負荷テスト
このコンテンツは、Tableau Blueprint の一部です。Tableau Blueprint は、組織がデータの活用方法を拡大および改善して、影響力を強化できるよう支援する成熟したフレームワークです。使用を開始する前に、まず評価(新しいウィンドウでリンクが開く)を受けてください。
注: このトピックは、Tableau Server にのみ適用されます。
負荷テストは、ご利用の環境、データ、ワークロード、使用状況を考慮に入れた Tableau Server の能力を理解するのに役立ちます。データやワークロード、使用状況は、新しいコンテンツの作成、新しいユーザーのオンボーディング、分析の利用拡大により変化するため、アップグレードやスケールアップ/スケールアウトによるサーバー拡張とあわせて、負荷テストを年に 2 ~ 4 回行ってください。
Tableau が作成した TabJolt (英語) は、Tableau Server 専用に開発された、指定して実行するだけで負荷とパフォーマンスをテストできるユーティリティです。増大するワークロードに対して Tableau Server がどのように拡張するかを理解して、キャパシティ上のニーズを知るのに役立ちます。TabJolt は、どのような時間の長さでもユーザーが指定した負荷を自動的にかけ、他の負荷テストソリューションでは必要なことが多いスクリプトの作成や保守も不要です。ユーザーの負荷が高くなると、Tableau Server は Windows や Linux のクラスターにノードを追加して、負荷にほぼ比例して拡張します。
以下に、負荷テストのベストプラクティスを挙げます。
- 負荷テストは TabJolt を用いて、本番環境からコンテンツを復元した同一のテスト環境で実行してください。これは、ハードウェアや Tableau Server トポロジの面だけではなく、データ量の面でも同一という意味です。
- 表示回数が上位のワークブックから適切なコンテンツを選んでください。スケーラビリティやパフォーマンス上の問題では、ベストプラクティスを踏まえて作成されたものではないワークブックが原因になりがちです。ワークブックに対するシングルユーザーテストで応答時間が非常に遅くなっている場合は、負荷テストプロジェクトを始める前にワークブックを最適化する必要があります。
- テスト中は、ワークロードを CPU 使用率 75 ~ 85%、エラー率 2% 未満まで増やしてください。
- アーキテクチャを認識する Tableau Server インストーラーが設定した既定のプロセス構成から始め、しきい値に達した状態が持続する場合は必要に応じてスケールアップかスケールアウトを行ってください。
- ほとんどの場合、既定値を超えてプロセス数を増やしても、十分なハードウェアリソースがない限りパフォーマンスは改善されません。
- どのような場合でも、処理できるユーザー数やリクエスト数、データ量のレベルで Server の限界を知っておくといいでしょう。
テスト計画の作成では、次の点に留意してください。
- 適切なワークブックを選ぶ
- 想定される使用状況をモデリングする
- ピーク時の使用状況を検討する
- 最短でも 10 分間実行する
- 思考時間を含める
- サーバーで他の作業を行わない