展開の計画

Tableau Server の単一コンピューター展開のインストールと構成は、非常に直接的に行うことができます。本章では、その手順を開始します。

答えを用意しておくべき質問

セットアップを実行する前に、次の質問に回答する必要があります。

  • インストールに対し、どのようにライセンスを与えますか?

  • ユーザーを Tableau Server で認証する方法は?

  • Tableau Server がデータ ソースにアクセスする方法は?

  • 必要なハードウェアは?

この章は、これらの質問に回答するのに役立ちます。

Tableau Server ライセンス モデル

Tableau Serverの期間ライセンスは 2 種類の異なるライセンス メトリクス、ユーザーベースとコアベースで利用可能です。サブスクリプションライセンスとしても知られる期間ライセンスでは、指定された期間 Tableau Server の使用と更新が許可されます。

Tableau では複数タイプのユーザーベース期間ライセンスを提供しており、一連の機能を様々な価格で利用でき、組織は、自社の各タイプのユーザーが必要とするデータ分析やデータ ビジュアライゼーション機能に対して支払いを行う柔軟性が得られます。

ユーザー ベースのメトリクス

ユーザーベースのライセンスは Tableau Server に持つことが可能な各種類(Creator、Explorer、ビューアー)のネームド ユーザーの人数を正確に指定します。これらのライセンスを使用することで、ユーザーの合計数がライセンスの上限を超えない限り、1 台のコンピューターまたはクラスター内の複数のコンピューターに Tableau Server を展開できます。

Tableau Server コンテンツを操作する各ユーザー (パブリッシュ表示、ダウンロードなど) はサーバーにサインインする必要があります。(Tableau Server でユーザー ID を作成する方法、およびユーザーのサインイン方法のオプションについては、後で説明します。)1 人のユーザーは複数のサイトやプロジェクトで作業でき、異なるサイトで異なるパーミッションを持つこともできます。ライセンスの観点から、ユーザーは Tableau Server 上でユーザー ID を簡素化します。

コア ベースのメトリクス

コア ベースのライセンスでは、特定の数の CPU コア(新しいウィンドウでリンクが開く)で Tableau Server を実行できます。コアベースのライセンスでは、コアの合計数がライセンスで許可されているコア数を超えていない限り、単一ノードまたはマルチ ノード クラスターに Tableau Server をインストールできます。コア ベースのライセンスはシステム内のユーザー アカウントの数には、制限がありません。これには、埋め込みビューの操作を許可され、Tableau Server にサインインする必要のないゲスト ユーザーを含めることができます。

あるセット数のコアは、サーバーの応答性に影響を与えることなく非常に多くのユーザーをサポートできるため、コアベースのライセンス モデルを使用する際には、パフォーマンスを考慮することが重要です。サーバー上のワークブックの複雑性、抽出の使用率、ユーザーの同時性、インタラクションの深さによって、コアあたり 10 および 100 のユーザーをサポートできるうえに、妥当なパフォーマンスも期待できます。

仮想マシン (VM) に Tableau Server をインストールする場合は、vCPU を使用してリストされている可能性がある VM のシナリオを確認してください。

ライセンスの選択

選択するライセンスのタイプは、ユーザーが Tableau Server をどのように操作するかによって異なります。いくつかのシナリオを紹介します。

  • ワークグループの規模が小さく、一握りのユーザーのみがワークブックをパブリッシュおよび表示する場合。この場合、10 ユーザー (またはそれ以上のユーザーがいる場合はそれ以上) のユーザー ベースのライセンスから開始できます。

  • ユーザーのワークグループの規模が小さく、ワークブックをパブリッシュおよび管理するが、社内の数百人または数千人でビューを利用できるようにする場合。このシナリオでは、無制限のユーザーを許可するコアベースのライセンスから開始できます。

使用するライセンス メトリクスは変更できます。たとえば、サポートが必要なユーザー数が増えた場合、ユーザー ベースのライセンスをコア ベースのライセンスに切り替えることができます。

取得するライセンスのタイプをまだ検討中の場合は、予測するシナリオを定義し、Tableau に問い合わせ(新しいウィンドウでリンクが開く)、ニーズに最適なライセンスおよびメトリクスについて相談してください。詳細については、Tableau Server オンライン ヘルプでも学習できます。ライセンスの概要を参照(新しいウィンドウでリンクが開く)してください。

アイデンティティ ストレージ: またはローカル アイデンティティ ストアを使用しますか?

インストール時にこれらのモデルの1つを選択する必要があります。Tableau Server をアンインストールしない限り、後でアイデンティティストアを変更することはできません。IT 部門と連携している場合は、アイデンティティ 管理部門の同僚と接続してアイデンティティ ストア モデルの計画と実装を助けてもらいたい場合があるでしょう。詳細については、Tableau Server オンライン ヘルプの「アイデンティティ ストア」トピックを紹介してもよいでしょう。

組織で Active Directory または別の LDAP ディレクトリ サービスを実行していますか?これらは「外部のアイデンティティストア」と見なされます。組織で外部のアイデンティティストアを使用している場合は、Tableau Server でも同様に使用している可能性が高いです。組織が Active Directoryまたはその他の LDAP を使用していない場合は、Tableau Server でローカルアイデンティティストアを使用するよう構成します。

選択したアイデンティティ ストア 方法によって、ユーザー プロビジョニング、サイトおよびサーバー管理、データおよびクライアント アクセス モデルの計画方法が決まります。外部のディレクトリが管理するユーザーと、ローカルの Tableau サーバーコンピューターが管理するユーザーの両方がいる混在モード機能はサポートされません。会社のディレクトリサービスの一部でないユーザーがアクセスを必要としている場合、すべてのユーザーをローカルでプロビジョニングおよび管理する必要があります。

このセクションでは、両方のオプションと、いずれかのアイデンティティ ストア モデルでの計画方法について説明します。ユーザー認証の計画方法は、アイデンティティの管理方法につながります。認証の基本、および Tableau Server に Kerberos や OpenID、SAML などのその他の認証技術を統合する方法について説明します。

認証とは?

認証では、ユーザーの ID (ユーザーが誰か) を確認します。サーバーや Web サイトにサインインするときには毎回、提供した認証資格情報 (一般的には名前とパスワード) がユーザーを認証します。

Tableau Server は、誰が Tableau Server にサインインできるかを決定できる独自のユーザー ID および認証システムを備えています。サーバーにアクセスするユーザーは全員、Tableau Server 上でユーザー ID (アカウント) として表示する必要があります。(実際には前述のゲスト ユーザー機能はサーバーに対する匿名のアクセスを許可しますが、ここでは説明を省きます。)

管理者は、Tableau でのこれらのユーザー アカウントを作成方法を決定できます。ユーザーを作成し、パーミッションを割り当てるプロセスはプロビジョニングと呼ばれます。最初の手順は、ユーザーのプロビジョニングです。ここで、外部ディレクトリとローカルアイデンティティストアのどちらを使用するかという質問が生じます。

Tableau コマンド ライン ツールや (tabcmd) REST API でもユーザーをプロビジョニングできれば、IT 部門にとっては都合が良いかもしれません。

ローカル アイデンティティ ストア

外部ディレクトリを実行していない組織で Tableau Server をインストールする場合、または外部ディレクトリの接続を利用できない場合は、Tableau Server でローカルアイデンティティストアを使用するよう構成する必要があります。

Tableau Server をローカル アイデンティティ ストアで構成する場合、Tableau Server がユーザーを認証します。つまり、ユーザーが Tableau Server にアクセスする際、Tableau Server はユーザー名とパスワードの入力を要求するプロンプトを表示し、認証されているかどうかを決定します。

Tableau Server をローカル アイデンティティ ストアで構成する場合、サーバー Web 管理ツールで一度に作成するか、CSV ファイル経由でユーザー名とパスワードをインポートすることにより、ユーザーをプロビジョニングできます。

シングル サインオン: OpenID、SAML、および Kerberos 認証

インストール後、シングル サインオン (SSO) プロバイダーで Tableau Server を構成できます。SSO を使用すると、ユーザーは Tableau Server に明示的にサインインする必要はありません。その代わりに、既に認証のために使用している認証資格情報 (たとえば、自社のネットワークにサインインすることにより) が Tableau Server への認証に使用され、Tableau Server へのアクセスにユーザー名やパスワードを入力する手順を省略できます。

Tableau Server はさまざまなタイプの SSO ソリューション(OpenID、SAML、および Kerberos) に対応しています。本ガイドには、これらの SSO ソリューションの構成方法に関する明示的な説明が含まれていません。Active Directory、LDAP ディレクトリ、またはローカル認証の使用が SSO に影響するかどうかを決める方法を理解することが重要です。

  • OpenID ではローカルアイデンティティストアが必要です。

  • Kerberos では Windows Active Directory が必要です。

  • SAML は、外部ディレクトリまたは内部アイデンティティストアのいずれかで動作します。

これらのオプションの詳細については、この章の最後のリンクを参照してください。

データ アクセス

セットアップを実行する前に考慮すべきもう 1 つの要素は、データ アクセスです。これらの展開変数では、ユーザーによるデータへのアクセス方法を理解することが重要です。

  • 実行サービス アカウント実行サービス アカウントは、サーバー上でリソースにアクセスする際に Tableau Server が使用する Windows アカウント (「実行するアカウント名」) です。たとえば、Tableau Server は、Tableau Server がインストールされているコンピューター上でファイルの読み取りと書き込みを行います。Windows の観点からすると、Tableau Server は実行サービス アカウントとしてこれを実行します。

    既定では、実行サービス アカウントはネットワーク サービスというローカル アカウントに設定されます。これは、いくつかのシナリオ、一般的にシンプルなシナリオでは問題ありません。ただし、多くの場合、Tableau Server はリレーショナル データベース、ネットワーク共有、クラウド データなどの外部データ ソースにアクセスする必要があります。Tableau Server は、これらのリソースに対して実行サービス アカウントとしてアクセスを試みます。そのため、そのアカウントにはこれらのリソースに対するパーミッションが必要です。

  • ハードウェアの計画。ハードウェアの計画で重要となるのが、Tableau Server によるデータのアクセス、保存、実行、管理方法を計画することです。次のセクションでは、Tableau Server がデータを管理する方法、およびこれらがサーバー構成の計画方法に影響するしくみについて説明します。

データはどこにありますか?

Tableau は、データが多くの場所に存在し、さまざまな種類のデータ ソース (スプレッドシート、データベース、クラウド ベースのストレージなど) を扱うユーザーを想定して作られています。組織のデータが 1 か所にある場合は、単一データ ソース用に最適化することで、Tableau Server の展開を簡素化できます。

ただし、ユーザーが複数の分散したデータ ソースに接続する場合は、Tableau Server がざまざまなデータ ソースにサインインする方法や、指定したソースのデータをどの程度「新鮮」にすることがユーザーから求められるかを決定する必要があります。

データの「鮮度」とパフォーマンス

Tableau Desktop でユーザーが作成するすべてのワークブックは、データから始まります。自分のコンピューターでローカル ファイルにアクセスする場合を除き、リレーショナル データベース、ネットワーク共有上のファイルやクラウド内のデータなどのデータ ソースに接続することになります。セルフサービス分析の最初の目的は、ユーザーがリアルタイムで質問を尋ね、回答するクリエイティブなフローを利用できる体験をユーザーに提供することです。フローを実現するには、ユーザーは最も関連性の高いデータに対する高速で中断されないアクセスを必要とします。

データが不完全、古い、またはユーザーが読み込みを待機する必要がある場合、組織は Tableau セルフサービス分析の完全な潜在能力を実現できません。データの鮮度とパフォーマンスのバランスを取ることは、ユーザーがライブ データを操作するのか、抽出で作業するかに大きく依存します。

抽出とライブ接続の間の違いを理解する

ここで、抽出とライブ接続の違いについて説明します。その後、それらのトレードオフやメリットについて説明します。

Tableau Server 抽出は、データ ソースからコピーされたデータのスナップショットです。抽出は、ワークブックが必要とするすべてのデータを含んでいるため、優れたパフォーマンスを提供します。出は、クエリ、分析、視覚化をすばやく行うため、Tableau Server に読み込まれたデータのキャッシュと考えることができます。

もう 1 つのオプションは、ライブ接続です。ライブ接続を使用するよう Tableau データ ソースが構成されている場合、Tableau Server はデータ ソースに対してクエリを実行しデータをキャッシュします。つまり、ユーザーが要求すれば、いつでも新鮮なデータを利用できます。このキャッシュの保持期間や、ライブ データを使用するビューをユーザーが読み込むたびに更新するかどうかを構成できます。

ワークブックを Tableau Server にパブリッシュする際、ユーザーはデータ ソースへのアクセス方法を選択できます。

  • データを抽出してワークブックと一緒に .twbx ファイル形式でパッケージ化し、パッケージド ワークブックをパブリッシュします。Tableau Server で他のユーザーがパブリッシュされたワークブックを表示する際、Tableau Server は埋め込まれた抽出を使用してビューをレンダリングします。この場合、同じデータベースや他のソースへの接続して別のワークブックを開始しても、各ワークブックは独自の抽出を持ちます。抽出は、手動 (ユーザーによる) または自動 (スケジュールで) のいずれかで更新できます。

  • データを抽出し、抽出を保存済みデータ ソースとしてサーバーにパブリッシュします。他のユーザーが Tableau Server でファイルを表示すると、サーバーは、ホストおよび管理している抽出を使用してビューをレンダリングします。この場合、参照元データ ソースから手動またはスケジュールに沿って抽出を更新するよう Tableau Server を構成できます。Tableau Server で抽出としてデータをホストすることで、重複を減らし、参照元データベースへのトラフィックを削減します。未使用の抽出 1 つがサーバーによってキャッシュされ、次のビューアーの読み込み時間が短縮されます。

  • ライブ データ接続を使用します。ライブ接続を使用するワークブックをパブリッシュすることで、Tableau Server データ ソースが作成されます。データ ソースの構成には、データ ソースへのポインタが含まれます。また、データ ソースに対する作成者の埋め込み (および暗号化) 認証資格情報が含まれることもあります。または、ワークブック作成者は認証資格情報をワークブックの外に配置することもできます。この場合、他のユーザーはワークブックを開くときに認証資格情報を入力してからデータ ソースに接続する必要があるか、データ ソースが Tableau Server アカウント (実行ユーザー アカウント) を使用できます。

データの鮮度に関して言えば、最新のデータはデータ ソースへのライブ接続によって実現します。ただし、データが多数ある場合、データが複雑なクエリを要求する場合、データベースが遅い場合、データが頻繁に変化しない場合は、抽出よりパフォーマンスが優れていることが多くあります。ユーザーが抽出を操作する場合は、抽出の更新スケジュールを管理者が作成することをお勧めします。

抽出を使用する状況

  • ユーザーが、従来のデータベースや、高レイテンシのデータ リソース、過大な負荷がかかるデータ リソースに保存されている膨大なデータを詳しく分析する必要がある。

  • ユーザーが、出張やオフサイトへの出勤など、データにオフラインでアクセスする必要がある。

  • ユーザーが、リアルタイムのデータに依存しない分析決定を行っている。

  • ユーザーが、複数のソースから統合されたデータを操作する必要がある。

  • ユーザーが、小さなデータのセットを使用して分析のプロトタイプを行っている。これにより、短期間で開発し、ネットワークやデータベース上の負荷を減らすことができます。(開発完了後、ライブ接続に切り替えることができます。)

Tableau Server 管理者は、抽出の更新スケジュールを作成できます。更新の間、Tableau Server はライブ データ接続をクエリし、抽出を最新バージョンのデータに更新します。抽出の更新の頻度に関する唯一の実用的な制限は、参照元データのパフォーマンス (データの更新に必要なクエリをどれだけ早く実行できるか) です。(一般的に、更新ジョブは CPU に負荷がかかるため、抽出の更新ジョブを営業時間外にスケジュールすることをお勧めします。)

ライブ接続を使用する状況

  • ユーザーが、ビジネスの意思決定を行うために最新またはリアルタイムのデータを必要としている場合。

  • Tableau Server 分析専用のデータベース ハードウェアが必要です。データベースにおけるクエリ負荷は、主にワークブックの複雑性と相関しています。複雑なワークブックの場合、計算がデータベースにオフロードされるため、従来のリレーショナル データベースにおけるクエリ負荷は非常に大きくなります。

  • リアルタイム分析用に最適化するデータベース内のデータをホストします。ほとんどのビッグ データとクラウド データベース ソリューションは、リアルタイムでの臨時分析用に設計されています。それ以外の場合 (Hadoop など) の場合、潜在的となる可能性があり、パフォーマンス結果はデータのサイズ、接続方法、構成などの要因によって異なります。

データ ソース認証と実行サービス アカウント

Tableau Server のインスタンスは外部データ ソースに接続する必要があります (ユーザー全員がワークブックに抽出を保存し、埋め込んでいる場合を除く)。

Tableau Server は、40 を超える異なるソースに接続できます。すべてのデータ ソースは、アクセスするために何らかの認証を必要とします。各ソースと認証スキームの詳細な説明はこのドキュメントの範囲外ですが、Tableau Server がデータ ソースに接続するしくみは、ある程度パターン化できます。

この演習のポイントは、ローカルのネットワーク サービス アカウントとして構成された既定の実行サービス アカウントが、ニーズを満たしているかどうか判断することです。多くのお客様にとって、既定のネットワーク サービス アカウントはユーザーが必要とするデータへのアクセスに不十分です。その結果、実行サービス アカウントを Active Directory ドメイン アカウントに更新する必要があります。

既定では、実行サービス アカウントはネットワーク サービスというローカル アカウントに設定されます。次の場合には既定のネットワーク サービス アカウントを使用します。

  • Tableau Server でローカル認証を使用している場合。

  • 組織内のすべてのユーザーは、抽出データを Tableau Server にアップロードするワークブックに含みます。

  • Tableau Server 経由でユーザーがアクセスする外部データ ソースには、Windows NT 統合セキュリティや Kerberos は必要ありません。ほとんどのデータ アクセス シナリオでは、Microsoft SQL Server、MSAS、Teradata、および Oracle データベースで Windows NT 統合セキュリティを必要とします。

Tableau Server が実行ユーザーに使用するアカウントのセキュリティについて理解することが重要です。特に、Tableau Server が組織内で別のサーバー、ファイル共有、またはデータベースにアクセスする必要がある場合、実行ユーザーに設定されたアカウントは、これらのリソースへのアクセスに使用できます。実行ユーザーに設定されたアカウントは、ローカル Tableau Server コンピューターへのパーミッションも強化する必要があります。一般的なセキュリティのベスト プラクティスは、すべてのユーザー アカウントの範囲を最小限必要なパーミッションに制限することです。実行ユーザーとして構成するアカウントの計画と推奨事項は、同じです。

ネットワーク共有上のファイル

CSV や Excel ファイルなど、ネットワーク共有上に常駐するデータは、ライブ データ接続として構成され、実行サービス アカウントによってアクセスされます。

ネットワーク サービスは、同じ Active Directory ドメイン内のリモート コンピューター上のリソースへのアクセスに使用できますが、これらのシナリオの既定アカウントとして使用することは勧められていません。代わりに、Tableau Server が組織内のネットワーク共有上のファイルに接続する必要がある場合、実行ユーザーのドメイン アカウントを設定してください。

リレーショナル データベースとクラウド データ

多くのリレーショナル データベースでは、認証時に実行ユーザーの認証資格情報は要求されません。クラウド データ ソースでも同様です。代わりに、ユーザーは通常、自分の認証資格情報でこれらのデータ ソースにアクセスします。また、管理者は Tableau Server のデータ ソース構成で認証資格情報を設定できます。

つまり、一部のリレーショナル データベース (Microsoft SQL や MSAS など) へは、サーバーが実行サービス アカウントを使用して構成されている場合、Tableau Server でのみアクセスできます。多くのデータベースでは、ワークブックをパブリッシュする際に実行サービス アカウントを指定することが許可されています。

Kerberos 委任 (通常は Microsoft SQL Server で構成される) では、ドメインのメンバーである実行サービス アカウントが必要です。そのため、既定の実行サービス アカウントを変更する必要があります。

実行サービス アカウント ガイドライン

データ ソースの大部分が Active Directory のコンテキストで認証される環境で運用する場合、既定のローカル ネットワーク サービス アカウントではなく、ドメイン アカウントを使用するように実行ユーザー アカウントを設定する必要があります。実行ユーザー アカウントはいつでも更新できますが、Tableau Server の適切な運用に対するこのアカウントの重要性を考慮し、展開計画の一部として適切に設定することをお勧めします。

Tableau Server をインストールする前に、実行サービス アカウントとして構成するドメイン ユーザー アカウントを作成することをお勧めします。

実行ユーザーに作成したアカウントについては、これらのガイドラインに従ってください。

  • Active Directory でユーザーを管理する IT 専門家にアカウントを要求する場合は、Tableau Server のサービス アカウントが必要であることを伝えてください。"サービス アカウント" は、実行ユーザー アカウントを表すアカウント タイプの IT 用語です。ネットワーク上のリソースに対する認証やアクセスのためにサービスが使用するアカウントです。

  • Tableau Server 実行サービス アカウント用に、Active Directory で専用アカウントを作成します。つまり、既存のアカウントは使用しないでください。専用アカウントを使用することで、Tableau Server で自分がパーミッションを持つデータ リソースへのアクセスを、Tableau Server 実行ユーザーのみに設定できます。

  • ドメイン管理パーミッションを持つアカウントは使用しないでください。実際、Active Directory でアカウントを作成する場合は、ドメイン ユーザーを作成してください。作成したアカウントを、そのアカウントのパーミッションを必要以上に高める Active Directory セキュリティ グループに追加しないでください。

  • このアカウントに対するディレクトリ内のデータ ソースのパーミッション。上で述べたように、実行ユーザーに使用するアカウントには、適切なデータ ソースやネットワーク共有に対する読み取りアクセスのみ必要です。

  • このアカウントのパスワードの有効期限を書き留めてください。パスワード変更の必要性を通知するために、カレンダーまたはタスク イベントを作成します。ユーザー アカウント パスワードが更新される度に、サーバー構成のパスワードを更新する必要があります。

  • 実行サービス アカウントを設定して指定すると、TabAdmin プロセスで、Tableau Server を実行中のコンピューターでユーザーにパーミッションが付与されます。場合によっては、追加パーミッションの設定が必要です。これらの事例については、セットアップの実行の章で説明しています。

オペレーティング システム要件

次の 64 ビット Windows Server オペレーティング システムがサポートされています。

  • Windows Server 2016

  • Windows Server 2019

ハードウェア要件

どのようなサーバー ハードウェアが必要でしょうか。Tableau Server をインストールするには、ハードウェア最小要件(新しいウィンドウでリンクが開く)を満たす PC が必要です。インストール先の PC がこれらの最小要件を満たしていない場合、セットアップは実行されません。

上記のリンクで指定された最小ハードウェア要件は、トライアルおよび実現可能なテストの目的のみで推奨されています。最小要件の本番環境で Tableau Server を実行することはお勧めしません。代わりに、ハードウェアの最小推奨事項があります。

インストールの種類

プロセッサ

CPU

RAM

空きディスク領域

シングル ノード

  • 64 ビット (x64 チップセット)
  • SSE4.2 および POPCNT 命令セットをサポートする必要があります
  • ARM ベースのプロセッサはサポートされていません

8 コア、2.0 GHz 以上

32 GB

50 GB

Tableau Server インストールに Tableau Prep Conductor を追加する場合、2 番目のノードを追加し、これを Tableau Server Prep Conductor の実行専用にすることをお勧めします。このノードには最低 4 コア (8 vCPU)、RAM 16 GB が必要です。

マルチノードおよびエンタープライズ展開

技術的ガイダンスについては Tableau にお問い合わせください。

ノードは最小ハードウェア推奨事項を満たしているか、それを超える必要があります。ただし、次の場合は除きます。

  • バックグラウンダーを実行中のノード。4 コアは許容可能。

  • Tableau Prep Conductor の専用ノード: 最低 4 コア (8 vCPU)、RAM 16 GB。

重要:ディスク領域の要件は TSM を初期化するまでは確認できません。

  • 空きディスク容量は、Tableau Server セットアップ プログラムの解凍後に計算されます。セットアップ プログラムでは約 1 GB の容量を使用します。抽出を使用するかどうかなど、さまざまな要因に応じて、追加のディスク領域を割り当てる必要が生じる場合があります。

  • コア数は "物理" コアに基づいています。物理コアは実際のサーバー ハードウェアまたは仮想マシン (VM) 上のコアを表す場合があります。コア数のカウントの目的でのハイパー スレッドは無視されます。

  • 表示されている RAM はシングルノード インストールでの最小限の推奨です。たとえば、アクティビティ、ユーザー数、バックグラウンド ジョブによっては、RAM を増やすとインストールの機能が向上する場合があります。

コンピューターを Tableau Server のみのホスト専用にすることができれば最適です。たとえば、最高のパフォーマンスを実現するため、Tableau Server をホストするコンピューターで他のアプリケーションを実行しないか、ウイルス対策のフル スキャン ソリューションを実行しないでください。また、同じコンピューターで他のデータベースを実行することはお勧めしません。サーバー コンピューターが他のアプリケーションも実行する必要がある場合、サーバーのサイジングを計画する際に、共有リソースにおける負荷を考慮する必要があります。

推奨される最少ハードウェアが実際の目標を達成するかどうかを判断するには、Tableau Server をどのように操作するかを考慮してください。本ガイドでは、最大 100 ユーザーのユーザーベースに対する Tableau Server のインストールを想定しています。ただし、ハードウェア要件はアクティブな同時ユーザーによってさらに異なります。また、要件は、ユーザーがビジネスの意思決定に利用する抽出の更新を Tableau Server が行うよう要求される頻度によっても異なります。

当社の最小ハードウェア推奨事項は、Tableau Server 上のコンテンツを最大 10 人のアクティブ ユーザーが同時に操作する、単一サーバー インストールに対して十分となっています。また、推奨事項では、抽出の更新の頻度が少なく、すべて営業時間外にスケジュールされていることを想定しています。

自分のシナリオと似ていると感じた場合は、このセクションの残りをスキップしてハードウェアをセットアップし、セットアップの実行に進みます。

自分たちのニーズを満たす最小ハードウェア推奨事項がわからない場合は、展開に合ったハードウェア仕様の決定方法に関する、本ガイダンスの残りのセクションをお読みください。

ハードウェアのアップグレード

このセクションでは、特定の使用率プロファイル用に最適化する数個のクリティカルな変数に基づいて、重要なハードウェア リソースの増加を検討する可能性がある部分に焦点を当てています。

負荷のかかるワークブック プロセス

10 を超えるアクティブ同時ユーザーがサーバー上のコンテンツを操作することが予想される場合、またはこれらのユーザーが全員ライブ接続で操作を行う場合は、サーバーの RAM を 64 GB に増やすことを検討してください。また、頻繁に使用されるデータ ソースを抽出に変換することも検討してください。64 GB の RAM のインストールでは、一般的に最大 60 のアクティブな同時ユーザーに対応できます。

頻繁な抽出の更新

前のセクションで説明したように、Tableau コンテンツに頻繁にアクセスするユーザーは、サーバー上で抽出および管理されているデータを操作します。Tableau Server がこれらの抽出を更新する頻度は、各データ ソースに対して設定できます。可能であれば、営業時間外に抽出を実行するようスケジュールを設定することをお勧めします。ただし、ミッション クリティカルなデータでは、これは必ずしも実行可能ではありません。

各抽出更新プロセスは、プロセッサー スレッド全体を消費し、RAM に負荷がかかります。抽出の更新頻度が多くなった分だけ、抽出の更新プロセス専用とするコアと RAM も増設することをお勧めします。特に既定のサーバー構成では、同時に複数の抽出の更新をスケジュールする予定がある場合、抽出の更新は並列で実行し、コアやバックグラウンド プロセスが空くまで待機します。複数の更新を同時に抽出する必要がある場合は、2 つ以上のバックグラウンダー プロセスを使用するよう Tableau Server を構成することをお勧めします。詳細については、本章の最後にあるリンクを参照してください。

最低推奨ハードウェアでは、抽出の大部分を営業時間外に更新することを想定しています。このアプローチは、低更新データ使用プロファイルと見なされます。

中程度のデータ更新使用プロファイルは、抽出を毎時間抽出する場合です。この場合、少なくとも 16 コアおよび 128 GB の RAM を推奨します。

抽出が 500 より多い場合や、ライブ データ分析をサポートするために抽出を更新する場合は、高データ更新使用プロファイルと見なされます。その場合、本ガイドの範囲の対象外となります。Tableau コンサルタントと連携して展開の設計を行うことをお勧めします。

Tableau Server でホストする抽出の数が増えると、コンピューターが必要とする物理的なハードディスク容量も増加します。抽出を一元管理することで、パッケージド データを使用するワークブックによくある重複を減らすことができます。

セットアップの実行に続きます。

追加リソース

ありがとうございます!