定期的なサーバー メンテナンスの一部として、サーバーのバックアップを行う必要があります。バックアップしておくなら、予期しない何かが起こった場合でもサーバーの構成と内容を以前の状態に復元することができるため、心の安らぎを得られます。
Tableau Server のインストールおよび構成時は、余分な作業を避けるためにいくつかの重要なポイントでバックアップを作成することをお勧めします。このガイドを通して、バックアップを作成すべきときの場所について指摘されています。
Tableau データのバックアップ
Tableau Server インストールの適切なバックアップにより、構成情報、ユーザー情報、およびコンテンツのすべてが保存されます。
既にサードパーティのユーティリティやスナップショットを使用してサーバーまたはソフトウェアのバックアップを作成している場合でも、次の手順を実行する必要があります。以下の手順で作成したファイルからでなければ、Tableau Server を元の状態に復元することはできません。
安全性の問題として、バックアップを取っているのと同じコンピューター (この場合は、Tableau Server を実行しているコンピューター) にはバックアップ ファイルを保存しないでください。Tableau Server コンピューターに問題が生じた場合に備えて、ファイルを別の場所にコピーしておきます。
バックアップ ファイルの作成
Tableau Server のバックアップを行うには、次の 2 つのバックアップ ファイルを生成する必要があります。
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リポジトリ データ: Tableau Server のデータは、Tableau PostgreSQL データベースで構成されています。このデータベースは Tableau Server リポジトリと呼ばれ、ワークブック、ユーザー メタデータ、データ抽出ファイル、およびサイトの構成データが含まれます。以下の手順で、TSM を使用してリポジトリのバックアップ (.tsbak 拡張子を使用した単一ファイル) を作成する方法について説明します。リポジトリのバックアップには Tableau Server のすべてのユーザーおよびコンテンツのデータが保持されているため、これがバックアップ アセットの最も重要な要素となります。
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トポロジ データおよび構成データ: Tableau Server の構成方法を定義するデータです。以下の手順で、TSM を使用して Tableau Server を最初から復元する場合に必要となる重要な構成情報が含まれた単一の json ファイルを生成する方法について説明します。
バックアップ ファイルを作成するには
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ファイル名に日付を追加してリポジトリのバックアップを生成します。次のコマンドを実行します。
tsm maintenance backup -f <backup_file> -d
たとえば、
respository-<date>.tsbak
というバックアップ ファイルを生成する場合は、次のコマンドを実行します。tsm maintenance backup -f respository -d
TSM には日付とファイル拡張子 (.tsbak) が付記されたファイル名が追加されます。ファイルは、次の場所に保存されます。
/var/opt/tableau/tableau_server/data/tabsvc/files/backups/
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トポロジおよび構成のバックアップを生成します。次のコマンドを実行します。
tsm settings export -f <path-to-file.json>
ファイルは、リポジトリのバックアップが保存されているディレクトリと同じディレクトリに保存することをお勧めします。
tsm setting export
コマンドはファイル拡張子に追加されず、日付を追加するオプションもありません。これらの要素はコマンドに追加する必要があります。次のコマンドを実行して、ファイル名に適切なファイル拡張子 (.json) および日付を付記したトポロジと構成のバックアップ ファイルを作成します。また、次のコマンド例には、リポジトリのバックアップと同じ場所へのパスが含まれています。
tsm settings export -f /var/opt/tableau/tableau_server/data/tabsvc/files/backups/topology-config-<date>.json
ここで、
<date>
はバックアップの日付を示します (例:30-Nov-2018
)。 -
バックアップ ファイルを別のコンピューターまたはポータブル ハード ドライブに保存します。
TSM コマンドを実行しようとするとアクセス拒否エラーが表示される場合はどうすればいいですか?
残りのインストールの構成に使用するアカウントは、初期化中に作成された tsmadmin
グループのメンバーでなければなりません。tsmadmin
グループのユーザー アカウントを表示するには、次のコマンドを実行します。
grep tsmadmin /etc/group
ユーザー アカウントがグループにない場合、次のコマンドを実行してユーザーを tsmadmin
グループに追加します。
sudo usermod -G tsmadmin -a <username>