全な削除を意図しているため、コンピューター上のすべてのバージョンの Tableau が削除されます。

  • アップグレード スクリプト - アップグレードを完了して新しいバージョンに切り替えるには、クラスタのすべてのノードで新しいバージョンをインストールしてから、最初のノードでアップグレード スクリプト (upgrade-tsm) を実行します。スクリプトは、\scripts.<version_code> フォルダーにインストールされます。管理者パーミッションを使用してコマンド プロンプトを開き、 インストールした新バージョンでスクリプトを実行します。

  • ウイルス対策ソフトウェア — Tableau Server が使用するディレクトリをスキャンするウイルス対策ソフトウェアは、Tableau Server のインストールと実行に干渉する可能性があります。場合によっては、インストール エラー、Tableau Server の起動の問題、パフォーマンスへの影響が発生する可能性があります。Tableau Server を実行しているコンピューターでウイルス対策ソフトウェアを稼働させる場合は、ナレッジ ベースの推奨事項に従ってください。

  • 複数の フォルダー - アップグレード後、複数のバージョンの Tableau Server フォルダー\packages フォルダーに表示されます。アップグレードが正常に完了したら、アップグレード元の古いバージョンに関連するフォルダーを削除できます。これらはフォルダー名のバージョン コードで識別できます。たとえば、scripts.<version_code> のように使用します。バージョン コードの詳細については、サーバーのバージョン表示を参照してください。

マルチノード アップグレード:

  • ノードのインストール - クラスタ内のすべてのノードでインストーラーを実行します。2018.2 以前のバージョンでの分散型のインストール環境アップグレードとは異なり、追加のノードの自動アップグレードはありません。

  • 単一インストーラー - すべてのノードで同じインストーラーを使用し、プロンプトが表示されたら、最初のノードをアップグレードしているのか、または追加のノードかを指定します。2018.2 以前のバージョンでの分散型のインストール環境アップグレードとは異なり、追加のノード向けの別のセットアップ プログラムはありません。2018.2 から、同じインストーラーを全ノードで使用します。

  • 実行中のインストール - Tableau Server on Windows バージョン 2018.2 からそれ以降のバージョンにアップグレードする場合は、既存のバージョンの実行中にクラスタ内のすべてのノードに新しいバージョンの Tableau Server をインストールします。既存のバージョンは、新しいバージョンへの切り替え準備ができ、アップグレードが完了するまで実行を続けます。

以下で説明する手順は、Tableau Server on Windows のバージョン 2018.2 以降をアップグレードするための一般的なプロセスです。ベータ版の Tableau Server on Windows からのアップグレードはサポートされていません。

ベスト プラクティスとして、いずれのバージョンの Tableau Server をアップグレードする場合でも常に、事前に全体のバックアップを作成しておく必要があります。このバックアップ ファイルはサーバー インストールとは別の場所に保存してください。バックアップの作成と保存によって、アップグレード前のデータと構成を保持しておくと、アップグレード中に問題が発生した場合でもロールバックすることができます。詳細については、Tableau Server データのバックアップを参照してください。

Tableau Server 2018.2 以降をアップグレードする場合、以前のバージョンをアンインストールする必要はありません。アップグレード プロセスは新しいバージョンを既存のバージョンと隣り合わせでインストールし、前のバージョンから最近のものに切り替えるように設計されています。新しいバージョンをインストールする前に現在のバージョンをアンインストールすると、適切にアップグレードできません。新規バージョンのインストールとアップグレード後、以前のバージョンをいつでもアンインストールできます。古いバージョンを無限にインストールしたままにしておくことが可能ですが、古いバージョンに固有のファイルが使用しているディスク容量を空けるために、アンインストールを選択することもできます。Tableau Server のアンインストールと、Tableau Server の全アスペクトの完全な削除との違いを理解するには、 Tableau Server のアンインストールを参照してください。

Tableau Server のアップグレードには、アップグレード プロセスの一部としてサーバーの停止と起動が必要です。停止/起動中は Tableau Server を利用できません。

アップグレードは保留中の変更も適用します。保留中の変更がある場合は、tsm pending-changes discard コマンドを使ってこれらの変更を無視できます。保留中の変更を確認するには、tsm pending-changes list コマンドを使用します。

TSM を実行する単一ノード Tableau Server インストールのアップグレード

次の手順に従ってTableau Serverのシングル ノード インストールをアップグレードします。

  1. 更新先のバージョンでプロダクト キーとメンテナンスが有効であること、またアップグレード前にプロダクト キーを更新したことを確認します。詳細については、上記の「ライセンス」セクションを参照してください。メンテナンスがアクティブである有効なプロダクト キーがない場合、アップグレードは失敗します。

  2. 新しい Tableau Server のセットアップ プログラムをアップグレードしているコンピューターにダウンロードまたはコピーするか、アップグレードしているコンピューターからアクセス可能な場所にダウンロードまたはコピーします。

  3. Tableau Server セットアップ プログラムをコピーしたフォルダーに進み実行します。

    インストール場所は変更できません。セットアップ プログラムでは、既存バージョンの場所を表示し、新しいバージョンも同じ場所に隣り合わせでインストールします。

  4. セットアップ プログラムはシステム リソースをチェックし、コンピューターが最小要件と推奨事項を満たしていることを確認します。

  5. インストールが完了すると、セットアップ プログラムの最後のページにアップグレードがまだ完了していないと表示されます。アップグレード スクリプトを実行してアップグレードを完了する必要があります。Tableau Server が実行中の場合、それを中止するようスクリプトにより通知がされます。アップグレードを完了するには、Tableau Server を停止する必要があります。

    アップグレード スクリプトは次の 2 つの方法で実行できます。

    • セットアップ プログラムから、

      1. [アップグレード スクリプトを自動的に起動する] を選択し、[OK] をクリックします。

      2. コマンド ペインが開いてスクリプトを実行します。ローカル管理者権限を持つユーザーとしてログインしているため、スクリプトはお使いの認証資格情報を使用して実行されます。メッセージが表示される場合には、パスワードを入力します。

    • コマンド ラインで、

      1. 最初のノードで、管理者としてコマンド プロンプトを開きます。

      2. 新しいインストール場所のスクリプト フォルダーに移動します。

        既定のディレクトリは次のとおりです。

        C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\packages\scripts.<version_code>\

      3. アップグレード スクリプトを実行します。

        upgrade-tsm

        ローカル管理者権限を持つユーザーとしてログインしているため、スクリプトはお使いの認証資格情報を使用して実行されます。メッセージが表示される場合には、パスワードを入力します。--username および --password オプションを使用してスクリプトを実行する場合は、別のユーザーおよびパスワードを指定できます。

        upgrade-tsm スクリプトのすべてのオプションを表示するには、以下のように -h オプションを使用します。
        upgrade-tsm -h

        注: 以前のバージョンの [scripts.<version_code>] フォルダーからスクリプトを実行すると、アップグレードは次のエラーで失敗します。

        "Tableau Server Version change validation failed. (Tableau Server のバージョン変更の検証に失敗。)"
        "Tableau Server <version> is already installed. (Tableau Server <バージョン> はすでにインストールされています。)"

  6. Tableau Server を起動します。これは TSM Web UI、またはコマンド プロンプトから実行可能です。

    • TSM で、[Tableau Server が停止しています]、および [Tableau Server の起動] をクリックします。

    • コマンド プロンプトから、

      1. 管理者としてコマンド プロンプトを開きます。

      2. 以下のコマンドを入力します。

        tsm start

        コマンドが認識されないというエラーが発生する場合は、すべてのコマンド ペインを閉じてから管理者としてコマンド プロンプトを開きます。

  7. アップグレード プロセスでは、既存フォルダーはそのまま残ります。これらはバージョン コードにより識別できます。例:

    C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\packages\

TSM を実行するマルチノード Tableau Server インストールのアップグレード

次の手順に従って、Tableau Server のマルチノード インストールをアップグレードします。

  1. 更新先のバージョンでプロダクト キーとメンテナンスが有効であること、またアップグレード前にプロダクト キーを更新したことを確認します。詳細については、上記の「ライセンス」セクションを参照してください。メンテナンスがアクティブである有効なプロダクト キーがない場合、アップグレードは失敗します。

  2. 新しい Tableau Server のセットアップ プログラムをアップグレードしているすべての Tableau Server ノードにダウンロードまたはコピーするか、すべてのノードからアクセス可能な場所にダウンロードまたはコピーします。このセットアップ プログラムをすべてのノードで実行する必要があります。

  3. 最初のノードで、Tableau Server セットアップ プログラムをコピーしたフォルダーに進み実行します。これにより、新しいバージョンの Tableau Server が既存の実行中のバージョンと隣り合わせでインストールされます。

    インストール場所は変更できません。セットアップ プログラムでは、既存バージョンの場所を表示し、新しいバージョンも同じ場所に隣り合わせでインストールします。

  4. セットアップ プログラムはシステム リソースをチェックし、コンピューターが最小要件と推奨事項を満たしていることを確認します。

  5. 最初のノードでインストールが完了すると、セットアップ プログラムの最後のページにアップグレードがまだ完了していないと表示されます。アップグレード スクリプトを実行してアップグレードを完了する必要があります。セットアップ ウィンドウは最初のノードで開いたままにしておき、クラスタ内の他のすべてのノードでインストールを進めます。

    重要: アップグレード スクリプトを実行する前に、すべてのノードに新しいバージョンをインストールする必要があります。新しいバージョンをクラスタにあるすべてのノードにインストールするまで、アップグレード スクリプトを実行しないでください

  6. 各追加ノードで、Tableau Server セットアップ プログラムをコピーしたフォルダーに進み、セットアップ プログラムを実行します。これにより、各ノードで新しいバージョンの Tableau Server が既存の実行中のバージョンと隣り合わせでインストールされます。

    それぞれの追加ノードでインストールが完了すると、セットアップ プログラムの最後のページにアップグレードがまだ完了していないと表示されます。[アップグレード スクリプトを自動的に起動する] が選択されていないことを確認し、[OK] をクリックしてセットアップ ウィンドウを閉じます。アップグレード スクリプトは、すべてのノードに新しいバージョンがインストールされた後に実行します。

  7. 新しいバージョンをクラスタ内のすべてのノードにインストールした状態で、最初のノードでアップグレード スクリプトを実行します。Tableau Server が実行中の場合、それを中止するようスクリプトにより通知がされます。アップグレード スクリプトを実行するには、Tableau Server を停止する必要があります。

    最後のセットアップ画面がまだ開いている場合は、[アップグレード スクリプトを自動的に起動する] を選択すると、コマンド ペインが開いてスクリプトを実行できます。あるいは、コマンド プロンプトから直接スクリプトを実行できます。

    • アップグレード スクリプトをセットアップ プログラムから実行する方法。

      1. [アップグレード スクリプトを自動的に起動する] を選択し、[OK] をクリックします。

      2. コマンド ペインが開いてスクリプトを実行します。ローカル管理者権限を持つユーザーとしてログインしているため、スクリプトはお使いの認証資格情報を使用して実行されます。メッセージが表示される場合には、パスワードを入力します。

    • アップグレード スクリプトをコマンドプロンプトから実行するには、

      1. 管理者としてコマンド プロンプトを開きます。
      2. インストールしたばかりの新しいバージョンのscripts ディレクトリに移動します。

        既定のディレクトリは次のとおりです。

        C:\Program Files\Tableau\Tableau Server\packages\scripts.<version_code>\

      3. アップグレード スクリプトを実行します。

        upgrade-tsm

        ローカル管理者権限を持つユーザーとしてログインしているため、スクリプトはお使いの認証資格情報を使用して実行されます。メッセージが表示される場合には、パスワードを入力します。--username および --password オプションを使用して別のユーザーおよびパスワードを指定できます。

        upgrade-tsm スクリプトのすべてのオプションを参照するには、-h オプションを使用します。

        upgrade-tsm -h

        注: 以前のバージョンの [scripts.<version_code>] フォルダーからスクリプトを誤って実行すると、アップグレードは次のエラーで失敗します。

        "Tableau Server Version change validation failed. (Tableau Server のバージョン変更の検証に失敗。)"

      アップグレード スクリプトは完了にいくらかの時間がかかります。

  8. アップグレード スクリプトが完了したら、Tableau Server を起動します。これは TSM Web UI、またはコマンド プロンプトから実行可能です。

    • TSM で、[Tableau Server が停止しています]、および [Tableau Server の起動] をクリックします。

    • コマンド プロンプトから、

      1. 管理者としてコマンド プロンプトを開きます。
      2. 以下のコマンドを入力します。

        tsm start

Tableau Data Management アドオン または Tableau Server Management Add-on を購入した場合は、アップグレードの完了後にライセンス認証を行うことができます。詳細については、次のトピックを参照してください。

 

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