データ ソースへの接続

Tableau 推進派が Tableau Server を提唱する主な理由は、協力が可能となるという点です。組織が Tableau Server の使用へと移行する中、ユーザーは、ワークブックの共有や、ワークブックが分析に役立つというデータについての考え方の概念を切り替えることが重要です。

Tableau Server の用語でデータについて考える

Tableau Desktop のみを使用している場合は、データへのすべての接続を管理します。たとえば、Tableau を開いて SQL Server に接続し、操作するデータベース、表、列を選択する場合があります。あるいは、Excel スプレッドシートに接続し、分析するシートを選択する場合があります。一般的に、他のユーザーとデータをどのように共有するか考えることはありません。実際、私たち皆が行った初心者のミスは、ローカルの Excel ファイルに基づいてワークブックを作成し、ワークブックを .twb ファイル形式で保存してから、そのワークブックを他のメンバーにメールで送信することです。もちろん、送信したワークブックは実際にはあなたのローカル Excel ファイルにアクセスできないため、受け取ったメンバーは何も見ることができません。

これで、Tableau Server のインストールが完了しました。管理者とユーザーは、ワークブックやデータに関する異なる考え方を学習する必要があります。当然、ユーザーは Tableau Server にパブリッシュすることでワークブックを共有します。ただし、それらのワークブックで使用するデータの共有方法についても考える必要があります。

ユーザーが Tableau Server を利用できるようにすることで、さまざまな方法でデータを共有できます。

  • Tableau Desktop で作成された抽出を含むパッケージド ワークブックを作成してパブリッシュします。他のユーザーはこれらのワークブックや、抽出内の静的データを操作できます。

  • データベースへの接続を定義し、データベースが使用するデータに関する情報を含むデータ ソースをパブリッシュします。その後、ユーザーは自分たちのデータに対するこのソースを示すワークブックを作成できます。

データ アクセスとセキュリティの最適化について考える

データ アクセスの共有方法について考えるだけでなく、ユーザーはデータを最も効率的に使用する方法を学習する必要があります。Tableau Server を用いたデータ アクセスの最適化は、一見複雑に見えます。Tableau は多くのデータ コネクターをサポートします。各コネクターは接続先のデータに合わせて最適化されており、特性はコネクターによって異なります。多くには異なる認証要件があります。中には、抽出を許可していないものもあります。豊富なクエリ フィルタリングや操作をサポートしているものもあれば、より制限されているものもあります。

Tableau Server に慣れ、自分たちのシナリオ用にデータ アクセスを最適化する方法を学習するにつれ、ユーザーには次のメリットが現れます。

  • パフォーマンス。目標は「フロー」です。ユーザーがデータ分析のフロー内にいるとき、さまざまな方法でデータを操作することで、より深く理解することができます。データアクセスの構成は、できるだけユーザーのフロー体験を中断させることがないよう行います。

  • データへのアクセス。多くの組織では、データ全体で適切なアクセスを促進することは、ビジネスにとって重要です。Tableau Server 管理者は、データに対するユーザーのアクセスが、組織の認証およびプライバシー要件を満たしていることを保証できます。

  • データの単一情報源。Tableau Server を使用し、組織全体でのデータの一貫性を改善することができます。データ接続を管理し、抽出の更新スケジュールを作成することで、ユーザーのニーズを満たして安定した一貫性のあるデータ使用率を確立できます。

はじめる前に

この章は、Tableau Server の管理を任された Tableau Desktop 推進派のために作成されています。そのため、データ (SQL Server や、Amazon Redshift などのクラウド ソリューション) へのライブ接続と抽出の違いを理解していることを想定しています。ユーザーは、次の用語や概念に精通することをお勧めします。

  • データ ソース。データベース、またはデータベースが使用するデータに関する情報とともにデータが保存されているその場所への接続。ユーザーは、データ ソースを示すワークブックを作成できます。Tableau Server で共有されるデータ ソースには抽出や、ライブ接続へのアクセス方法を示す構成情報が含まれる場合があります。

  • 抽出。データのスナップショットです。抽出 (.tde または .hyper ファイル) は Excel スプレッドシートなどのデータの静的なソースから作成される場合があります。抽出には、リレーショナル データベースやクラウド ベースからのデータが含まれる場合もあります。Tableau Server 上で共有される抽出は、定義したスケジュールに従って参照元データから更新するよう構成できます。

  • ライブ接続。参照元データへの直接接続を含むデータ ソースを参照し、リアルタイム、またはほぼリアルタイムのデータを提供します。ライブ接続では、Tableau はデータベースまたはその他の参照元に直接クエリし、ワークブックで使用するクエリの結果を返します。ユーザーはライブ接続を作成した後、他の Tableau ユーザーが同じデータを同じ接続とフィルタリング設定で使用できるよう、Tableau Server で共有できます。Tableau Server 管理者は、ユーザーがアクセス可能なデータをコントロールするため、データ ソースに関連する認証資格情報とパーミッションを管理できます。

  • 実行ユーザー。Tableau Server が組織内のデータへのアクセスに使用する Windows アカウントです。このユーザー アカウントについては、計画とインストールの章を参照してください。実行サービス アカウントは、Tableau Server がデータの取得に使用する Windows アカウントとして機能します。共有ファイル (共有 Excel スプレッドシートなど)、Microsoft SQL Server、Oracle データベース、または Windows 認証を使用するその他のデータ ソースのデータにユーザーがアクセスする必要がある場合は重要です。

これらの異なるデータ アクセス用語にまだ慣れていない場合は、時間をかけて Tableau ヘルプの「データ ソースとワークブックのパブリッシュ」(新しいウィンドウでリンクが開く)をお読みください。Tableau Server が実行サービス アカウントを使用してデータにアクセスする方法をもう一度確認するには、本ガイドの最初に説明した展開の計画を参照してください。

何をする必要があるか

Tableau Server: 全ユーザー向けインストール ガイド のこの章では、Tableau Server においてデータ管理者としての新しい役割を始めるため、実行すべき基本的な手順について説明します。

  1. データ ソースへのアクセスの提供。

  2. ライブ接続と抽出のトレードオフについての理解を深めます。

  3. ライブ接続と抽出の間で発生する可能性のあるパフォーマンスの差をテストします。

データ ソースへのアクセスの提供

データ ソースへのアクセスを提供するには、最初にさまざまなデータ ソースが認証 (サインイン) をどのように処理するかを理解する必要があります。ほとんどの場合、データベース、クラウド データ、およびキューブでは、ユーザーはデータにアクセスする前に認証する必要があります。認証の詳細はコネクターごとに異なり、認証は各コネクターによって処理されます。

管理者は、組織内のデータベース管理者やデータ チームとデータへのアクセスを調整する必要があります。データ チームのメンバーであれば、組織が使用するデータや、実施する認証要件を理解する必要があります。たとえば、Tableau ユーザーが MySQL に接続する場合、アクセスするために Windows 認証が必要です。Tableau Desktop for Windows のユーザーに対して、プロンプトは表示されません。ただし、ユーザーが Mac を使用している場合、MySQL 用 Tableau Desktop コネクタは Mac ユーザーに対し、接続を試みた時に認証資格情報を要求します。

可能であれば、データへのアクセスに対する、ユーザーごとの認証資格情報をお勧めします。しかし、場合によっては、実行サービス アカウントは、データベースや共有ファイルへのアクセスに使用できることがあります。その一例が、SQL Server です。ユーザーが SQL Server へのライブ接続 (抽出接続ではない) を使用するワークブックをパブリッシュすると、他のユーザーがそのワークブックにアクセスするとき、Tableau Server は自動的に実行サービス アカウントを使用します。つまり、別のユーザーがワークブックを開くとき、データへのユーザー アクセスは、管理者が実行ユーザー アカウントに対してどの程度のアクセスを提供しているかによって定義されます。

展開の計画の章で説明したように、実行ユーザーを「最も権限の少ない」アクセスに構成することをお勧めします。ほとんどの場合、これはアカウントがアクセスするデータ ソースへの読み取り専用アクセスを意味します。

ユーザーに認証資格情報の埋め込みを許可する (または許可しない)

管理者は、サーバーにパブリッシュされたワークブックおよびデータ ソースに対し、ユーザーが (暗号化された) パスワードの埋め込むことを許可するよう決定できます。その場合、他のユーザーがそれらのワークブックやデータ ソースを使用すると、認証資格情報を提供しなくてもデータを見ることができます。

埋め込み認証資格情報を有効化または無効化するには、Tableau Server にサインインします。

サイト メニューで、[すべてのサイトを管理][設定] > [全般] タブの順にクリックします。

[パブリッシャーに対し、ワークブックのデータ ソース認証資格情報の埋め込みを許可] オプションを選択してオフにします。

これはサーバー全体の設定です。ここで行った設定は、すべてのサイトのすべてのワークブックに適用されます。

埋め込み認証資格情報によって、データを見ることのできないユーザーに対し、誤ってアクセスを提供する可能性があるシナリオの存在に注意する必要があります。そのため、データベースに対してユーザー レベルの認証を必要とする組織では、埋め込み認証資格情報を無効化することをお勧めします。その後、認証が必要なソースからデータを取得するワークブック、データ接続、ビューまたはダッシュボードを開くと、ユーザーは認証資格情報を要求されます。

また、一部の組織では、Tableau Server をデータ分析の単一管理エントリー ポイントとして使用しています。このシナリオでは、認証資格情報の埋め込みがビジネスとして意味を成す可能性があります。データベースにアクセスする必要があるすべての Tableau ユーザーは、ワークブックまたはデータ ソース内に埋め込まれている、1 つの認証資格情報セットを使用できます。

データ ソース パーミッションの設定

データ ソースを Tableau Server にパブリッシュすることで、チームのメンバーはデータへの一元的なアクセスを提供できます。これにより、ユーザー間 (Tableau Desktop を使用していないが、Web 編集環境でワークブックを編集するパーミッションを持っているユーザーを含む) でデータを共有できます。Tableau Desktop を操作するユーザーは、抽出またはライブ接続を含むデータ ソースをパブリッシュできます。

管理者は、データ ソースをパブリッシュする権利を持つユーザーを決定できます。これらのユーザーには、サイトに対して Publisher 以上のサイト ロールが必要です。さらに、非管理者のユーザーには、パブリッシュするプロジェクトの View および Save パーミッションが必要です。(ユーザー パーミッションのレビューについては、コンテンツ プロジェクト、グループ、パーミッションの構造作成の章を参照してください。)

誰がデータ ソースをパブリッシュできるかを決定するだけでなく、誰がデータ ソースに接続でき、誰が編集できるかを決定するパーミッションを設定できます。プロジェクトまたは個別データ ソースに対して次のパーミッション ロールを設定することで、アクセスを構成できます。

  • コネクターこのパーミッション ロールは、ユーザーまたはグループに対し、サーバー上 (Web 作成) または Tableau Desktop に含まれるデータ ソースへの接続を許可するパーミッションを設定します。

  • エディターこのパーミッション ロールは、ユーザーまたはグループに対し、サーバー上のデータ ソースへの接続、パーミッションのパブリッシュ、編集、ダウンロード、削除、および設定、データ ソースの更新のスケジュールを許可するパーミッションを設定します。

プロジェクトがロック解除されている場合のみ、プロジェクトの個々のデータ ソースでパーミッションを設定できます。コンテンツ プロジェクト、グループ、パーミッションの構造作成の章で説明したように、プロジェクト レベルでパーミッションを設定し、パーミッションを構成した後にプロジェクトをロックすることをお勧めします。

プロジェクトのデータ ソースでパーミッションを設定するには、次の手順に従います。

  1. Tableau Server にサインインします。

  2. ページ上部のメニューをクリックし、作業するサイトを選択します。

  3. [コンテンツ] タブ、[プロジェクト] の順にクリックして、パーミッションを設定するプロジェクトを選択します。

  4. [アクション] から [パーミッション] をクリックします。

  5. データ ソース パーミッションを割り当てるユーザーかグループを選択または追加します。

    [データ ソース] で、設定するパーミッション ロールを選択します。

  6. [保存] をクリックします。

ライブ接続経由で CSV、Excel、または Access ファイルを共有する

一部のユーザーは、フォルダー内のスタンドアロン ファイルとして存在する CSV (コンマ区切り値)、Microsoft Excel、または Microsoft Access ファイル内のデータを分析する場合があります。これらのファイルは、データベースとして扱われることが多くあります。たとえば、複数のユーザーが Tableau を使用して共有ネットワーク場所にある Excel ファイルのデータを分析し、誰か (おそらく同じユーザー) もそのファイルを頻繁に更新する場合があります。

(明確に説明すると、共有ネットワーク上にあるスタンドアロン ファイルへのアクセスは、SQL Server、MySQL、Oracle などのスタンドアロン型マルチユーザー データベースを使用した場合と同様ではありません。CSV、Excel、および Access ファイルは、リレーショナル データベースにおいてパフォーマンスの種類、ユーザー レベルのセキュリティ、またはリッチ クエリ機能の継承を提供しません。)

ここで説明する手順では、Active Directory 環境で実行中の Windows コンピューター上で共有フォルダーを使用し、Excel ファイルを共有する方法を示します。

このシナリオでは、Tableau Server 用に作成および構成された実行ユーザー サービス アカウントは、ネットワーク上の場所にある Excel ファイルにアクセスできるよう、セキュリティ コンテキストとして使用されます。

共有ネットワークの場所を設定する

Microsoft Windows サイトの [Windows 10 におけるネットワーク経由のファイル共有](新しいウィンドウでリンクが開く) ページに移動し、「ネットワーク経由でファイルやフォルダーを共有するにはどうすればいいですか?」の手順に従います。これらのステップでは、UNC (汎用命名規則) を使用して組織内でアクセス可能な "特定のユーザー" とフォルダーを共有する方法について説明します。アクセスを許可する "特定のユーザー" は、である実行サービス アカウントです。

UNC 名は Web アドレスのように、共有フォルダーにアクセスするためのサーバー名、続いてフォルダー名で構成されます。次の例では、DATATEAM はコンピューターの名前、shared はそのコンピューター上の共有場所の名前です。

\\DATATEAM\shared

shared」が参照する場所は、UNC 名に直接反映されていない場所であっても、フォルダー階層内の深い階層を指定できます。

Windows ファイル共有ウィザードを実行する際は、ユーザー アカウント、またはコンテンツを共有する相手のアカウントを入力します。この手順では、実行サービス アカウントを入力してから、[パーミッション レベル][Read (読み取り)] に設定します。つまり、実行ユーザーとして実行するすべてのプロセスで、共有場所を読み取ることができます。この場合は、もちろんプロセスは Tableau Server です。

ファイル共有ウィザードの最後のページには、UNC パスが表示されます。ユーザーが共有 Excel ファイルに接続できるよう、このパスを書き留めてユーザーに送信します。

Excel ファイルを共有場所に追加する

共有場所を設定した後、共有する Excel ファイルをその場所にコピーします。

共有 Excel ファイルに接続するワークブックを作成する

この手順では、共有ネットワークの場所にある Excel ファイルへのアクセス方法、およびワークブック内のデータを Tableau Server にパブリッシュする方法について説明します。これはユーザーが行う手順です。ユーザーがこれらの手順に従う方法を知っていることを確認してください。

ユーザーがこのメソッドを使用してパブリッシュした後、パブリッシュされたワークブックにアクセスする他のユーザーは共有 Excel ファイルから直接入るデータを見ることができます。また、ユーザーは Tableau ワークブックで作業しながら、Excel ファイルからデータを更新することもできます。

  1. Tableau Desktop を起動します。スタートページの [接続] で、[Excel] をクリックします。

  2. [開く] ダイアログ ボックスで、一番上のファイル フィールドに UNC パスを \\computer-name\share-location-name の形式を入力します。

  3. 接続する Excel ワークブックを選択し、[開く] をクリックします。

  4. Excel からデータを抽出せずに Tableau ワークブックを作成します。

  5. パブリッシュするには、[サーバー] > [パブリッシュ] をクリックします。プロンプト メッセージが表示されたら、Tableau Server アドレスを入力してから、パブリッシュするパーミッションを持つ Tableau ユーザーの認証資格情報を入力します。

  6. [ワークブックを Tableau Server にパブリッシュ] ページで、[外部ファイルを含める] チェック ボックスをオフにします。[OK] をクリックします。

  7. 必要に応じてパーミッションを設定し、[パブリッシュ] をクリックします。

データを最新に保つ

多くの場合、ワークブックやビューに表示されるデータは、ユーザーがそのワークブックをパブリッシュした後に変化します。たとえば、月の売上情報を示すワークブックでは、そのワークブックのデータを毎月 1 回以上更新する必要があります。

ワークブックのデータ ソースが、データへのライブ接続を使用するよう構成されている場合、ワークブックは、開かれるたびに更新されたデータを読み込みます。(1 つ前のセクションの手順で示したのは、この内容です。)ただし、ワークブックのデータ ソースが抽出接続に依存している場合、抽出を最新のデータに更新する必要があります。

ユーザーが抽出を含むワークブックをパブリッシュした場合、抽出はサーバー上に保存されます。その後、データはユーザーがワークブックをダウンロードしたときや、サーバー上のワークブックを表示したときにワークブックに含まれます。

抽出の更新方法は 2 つあります。完全更新は、現在の抽出を新しいデータに置き換えます。増分更新は、新しいデータを既存の抽出に追加します。(増分更新をサポートするには、データに日付スタンプやシーケンシャル ID などの、増分更新の開始場所を示すために使用可能なデータを含める必要があります。)

ユーザーは Tableau Desktop で [データ] メニューでデータ ソースを選択し、[抽出] > [更新] を選択すると、ただちに抽出を更新できます。

管理者は、抽出をただちに更新することもできます。

  1. Tableau Server にサインインします。

  2. ページの一番上で、[タスク] をクリックします。

  3. [抽出の更新] で、更新するワークブックまたはデータ ソースを選択します。

  4. [アクション] メニューで、[今すぐ実行] をクリックします。

ユーザーが選択可能な更新スケジュールを設定する

ユーザーは抽出を使用するワークブックをパブリッシュするときに、更新スケジュールを設定できます。この設定は、Tableau Desktop の [ワークブックのパブリッシュ]

管理者は、パブリッシュ時にユーザーに表示する更新スケジュールをコントロールします (スクリーン ショットのハイライトされたエリア)。ユーザーが選択可能な更新スケジュールを変更するには、これらの手順を実行します。

  1. Tableau Server にサインインします。

  2. ページの一番上で、[スケジュール] をクリックします。

    • スケジュールを選択してから、[アクション] メニューで適切なアクションをクリックし、不要な既存のスケジュールを無効化、削除、または編集します。

    • [新規スケジュール] をクリックして新規スケジュールを作成し、[新規スケジュール] ダイアログ ボックスでスケジュールを設定します。

スケジュールの更新頻度を決定する

特に複数の抽出更新を一度に実行する場合、抽出の更新によってリソースに負荷がかかる場合があります。そのため、一般的に、抽出の更新を営業時間外に実行し、ビジネスのニーズとできるだけ離れた時間にスケジュールを設定するのが理想的です。大規模な抽出の一般的なアプローチでは、毎晩営業時間外に増分更新を実行し、完全更新を週末に実行します。

データ接続のキャッシュの構成

データ ソース戦略を計画するため、サーバーでホストされているワークブック データを Tableau Server がキャッシュする仕組みを知っておくことをお勧めします。リアルタイム、またはほぼリアルタイムの分析に依存している組織は特に、データ接続のキャッシュについて理解することが重要です。

データベースへのライブ接続を持つワークブックについて考えます。Web ブラウザーでユーザーがワークブックを操作すると、Tableau Server はクエリで返されたデータをキャッシュに保存します。このように、ワークブック内でのユーザーの操作がすでに発行済のクエリ内にある場合、Tableau はキャッシュからデータを読み取ります。一般的に、キャッシュからのデータの取得はクエリの再実行より速いため、ユーザーがデータ分析のフロー内に留まるのに役立ちます。

既定では、Tableau Server はできるだけ長い間データをキャッシュして再利用します。すべてのデータ接続のキャッシュ動作を構成するには

  1. 次のコマンドを実行してキャッシュを設定します。

    tsm data-access caching set -r <value>

    <value> には、次のいずれかのオプションが入ります。

    • low または空の文字列 ("").これは既定の値です。Tableau Server はできるだけ長い間データをキャッシュして再利用します。

    • <n>。データがキャッシュされる最長時間を分数で指定します。たとえば、tsm data-access caching set -r 2 で最長時間を 2 分に設定します。

    • always または 0 (ゼロ)。これらの値を指定すると、ページをリロードするたびにキャッシュが更新されます。

  2. 変更を適用します。次のコマンドを実行します。

    tsm pending-changes apply

どの場合でも、キャッシュの構成方法に関わりなく、Tableau Desktop のユーザーがツール バーで [データの更新] をクリックすると、サーバーからクエリが送信され、新しいデータが取得されます。さらに、Web ブラウザーでデータにアクセスするユーザーは、:refresh パラメーターを URL に追加できます。

ライブ接続と抽出のトレードオフについて理解する

この章では、接続とデータ ソース管理戦略について説明します。この戦略では、「ユーザーはライブ データと抽出のどちらを使用するべきか」などの、非常に単純な質問への回答を試みます。

まず最初に、一部のデータ ソースでは抽出を許可しておらず、ライブ接続のみを許可します。この場合は、明らかに決定を行う必要はありません。ライブ接続を使用します。

その簡単な選択を除くと、この単純な質問の回答は長くなります。さまざまなアプローチを実験し、データ パフォーマンス、アクセス、鮮度および特定のデータベースの送受信に影響を与えるさまざまな変数について学習しながら、自分の組織内のユーザーに合った回答を形成します。

ただし、ユーザーを今すぐデータに接続させる必要性も理解できます。そのため、このセクションでは、輝かしく新しい Tableau Server を公開する際に、安定したデータ アクセスの決定に使用できるガイド原則を提供します。

ガイド原則: パフォーマンスがデータの鮮度より重要な場合は抽出を使用する

データ分析のフローを実現するには、抽出が優れています。抽出がワークブックに埋め込まれている場合、すべてのデータは既に、高性能データベースに抽出を保存する Tableau Server で使用できます。一般的に、このことが優れたパフォーマンスにつながります。ユーザーがディメンションやメジャーをドラッグ、フィルターを適用し、ビジュアライゼーションを追加すると、ただちに結果が表示されます。ユーザーはデータのスナップショットを操作し、ライブ データを直接操作しません。そのため、ユーザーが Tableau 内のデータを分析および可視化しても、データの参照元ソースには負担がかかりません。

Tableau Server をウェアハウジングに使用する際の注意事項: 組織内の人物が使用しているワークブックが、新鮮なデータを繰り返しクエリしてデータベースを酷使している場合、彼らが使用しているリレーショナル データベースからクエリをオフロードしようと試みるため、Tableau Server を使用して抽出をホストすることに惹かれる場合があります。一般的に、クエリの負荷を軽減するためだけに抽出を使用することは推奨されていません。データ ウェアハウジング用ではなく、データ分析用に設計された Tableau Server にとって、これは経済的な使い方ではありません。データへのライブ接続を使用する際にパフォーマンスの問題が発生することにより、ユーザーが多数の抽出を作成していることに気付いた場合は、Tableau Server で抽出をウェアハウジングを行うのではなく、データベースでパフォーマンスを最適化することを検討することをお勧めします。

ガイド原則: ビジネスの決定にリアルタイムのデータが必要な場合は、ライブ接続を使用する

多くのデータ分析シナリオでは、リアルタイムのデータを必要とします。たとえば、営業時間中のトランザクションをモデル化する財務オペレーションでは通常、リアルタイムのデータが必要です。同様に、ポーリング シナリオでは、すばやい分析を提供するため、ほぼリアルタイムのデータ鮮度が必要です。一般的に、ユーザーが操作するデータ分析で分単位または秒単位でのデータ鮮度が必要な場合、ライブ接続を使用してワークブックを構築する必要があります。

抽出は頻繁に更新できますが、前述のとおり、これらの更新はプロセッサに負荷がかかり、サーバーのパフォーマンスが低下する可能性があります。同時に、ライブ接続の高負荷な使用、特に複雑なワークブックでは、従来のデータベースにストレスを与える場合があります。従って、Tableau Server プロセスがライブ接続の多用に合わせて拡張されており、データベースが Tableau Server からのクエリ読み込みのタスクに耐えられることを確認する必要があります。(サーバーの調整の詳細については、通知、モニタリングおよび調整の章を参照してください。)

ライブ接続を使用したクエリの結果は、サーバー上にキャッシュされる場合があります。そのため、真にリアルタイムのデータが必要な場合は、「データ接続のキャッシュの構成」で説明したように、キャッシュをより頻繁に更新するよう構成するようにしてください。

ガイド原則: ワークブックに機密データが含まれる場合は、ライブ接続を使用する

前述のように、パブリッシュ時にユーザーに対してワークブックやデータ ソースに認証資格情報を埋め込むことを許可するかどうかを決定する必要があります。組織のセキュリティおよびプライバシー ポリシーはユーザーに対して認証資格情報の埋め込みを許可するかどうかを定めます。

組織がデータベースに対してユーザー レベルのパーミッションを実施している場合、これらのデータベースに接続するワークブックにはライブ接続を使用します。このようにして、認証が必要なワークブックやデータ ソースを操作するユーザーに対して、認証資格情報を要求するプロンプトが表示されます。実行ユーザー アクセスが許可されているデータ ソース (SQL Server、Microsoft Analysis Services、および Oracle など) の場合は、データベースのリソースに適切にアクセスできる実行ユーザー アカウントが構成されていることを確認してください。

抽出とライブ接続のパフォーマンスを比較します

よく聞かれる質問に、抽出とライブ接続のどちらが早いか、というものがあります。ここまで読んだ方であれば、答えは「場合による」になることを理解しているはずです。

最終的に、この質問に回答する最適な方法は、データベースへのライブ接続を使用してワークブックを構築することです。ほとんどの場合、ワークブックとビューを構築した結果、パフォーマンスの違いが明確になります。

さらに、より詳細な分析を行う場合、Tableau には、Tableau Server と Tableau Desktop の両方でワークブックのパフォーマンスを測定できるツール (詳細は以下を参照) が含まれています。これらのツールを使用して、ライブ接続を使用するワークブックのパフォーマンスのプロファイルを作成します。データを取得したら、抽出を使用するワークブックを変更した後でパフォーマンスをもう一度測定します。

これらの結果を比較すると、どちらが勝者かが明確になります。結果近い場合は、データを使用してパフォーマンス向上の可能性がある方法を導き出すことができます。たとえば、ワークブックで必要なデータのサブセットをフィルタリングすることで、明らかな勝者が判明する場合があります。

パフォーマンス記録の実行および解釈方法に関する詳細を示した、Tableau ヘルプおよび Tableau Server ヘルプへのリンクをいくつか紹介します。

通知、モニタリングおよび調整に続きます。

ありがとうございます!