低速ビュー読み込み要求の調査

[パフォーマンス] ページの [低速ビュー読み込み要求] グラフは、Tableau Server でのビューのパフォーマンスと、ユーザー インタラクションに及ぶ影響を理解するための便利な指標です。

[Slow View Load Request (低速ビュー読み込み要求)] チャートは、Tableau Server でいつビューのレンダリングが通常よりも遅くなっているかを示します。これを行うために、チャートは各ビューに対して確立されたベースラインを使用して、そのビューのレンダリングにかかる時間を比較し、ビューのレンダリングが予想よりも長くかかっているかどうかを判定します。

バージョン 2021.4 では、特定のワークブックが正常にレンダリングされた最初の 10 回の中央値を計算して、ベースラインを定めます。

バージョン 2021.4.1 以降では、特定のワークブックが正常にレンダリングされた 50 回の 95 パーセンタイルを計算して、ベースラインを定めます。

ベースラインが確立されると、その同じワークブックが将来レンダリングされるたびに、ワークブックの読み込みにかかる時間がそのベースラインと比較されます。ビューのレンダリングにかかった時間が予想範囲内にあるか、どの程度予想範囲外にあるかに応じて、次のように分類されます。

  • 通常: ベースラインの 2 倍以下
  • 長い: ベースラインの 2 倍以上
  • 非常に長い: ベースラインの 4 倍以上
  • 失敗: 読み込みに失敗したか、エラーが発生した

: このベースラインと比較は、ビューの初期レンダリングのみに適用されます。フィルターの選択などの後続のアクションにも適用されます。また、新しいバージョンのワークブックをパブリッシュすると、ベースラインの再計算がトリガーされます。

このチャートには、選択した時間範囲で通常の範囲外にあるビュー読み込みの割合が示されます。したがって、このチャートに黄色 (長い) または赤色 (非常に長い) のスパイクが表示されている場合、問題が発生している可能性があることを示す最初の兆候になります。

ヒント: 「過去 48 時間」の時間範囲を選択すると、過去と現在のアクティビティに関するコンテキストが得られるため、適切な開始点になる場合があります。

同じページにある [同時ユーザー] チャートと [Total View Load Requests (合計ビュー読み込み要求)] チャートを使用して、同じ時間範囲でのビュー読み込みが遅いことによる影響の範囲を確認できます。また、[Tableau プロセス] チャートを使用して、低速ビュー読み込みパフォーマンスとリソース使用率の相関関係を特定することもできます。たとえば、[Slow View Load Request (低速ビュー読み込み要求)] チャートにスパイクが示されているときと同じ時間範囲において、特定のノードで VizQL Server のリソース使用率が高くなっている場合があります。

[Slow View Load Request (低速ビュー読み込み要求)] チャートにスパイクが見られる場合は、さらにドリルダウンして、問題の原因が単一のビューであっても、はるかに広範な問題であっても、その原因を特定できる可能性があります。これを行うには、[Slow View Load Request (低速ビュー読み込み要求)] チャート内で、低速ビューの大部分を含める範囲を選択します。そうすると、[View Loads (ビュー読み込み)] アクティビティ ページが開き、同じ時間枠のビュー読み込み要求が表示されます。

[Load Time Severity Category (読み込み時間の重大度カテゴリー)] でフィルターリングし、調査するビュー読み込みに適切なカテゴリーを選択します。

リストには、チャートの結果を引き起こした可能性のあるビューが示されているはずであり、次のように理解できます。

複数のビュー: リストに複数のビューが表示されている場合、Tableau Server の広範な問題である可能性があります。[Performance (パフォーマンス)] ページに戻り、[Performance (パフォーマンス)][Tableau Server Processes (Tableau Server プロセス)] チャートを見て、リソースの使用状況を調査します。[Performance (パフォーマンス)] ページの [ステータス] タブには、プロセスがアクティブ、ビジー、またはダウンしているかどうかのステータスが示されます。このリストで VizQL Server、Data Server、データ エンジン プロセスを探します。

Same view (同じビュー): リストにあるビューのほとんが 1 つの単一ビューである場合、そのビューまたはワークブックに問題があることを意味している可能性があります。問題の原因を特定するには、さらに調査が必要になる場合があります。リスト内の [view name (ビュー名)] をクリックすると、読み込み時間、関連するデータ クエリ、VizQL セッションに関する詳細が表示されます。

重要! [Load Times (読み込み時間)] チャートで、スパイクが始まる直前と直後の日付範囲を調整しても平均読み込み時間が一貫している場合は、ビュー読み込みが大量にキャッシュされたときにベースライン計算が作成された可能性があり、その後のビューの読み込みが「遅い」と見なされます。このシナリオは、Tableau Server またはビューの問題を反映していません。この場合、新しいバージョンのワークブックをパブリッシュすることで、ベースラインの再計算をトリガーできます。

特定のビューのパフォーマンスのトラブルシューティングに役立つリソースを次に示します。

実行可能なユーザー

すべての Resource Monitoring Tool ユーザーがチャートを表示できます。

フィードバックをお送りいただき、ありがとうございます。フィードバックは正常に送信されました。ありがとうございます!