サマリー データのブレンド

データ ブレンドは、データを組み合わせる方法です。データ ブレンドは、1 つのプライマリ データ ソースをセカンダリ データ ソースのデータで補完することによって機能します。

作業しているデータ ソースのいずれかが大きい場合、データ ブレンドを使用することでクエリ時間を削減し、プライマリ データ ソースのデータとセカンダリ (大きなデータ ソース) からのサマリー データを組み合わせることができます。

たとえば、"Store - North (ストア - 北部)" および "Store - South (ストア - 南部)"。"Store - North (ストア - 北部)" はプライマリ データ ソース、"Store - South (ストア - 南部)" は大きなセカンダリ データ ソースです。"Store - South (ストア - 南部)" などの大きなデータ ソースで操作する際のクエリ時間を削減するため、大きなセカンダリ データ ソース ("Store - South (ストア - 南部)") のサマリー データで、より早いと推測されるプライマリ データ ソース ("Store - North (ストア - 北部)") のデータとブレンドするためにのみ、データ ブレンドを使用できます。

サマリー データをブレンドするには、次を実行できます。

  1. データ ソース間のリレーションシップを作成します。
  2. セカンダリ データ ソースからのサマリー データをプライマリ データ ソースに取り込む。
  3. プライマリ データ ソースを、セカンダリ データ ソースのサマリー データを比較します。

ステップ 1: プライマリ データ ソースとセカンダリ データ ソースの間のリレーションシップの作成

  1. Tableau Public から以下をダウンロードして開きます。
    1. https://public.tableau.com/profile/tableau.docs.team#!/vizhome/BlendonSummaryData/Sheet1 に移動します。

    2. 右上隅にある [ワークブックのダウンロード] をクリックします。

    ワークブックで、"Order Date (注文日)" ディメンションは既に [列] シェルフにあるため、ビューの最初のフィールドとなり、"Store - North (ストア - 北部)" がシートのプライマリ データ ソースとして確立されます。"Store - South (ストア - 南部)" データ ソースも、大きなセカンダリ データ ソースとしてワークブックや関数に含まれます。

  2. [データ] > [リレーションシップの編集] を選択します。

  3. [リレーションシップ] ダイアログ ボックスで、[カスタム] を選択し、[追加] をクリックします。

  4. [フィールド マッピングの追加/編集] ダイアログ ボックスの両方のリストで、"Order Date (注文日)" の横の矢印をクリックして "Year(Order Data) (年 (注文データ))" を選択し、[OK] をクリックします。

  5. [リレーションシップ] ダイアログ ボックスで、[追加] を再度クリックします。

  6. [フィールド マッピングの追加/編集] ダイアログ ボックスの両方のリストで、"Prod Type 1 (製品タイプ 1)"[OK] の順にクリックします。

ステップ 2: セカンダリ データ ソースからのサマリー データをプライマリ データ ソースに取り込む

  1. [データ] ペインで、"Store - North (ストア - 北部)" データ ソースを選択します。

  2. [分析] > [計算フィールドの作成] を選択します。

  3. 計算ダイアログ ボックスで、次を実行します。

    1. 名前テキスト ボックスに、「Sales for Store - South (ストア - 南部の売上高)」と入力します。

    2. 式テキスト ボックスに、ZN 関数、SUM 関数、および "Store - South (ストア - 南部)" データ ソースの売上合計高フィールドを入力します。

      式は次のようになります。 ZN(SUM([Store - South].[Sales Total]))

      この式は、大きなセカンダリ データ ソースから売上データのみ取り込みます。

  4. [分析] > [計算フィールドの作成] を選択します。

  5. 計算ダイアログ ボックスで、次を実行します。

    1. 名前テキスト ボックスに、「Total Sales (North and South) (合計売上高 (北部と南部)」と入力します。

    2. 式テキスト ボックスに、次のように入力します。

      IF ISNULL([Sales for Store - South]) THEN 0 ELSE [Sales for Store - South]END

      +

      IF ISNULL (SUM([Sales Total])) THEN 0 ELSE SUM([Sales Total]) END

      この式は、大きなセカンダリ データ ソースからの売り上げデータを、プライマリ データ ソースの売り上げデータに追加し、"Store - South (ストア - 南部)" および "Store - North (ストア - 北部)" の組み合わせられた売上高を取得します。

手順 3: プライマリ データ ソースを、セカンダリ データ ソースのサマリー データを比較します

  1. [データ] ペインから、"Order Date (注文日)" を [列] シェルフに、"Prod 1 (製品 1)" を [行] シェルフにドラッグします。

  2. [メジャーネーム] を [行] シェルフ、および [フィルター] シェルフまでドラッグします。

  3. [フィルター] ダイアログ ボックスで、[なし] をクリックしてから、"Sales Total (売上合計)""Sales for Store - South (店舗売上高 - 南部)"、および "Total Sales (North and South) (合計売上高 (北部および南部))" のチェック ボックスをオンにします。

  4. [データ] ペインから、[メジャーバリュー] を [テキスト] までドラッグします。

最終結果として、"Order Year (注文の年)" と製品カテゴリーでプライマリ データ ソースとセカンダリ データ ソースをまとめたビューが表示されます。

注: "Store - North (ストア - 北部)" および "Store - South (ストア - 南部)" の両方の売り上げデータの例は同じため、"Sales Total (売上高合計)" および "Sales for Store - South (ストア - 南部の売上高)" フィールドの両方で同じ結果が生じます。