コマンド ラインを使用してエージェントをインストールする

エージェントは、最小のサーバー リソースを消費して Resource Monitoring Tool サーバー (RMT サーバー) にデータを送信する軽量なプロセスです。Tableau Server の各ノードに Resource Monitoring Tool エージェントをインストールします。エージェントをインストールして登録するには、エージェントの bootstrap 構成ファイルをダウンロードして、Resource Monitoring Tool エージェント ノードがアクセスできる場所に保存します。

このトピックでは、コマンド ラインを使用して Resource Monitoring Tool エージェントをインストールする手順について説明します。コマンド ライン インストールは、Windows オペレーティング システムと Linux オペレーティング システムの両方でサポートされています。

当社の企業価値である「平等」に合致させるため、包括的ではない用語を可能な限り変更しました。場面に応じて用語を変更すると重大な影響につながる可能性があるため、既存の用語を維持します。そのため、CLI コマンドとオプション、インストール フォルダー、構成ファイル、その他のインスタンスには、これらの用語が引き続き使用されます。詳細については、「Tableau ヘルプについて」(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。

インストールの前に

  • bootstrap ファイルをダウンロードし、RMT エージェントをインストールするノードがアクセスできる場所に保存します。bootstrap ファイルは、ダウンロードしてから 24 時間のみ有効です。bootstrap ファイルを 24 時間を超えて使用している場合は、bootstrap ファイルを再生成する必要があります。
  • バージョン 2021.3 以降では、エージェント登録を完了するには、https エンドポイントと RabbitMQ の両方を介して通信する必要があります。これらの通信のために、ポート 443 とポート 5672 の両方が開いていることを確認してください。

エージェントのインストールと構成

  1. インストールする
    1. .rpm または .deb のエージェント インストーラーをダウンロードし、エージェントをインストールするマシンからアクセスできる場所に保存します。

    2. 次のコマンドを実行してエージェントをインストールします。<version> は "メジャー番号 - マイナー番号 - メンテナンス番号" の形式です。

      CentOS を含む、RHEL のようなディストリビューションの場合:

      sudo yum install Tabrmt-Agent-x86_64-<version>.rpm

      Ubuntu の場合:

      sudo apt install Tabrmt-Agent-amd64-<version>.deb

  2. RMT エージェントの初期化

    RMT エージェントを初期化するときは、エンド ユーザー ライセンス契約 (EULA) に明示的に同意する必要があります。また、既定以外の構成を指定するオプションもあります。RMT エージェントを既定の構成で初期化するには、次のコマンドを実行します。

    sudo /opt/tableau/tabrmt/agent/install-scripts/initialize-rmt-agent --accepteula

    EULA は /opt/tableau/tabrmt/agent/docs フォルダーにあります。

    バージョン 2023.1 より、RMT で使用するカスタム実行アカウントやその他の構成オプションを指定することができます。既定では、RMT は rmt-agent というアカウントを作成し、そこで実行します。RMT エージェントが使用するカスタム実行アカウントを指定するには、初期化スクリプトの実行時に --unprivileged-user オプションを含めます。initialize-rmt-agent スクリプトで使用可能なすべてのスイッチについては、「RMT エージェントの初期化スクリプトのオプション」を参照してください。

  3. 登録する
    1. ログオフして tabrmt-agent ユーザーとしてログオンすると、abrmt-agent ユーザーの権限で実行する必要がある rtmadmin コマンドを実行できます。再びログオンした時点で新しいセッションが作成され、このときにグループのメンバーシップの変更が反映されます。

      sudo su --login tabrmt-agent

    2. 次のコマンドを実行し、bootstrap ファイルが配置されているパスを指定します。エージェントがインストールされているノードの説明を入力します。

      rmtadmin register <bootstrap file path\file> --server-name=<Friendly name of machine> --server-description=<server description> --username=<name of the RMT admin user>

      RMT 管理ユーザーのパスワードを求めるプロンプトが表示されます。

      注: tabrmt-agent ユーザーはデフォルトで基本の作業ディレクトリ: /var/opt/tableau/tabrmt/agent からコマンドを実行するため、それに応じたファイルパスを指定する必要があります。たとえば、bootstrap ファイルを /var/opt/tableau/tabrmt/agent/bootstrap/ フォルダーに推奨どおりに配置した場合、ファイル パスは /var/opt/tableau/tabrmt/agent/bootstrap/<bootstrap_file_name>. となります。

      次の表に、エージェントの登録に使用する構成オプションを示します。

      オプション必須か?既定説明
      --bootstrap fileはい<なし>bootstrap ファイルの場所
      --usernameはい<なし>通常、RMT サーバーのインストール中に作成した管理者ユーザーです。
      --passwordはい<なし>ユーザー アカウントのパスワードです。
      --password-file

      いいえ

      パスワードは、コマンド ラインで指定するか、使用するパスワ―ドをファイルに含めて指定できます。いずれかの方法で指定しなければ、パスワードの入力が求められます。

      <なし>パスワードが保存されているファイル名を含むパス。
      -- server-nameいいえマシンのホスト名エージェントをインストールしているコンピュータの名前。オプションを指定しない場合、このフィールドはデフォルトでマシンのホスト名になります。
      --server-descriptionいいえ<なし>エージェントをインストールしているコンピュータの説明。オプションを指定しない場合、このフィールドは空白のままになります。

マルチノード Tableau Server でのエージェントのインストール

Tableau Server の各ノードで、上記の手順を実行します。RMT サーバーの Web インターフェイスで、エージェントがインストールされているすべてのノードを表示できるはずです。

実行可能なユーザー

Resource Monitoring Tool をインストールするには、次のものがすべて必要です。

Windows:

  • Resource Monitoring Tool をインストールするマシンでの管理者パーミッション。
  • Tableau Server の管理者サイト ロール

Linux:

  • エージェントのインストールに使用するユーザー アカウントの sudo へのフル アクセス権

次のステップ

Tableau Resource Monitoring Tool の構成