Web データ コネクタのテストおよび入念な検査

Web データ コネクタ (WDC) は、通常は別のサイト上のデータに接続する JavaScript を含んでいます。このため、ユーザーが Web データ コネクタをワークブックのデータ ソースとして使用する前、および Web データ コネクタを Tableau Server で使用する前に、Web データ コネクタをテストし、入念に検査することをお勧めします。

このトピックには、Web データ コネクタのテストおよび入念な検査に関するいくつかの提案が含まれています。

ソースの調査

Web データ コネクタのコードは JavaScript で記述されているため、ファイル (およびコネクタが使用しているすべての外部ファイル) を開いてソース コードを調べることができます。

多くのコネクタは、jQuery ライブラリやサードパーティ用の API ライブラリなどの外部 JavaScript ライブラリを参照します。外部ライブラリの URL がライブラリの信頼できる場所を指していることを検証します。たとえば、コネクタが jQuery ライブラリを参照する場合、標準および安全とみなされているサイト上にライブラリが存在すること確認してください。コネクタのソース コードを変更することが実用的である場合は、HTTPS プロトコル (https://) を使用して外部ライブラリを参照し (ソース サイトが HTTPS をサポートする場合)、サイトの信頼性を検証しやすくします。

可能な限り、コードの内容を理解するようにしてください。具体的には、コードが外部サイトへの要求をどのように構築しているか、また要求によりどのような情報が送信されるかを理解するように努めてください。

注: 経験豊富な JavaScript のプログラマーは、ダウンロード用にコードのサイズを小さくするために、しばしばコードを圧縮 (縮小) します。不可解な関数名と変数名を使用するコードがぎっしり詰まったブロックは珍しくありません。これにより、コードの調査がより困難にはなりますが、意図的にコードの理解を困難にしようとして書かれたものではありません。

隔離された環境での Web データ コネクタのテスト

可能な場合、本番環境とユーザーのコンピュータから隔離された環境で Web データ コネクタをテストします。たとえば、本番環境で使用されていない Tableau Server のバージョンを実行しているテスト コンピューターまたは仮想マシンの安全リストに Web データ コネクタを追加します。

Web データ コネクタが生成したトラフィックを監視します。

Web データ コネクターをテストする際には、Fiddler(新しいウィンドウでリンクが開く)Charles HTTP プロキシ(新しいウィンドウでリンクが開く)、または Wireshark(新しいウィンドウでリンクが開く) などのツールを使用して、コネクタが実行する要求や応答を調査します。コネクタが要求を送るサイトの種類や、コネクタが要求しているコンテンツの内容を理解してください。同様に、コネクタが、その目的に関連しないデータやコードを読み取っていないことを確認するために、応答とその内容を確認してください。

Web データ コネクタのパフォーマンスとリソース使用のテスト

Web データ コネクタをテストする際、コネクタによる CPU とメモリの使用状況を監視するツールを使用します。Web データ コネクタは、既にプロセスを実行中の環境である Tableau Server 上で実行されます。コネクタがデータをフェッチする際、コネクタがサーバーのパフォーマンスに過度に影響を与えないようにします。

コネクタがディスクに書き込むかどうかを確認します。その場合、消費ディスク容量をチェックし、出力を調べて書き込みの内容と理由を確認します。

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