ユーティリティ ディメンション

: 以下の内容は、特定の多次元データ ソースにのみ適用されます。

Oracle Essbase データベースには、比較値をモデリングするための特殊なディメンションがあります。たとえば、実経費と予算や今年度と前年度などの比較です。これらのディメンションはユーティリティ ディメンションで、シナリオまたは年度としてしばしば設定されます。例として、シナリオ ディメンションのメンバーを以下に示します。

上の図では、実際の売上高、売上高の予算などが表示されています。ただし、実際の売上高と売上高の予算をブレット グラフで比較する場合はどうでしょうか。この場合は、シナリオ ディメンションがユーティリティ ディメンションとして使用されるように設定する必要があります。ディメンションをユーティリティ ディメンションとして設定すると、ユーティリティ ディメンションのどのメンバーをビューの各メジャーに使用するかを指定できるようになります。たとえば、下のブレット グラフは、実際の売上高と売上高の予算を地域ごとに表示しています。

"Sales (売上高)" メジャーがビュー内で 2 回使用されているのがわかります。1 回は実際の売上高を示し、もう 1 回は売上高の予算を示しています。

ディメンションをユーティリティ ディメンションとして使用するには

  1. [データ] ペインでディメンションを右クリックし、[ユーティリティ ディメンションとして設定] を選択します。

    [データ] ペインのディメンション (この例では "シナリオ") は、ビュー内のディメンション フィールドとしては使用できなくなります。[データ] ペインの [メジャー] エリアは、ユーティリティ ディメンションの存在を示します (この例では、(シナリオ別) はユーティリティ ディメンションを示します)。

  2. メジャーをビューにドラッグします。

  3. ビュー内でそのメジャーのフィールド メニューを開き、メジャーをアンカーするユーティリティ ディメンションのメンバーを選択します。

ユーティリティ ディメンションを削除するには

[データ] ペインの上部にあるドロップダウン メニューを開き、[ユーティリティ ディメンションのクリア] を選択します。

ユーティリティ ディメンションを削除すると、ビューでそれが参照するメジャーは有効でなくなります。